パトカーに2ドアクーペが必要か?

現在、兵庫県知事の散財にも映る公用車レクサスからセンチュリーへの買替が話題になっているが、寄付とはいえレクサスLCをパトカーにした県警もある。

パトカーは、2人1組で業務遂行する警官の移動手段が通常使いだ。当然、2人の荷物までを載せ、業務により逮捕者随行員も乗せるコトになる。業務遂行していれば、不意の乗り合わせもあるのだ。それらに対応できるクルマでなければ、パトカーとして導入するべきではない。

昔は、クルマの性能がそれほどでなかったため、高性能車両で逃亡するクルマの追跡に高性能なパトカーが必要な場合もあった。そのために、最低でもZ30のような車両、ポルシェ930などが必要な頃はあった。

しかし、今のクルマの性能向上は素晴らしい。必ずしも、2ドアクーペが4ドアセダンに優るワケではない。大馬力エンジン搭載と高速安定性のためには、ある程度のホイールベースが必要で、4ドアセダンを十分に満たす。むしろ、2ドアクーペだと荷重不充分ないし、バランス悪かったりするのだ。

まして、向上しているとはいえ、日本の道路は一般道も高速道路もアベレージが低い。ブガッティーであっても、日本に400キロ出せる道路はない。250キロまでの加速ができれば、追跡に支障はない。GT-RやLCでなくても、4ドア系レクサスやスバル系のセダンやツーリングワゴンのクルマがあれば、問題はないのだ。