新型ZとGT-Rヨイショ記事

単なるZとGT-Rのヨイショ記事が出回っている。ニッサン忖度のヨイショばかり。
クルマの本質、わかって書いてるのだろうか?
スポーツカーって、大きくは2種類、直線を雄大にブッ飛ばすアメリカン、峠や街中を軽快に飛ばすヨーロピアンとでも表現される。スポーツカー自体のイメージは軽さとパワー&トルクとハンドリングのキレ。
この両者はどう当てはまる?
Zは元々、Z30以降アメリカで人気出たコトもあり、エンジンをデカくするコトで大重量をトルクで動かす。分類するなら、アメリカンに当たると思う。
GT-Rは?別に、4WDがスポーツじゃないと言う気はない。しかし、このクルマは大重量を動かすために大エンジン、しかもターボ過給をしてトルクを稼いで動かす。過剰なトルクを4WDで伝えているクルマだ。ヒトのスポーツで動くのではない。メカで動く。GT-RのGT、グランドツーリング、それをサーキットなどレースに持ち込んだモノというのが、本来の答えであるハズだ。

かつて、コーリン・チャップマンは、「直線で速いクルマを作るならエンジンパワーを上げる。しかし、ドコでも速いクルマを作るなら、クルマを軽量化するのだ。」と言ったとか。昔は、基本1トン切るクルマを軽いと評した。実際、カレの作品、ロータスは他メーカーからのエンジンを使いながら、低さ軽さコンパクトさを表現した。ヨーロピアンスポーツカーとして。似た傾向のモノとして、MGBやポルシェの356や911など。

スーパーカーとは、ぶっちゃけ、スーパーなクルマ。スタイリングがスーパー、エンジンがスーパー、パフォーマンスがスーパーの中に直線がスーパーだったりコーナーがスーパーだったりする。個人的には、全てスーパーでないとスーパーカーと呼ぶべきではないと思うが、ソコは絶対的ではない。

まして、ZもGT-Rもエンジンはスーパーではない。国内のスーパーGTでは、どちらもV8すら搭載した。しかし、市販はV6ターボでしかない。パワー&トルク数値をスーパーにしたければ、今の市販反映技術として3~4リッターでターボなら、400馬力はチョロく出る。そういうメーカーは6気筒を使う。ニッサンだけでなく、マセラティーやポルシェ・アウディー・BMWもそう。

今の世界の自動車メーカーに於ても、傾向は2分される。6気筒ターボを使う前述メーカーに対し、フェラーリはV12とV8ターボだし、ランボルギーニはV12とV10、メルセデスもV12はあるがレースメインはV8ターボ。

自動車趣味のヒトがアバウトなのは仕方ないと思うが、雑誌刊行する側のブレはいただけない。ブレるようなら、ジャーナリストを名乗る資格はないように思う。