世界で一目置かれるR35GT-R?ホントか?

今、R35GT-Rは10年を越えている。水野サンはその名声を引っ提げて、台湾にとらばーゆニッサンはそのGT-Rをチョコチョコ細部をイジり、ブーストをイジり凌いで来た。誰も、R35を超えるR36を作る意気込みのエンジニアも出て来ない。

ちょっと待て!世界に一目置かれるGT-R?ホントだろうか?

R35GT-R、当初は500馬力弱に1.8トンの車両重量、それをチョコチョコとイジり、左右非対称セッティングだの、素材変更だの、ブースト調整だのと延命措置を講じている。そんなに、このクルマは究極体か?

そもそも、70年代には2リッター4気筒ターボで500馬力、3リッター6気筒ターボで700馬力を出していた。F1では80年代に、ホンダが1.5リッター6気筒ターボで1,000馬力以上を出していた。後は、更なる出力の向上、ドライバビリティーを向上を自動車メーカーは研究して来た。レースのカテゴリーやレギュレーションの状況が許せば、どんな究極体のクルマが見れるだろうか?

スペックで考えよう。R35GT-Rは4リッター弱6気筒のターボ。NAですら4リッター6気筒で500馬力、ターボなら700~800馬力は不思議でないし、実際RB26ですら1,000馬力出せる設定だった。500馬力以上を伝えるために、車体を改善するのは大変なので4WDにした。初期トラクションを楽にする上で軽量化は頑張らずに置いた。超高速で重量過大は取り扱いに大変だが、究極に取り扱えるドライバーは皆無に等しい。大半のドライバーには、コレで良かった。

しかし、選ばれたドライバーには満足だろうか?ポルシェやマクラーレンなどと比べると数百キロ重いのだ。ホントにGT-Rを愛する者なら、改善点はすぐわかる。

1つは、R34GT-Rまでの路線に戻し、RB20~26のフロントミドシップFR、350馬力以上、車両重量1,300キロまでに留めるコト。アテーサE-TSナシのFRなら、空力に配慮したクルマは可能なのだ。

もう1つ、単に速いクルマを作るなら、4気筒ターボのフロントミドシップFR、300~400馬力、車両重量1,100キロ辺りに留めるコト。GT-RというよりRSに近くなる。

どちらも、フツ~に実現可能なクルマである。