大阪都構想、二重行政は悪?

大阪都構想、維新政府はコロナを放置して、住民投票に専心している。

大阪市を廃して、今までの大阪市24区を特別区4つにする。すると二重行政が廃止できると言っている。

考えるなら、

1、二重行政自体が間違っているのか?

2、大阪市に於ける二重行政を廃止できるのか?

3、本来、あるべき姿は何?

4、真の狙いは?

というコトになるのか?

1、都道府県と市、二重行政になる仕組自体が間違っているのか?

今の日本、人口などの条件で政令指定都市になり、北海道から九州まで政令指定都市は存在する。しかし、ハシモト以降の維新が言うように、コレが県と市の二重行政により運営不全を来している都市は、日本中ドコにもない。ホントにそれを正解と言うなら、日本中の政令指定都市はみんな都構想が起きないといけない。つまり、大阪府大阪市独特の問題に近い。

運営不全の主な点は、府知事と市長の政党が違う場合の施政調整不全による。ハシモト府知事の時は、平松市長と対立していた。ハシモトが当選まで自民に支えられていたのに、当選すると傍若無人に振る舞い自民をないがしろにし、果ては独断専行を始め維新を立ち上げた。今の府知事市長の維新体制下に、その弊害はない。

2、大阪市に於ける二重行政を廃止できるのか?

府と市が存在して二重行政と言い、市を廃する。この旧市を4つの特別区に分け、公選にするなら、市を4分するに等しい。区長は市長に等しくなる。大事な区で府知事側が負けたら、また同じコトの繰り返しだ。その区では二重行政の弊害とやらは、なくならない。

この理屈はキチンと触れていないように見える。

3、本来、あるべき姿は何?

今回特別区として分割されるコトに意味があるのか?ホントに二重行政が弊害だと言うなら、区長公選でなく府知事のイエスマンを区長に任命しないとムリだ。同じ維新でも会派ができたら、仮に区長公選で勝っても府知事と区長の対立はあり得る。つまり、やっても改善されるコトはあり得ない。

1で述べたように、維新施政で府知事と市長に対立がないなら、今でも二重行政の弊害はないハズ。逆に、4区の区長公選で負けるか、維新が肥大化して維新内会派ができ、対立会派の区長ができたら、今と変わらない。

この構造変更に意味はない。

4、真の狙いは?

ハシモト以降の維新の真の狙いは?松井サンは元土建屋サン。

特別区4区に新たな巨大なハコモノを作り、周辺区域を中心に建設バブルを起こしたいのだ。

大阪市大阪府には、現在住民1人当たり子ベンツを買えるくらいの財政赤字があると、マスコミは報じている。本来、政治家や公務員の第3セクター大失敗によるモノであり、失政や背任であるのに、その責任に於いて裁かれた者はいない。未だに居座る者もいれば、懐に入れて財をなし楽隠居している者もいる。

ハシモトらはそんな者達を裁かず、自分達ならもっと上手くやれると思っているのだ。だから、不名誉な先人を裁くのは控え、自分達もゲームの賭け金を取ろうとしているのが、大阪都構想の正体であるように思う。

維新のメンツを見たら、オモテにいる以外、ちゃんとしたヒトはいないの、わかる。ナニワのエリカ様も元維新なのだし。