兵庫県公用車見て考察。あるべき選択は?

兵庫県知事の公用車が、レクサスからセンチュリーに変わるコトで問題が表面化した。

昔は、送迎車は4ドアセダン、黒塗りにカーテン着いたモノが定番、後は役職により高級車になっていた。ワタシは国家公務員宿舎に住んでいたので、検事はセドリックやグロリアやクラウン、それより下だとローレルやマークⅡやチェイサーやクレスタ、更にその下はブルーバードやコロナだった。さすがに、マーチやスターレットは見たコトなかった。当時はミニバンや1BOXは、あくまで商用車ユースアリアリで、一般ユースや送迎ユースには少なかった。

現在、自動車メーカーの品揃えは、昔とは比較にならないくらい幅広い。昔はセダン中心に売れていたが、今はミニバンや1BOXが増えている。現在は少子化で、路上を走るクルマの平均乗員は限りなく1人に近いから、極端には2座でも良いハズだが、荷物積載スペースや3列シート有のモデルもある。

知事や議長の公用車なら、送迎なら1人かも知れないが、業務中には秘書などが同乗するコトはないのか?状況により、広報やマスコミの密着取材も想定されるのではないのか?イベントや災害など、何かの視察の場合なら、複数日数分の道具や着替服の用意も必要にならないのか?当然、今は盗撮盗聴のリスクがあるし、更衣室がない場合に車内で着替える必要もあるのでは?車内を控室スペースにできる方が良いのではないのか?

ドライバーには外を見辛く、運転しにくい面はあるかと思うが、公用車はミニバンか1BOXを選ぶ方が順当ではないのか?

今は、軽自動車でもミニバンや1BOXスタイルの車種はある。FFだけでなく4WDもあり、荒れた道路や雪道の走破性もそれなりだ。通常、普通車クラスならトヨタ・ノア系クラスで必要に応じて4WDを選べば、車内で打合せすらできるのでは?最高でもトヨタヴェルファイア系だとして、センチュリーはおろかレクサスやクラウン系より安くつくハズではないのか?

記事に掲載された公共団体の公用車、そうした選択がされた車種は存在しなかった。車両を担当したヒト達や対象者の業務意識や権利意識が歪んだ形で表れているように思う。