自動車マスコミ、無能?2

自動車マスコミ、自動車のパワーとトルクについて、キチンと表現できていない。

基本、エンジンで計測されるのはトルク、それに回転数などを掛け合わせて算出された数値がパワーだ。つまり、ドライバーが感じ取れるのは、あくまでトルク。地上を走る限り、アウトバーンや高速周回路でもない限り、パワーを味わうコトはない。飛行機や新幹線のように踏みっ放し開けっ放しのシチュエーションは、自動車には存在しない。

サーキットを走るレーサーは、幾分か感じ取れるシチュエーションに近いかも知れないが、日本中、世界中のサーキットですら、加速をせずに等速維持する状況はないし、実際、サーキットは加速終わればすぐ減速し、コーナーリングになる。等速は、実質タイムロスなのだ。

加速し続ける限り、基本効いているのはトルクだし、それを有効に伝えるタイヤグリップ、間接的に車両重量や空力やトラクションバランスになる。

実際、クルマをパワーウエイトレシオで論じているマスコミばかりだが、本来はトルクウエイトレシオで評価する方が実態に近い。