if横置ミドシップ

横置ミドシップ。F1ではホンダがV12を横置ミドシップして、第1期を2勝して終えた。市販車では、フェラーリでエンツオの息子アルフレッドが指揮したF2用ユニットをもして、ディノ206&246GT/308&208GT4や308GTBを出した。ランボルギーニダラーラの下、横置V12のミウラを出した。ミウラは当初、TP400でモーターショーに出し、一大センセーションを巻き起こした。そして、ベルトーネ(ガンディーニ)のボディーを纏って、この世に生を受けた。

フェラーリの横置ミドシップはV6やV8で、操縦性も高い評価を得たクルマ。しかし、フェラーリは328系を最後に横置を出していない。ランボルギーニは、ダラーラが当初ミニを参考に潤滑系も模したため、操縦性に問題を抱えた。本来はもっと熟成発展して行けるハズが、イオタの件などレース参戦が絶望となりダラーラが辞めてしまった。後継のスタンツァーニは、早々に横置を見切って縦置V12でカウンタックを作る方向で舵を取った。

もし、フェラーリが横置V12ミドシップをやっていたら、ダラーラランボルギーニに留まってもう数年ミウラや後継横置ミドシップを手掛けていたら、もう少し横置ミドシップに対する評価は変わっていたかも知れない。しかし、所詮、技術の追究の甘いイタリア人でソコまでできただろうか?

やはり、ドイツメーカーがやっていたら、もっと違う未来があったのではないか?ラグジュアリーサルーンを主とするメルセデスや汎用車を主とするVWではやらないだろう。ドイツで2座スポーツカーに着目できるメーカー、ポルシェやBMWが横置ミドシップを手掛けていたら、日本でのMR2に相当するクルマを作っていたら、もっと優れたクルマを作ったかも知れない。

横置は、タイヤ回転方向に対して、エンジン回転を90度変える必要がない。ミドシップなら、プロペラシャフトも必要なく、ミッションとデファレンシャルもドライバー後方にコンパクトにマウントできる。これらをキチンと極めるのは、ドイツないし日本のメーカーしかないと思う。