次期BRZに見る、メーカーとマスコミの腐敗

スバルが次期BRZを発表している。

自動車マスコミは「コンパクトな車体を維持」「僅かな差」と標記している。ホントに妥当なサイズだと思っているのか?日本の自動車規格の基準は5ナンバーサイズだ。特に、車幅1.7メートルは車庫や駐車場や道路と関係する。それを平気でハミ出しておいて、コンパクト?マスコミも、自分達で書いてておかしいと思わないのか?

クルマを買う側からすると、寸法は大問題だ。自宅にシャッター付の車庫ならば、タテ×ヨコの寸法は絶対であるし、車庫では助手席側の空きもドライバー側の空きも確保しなくては、車庫入れ前にヒトを降ろさなくてはいけない。雨の日や通りの多い家では、乗り降りを車庫で行えるか出してからやるかは利便性だけでなく安全性からも重要である。

確かに、今は世界中のメーカーは平気で車幅を拡げている。日本で売っているメーカーは、「ダメなら、買うな!」と平気で言えるメーカーばかりだ。そうした裕福なヒト相手だと割り切るなら、それはそれで良い。

しかし、日本で売らなくてはいけない、日本の自動車メーカーが猿真似をして良いのか?日本の道路は拡げられるか?家の車庫は拡げられるか?駐車場の区画は拡げられるか?特に、立体駐車場のケージは拡げられるか?

排気量が2リッターを超すから、3ナンバーで車幅の制約を受けないと宣うのは勝手だ。しかし、自動車メーカー自体がクルマの規格時点で売れない要因を作って置いて、クルマが売れないとワメくな!日本の家は狭く、車庫や駐車場は狭いし、狭い道路も多いのだ。

今や、カローラすら平気で1.7メートルをハミ出す。菅田将暉をCMに使おうが、車庫に入らなければ買えないのだ。

バブル以降、値段・寸法・スタイル・品揃えなど、クルマが売れない要因は、自動車メーカーが作っているコトも多いのだ。

本来、コレを突つくべきは自動車マスコミ及びモータージャーナリストの仕事だ。しかし、自動車メーカーからの接待漬けで口を塞がれ、言うべきコトを言わない。消費者として、ガマンするべきではない。ダメなクルマは断固として買わない姿勢を貫くべき。今は中古車でも、外車でも、良いクルマはいっぱいあるし、選べる。

日本のクルマが、日本国内で1台も売れなくならないと、日本の自動車メーカーは目が覚めないのだ。