菅総理、学術会議推薦105人中、6人任命せず

安倍政治継承を謳う菅総理、学術会議新規会員105人推薦中、6人を任命しなかった。今まで、会員推薦されたヒトはスルーで全員任命されていたのに、今回初めて任命を拒否した形。この6人の中には、政策に対立した主張をしたヒトが含まれている。つまり、政府に都合悪いヒトを排除する土壌を作ろうという意図が見え隠れする。

今まで、政治家や官僚は学者の主張を「勝手に言わせておけ!」というスタンスで放置して来た。しかし、近年、学者もマスコミ露出が増え、世論形成における影響力を無視できなくなってきた。

簡単な例は今回のコロナ騒動。疫病屋サン達の騒ぎに対応して、政府はあのバカマスクやヒステリックな自粛などを講じた。しかし、世論だけでなく学術会議すら、「あのマスクは不要。」「自粛強制は大半のヒトには効果ナシ。」とコメントした。政府は、学者の意見を採り入れて講じたハズのコトを、背中から撃たれた印象を持って、しっぺ返しを食わせたつもりなのだろう。

実際は、バカな話だ。学術会議は、様々な視点観点から多様な角度の意見を拾うための場だと認識している。つまり、その時反対に感じられる意見や考えも、状況変化や角度を変えると必要なコトであり得る。それらを想定できずに、不都合で片付けて、表向きキチンと説明する理屈すら付けられない政治家や官僚の能力に問題を感じる。

元々、学術会議、学者は自分達の学問研究の観点から各事象に意見を述べるだけで、絶対的真理でもない。ディベート的に対立意見も必要なコトだ。本来イエスマン集合体ではダメ、多様な意見を出せる場でないといけない。それらを勘案して、政策に採り入れるのは政治家や官僚の役割なのだ。

その6人分、思考意見の母体を失う意義は、小さいようで大きいかも知れない。また、それぞれの諮問機関の構成も似たコトが起きれば、勝手な意思決定者のシンパジウムになりかねない。