今のニッサンに復活の芽はない?

今のニッサン、単なる事故消しでそれらしいクルマを仕立て、Zとして出した。

元々、ニッサンにとって、スポーツを名乗れるクルマのネームの軸は、Z、スカイラインとGT-R、シルビア。しかし、Z32、R34、S15で跡絶えた。ちゃんとした、スペック・スタイリング・価格設定があれば、他社製品に後れを取るコトもなく、跡絶えるコトもなかったかも知れないのに。

今のニッサン、企画にも開発にも、真っ当なモノの考えをできる者はいない。

Z33以降やR35、所詮、経営陣のバルーンでしかなかった。ネームバリューや性能アピールが優先して、売るための企画ですらない。

Z32やR34までのZやスカイライン&GT-Rは圧倒的ポテンシャルがあったが、S14&S15のシルビアは他社ライバルグレードに後れを取っていた。

昔のパワー表示自主規制、スペック設定には楽だったかも知れないが、今はソレもなくなった。

あの頃でもランエボやインプやSW20に勝てなかったクルマ、ちゃんと根拠あるスペック設定したモデルを考え、作るのは困難だ。

たぶん、ムリだ。

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もう復活は無い? 日産「シルビア」待望論多くも市販化へ望みが薄いワケ
2020/12/04 07:10 くるまのニュース15

■いまこそ、「シルビアの復活」を熱望!

 日産「シルビア」は、かつて1965年から2002年まで7世代に渡り販売され続けてきた日産が誇る名車です。
 2020年現在でも、復活を望む声は大きいものの、今後もシルビアが復活する可能性は低いのでしょうか。

【画像】幻のシルビアだ! いまも復活が期待されるシルビアを見る!(45枚)

 最終型となったS15が、2002年に「平成12年排出ガス規制」によって生産終了してから2020年で18年経ちます。

 かつて、バブル期には5代目となるS13が「デートカー」としてホンダ「プレリュード」と共に一世を風靡しました。

 その後は、S14にモデルチェンジ。最後のシルビアとなるS15では、その前世代のS14で肥大化したボディを再度5ナンバーサイズに引き締め、全長4445mm×全幅1695mm×全高1285mm、ホイールベース2525mmのFRモデルとなったことで、現在でもドリフト競技のベース車としても世界中で人気です。

 とくに、アジア圏や欧州、南米では日本から輸出された個体やパーツは多く、日本よりも程度の良い個体が存在するともいわれています。

 そうした背景から、日本のみならず世界中で新しいシルビアことS16を待ち望む声が絶えないのです。

 2002年の生産終了から11年後となる2013年の東京モーターショーで、日産は「IDx(アイディーエックス)」という、同社の箱型レーシングカーの歴史を盛り込んだコンセプトモデルをお披露目。

 東京モーターショーの会場では、シンプルでカジュアルなライフスタイルに焦点を置いた「アイディーエックス フリーフロー」と、それとは対照的なドライビングシミュレーターから飛び出してきたようなスポーティモデルの可能性を示した「アイディーエックス ニスモ」が展示されました。

 とくに、「アイディーエックス ニスモ」の全長・全高は、全幅は約1.8mと、ロー&ワイドでスポーティなプロポーションとなっています。

 箱型レーシングカーのアイデンティティともいえるスピード感のある逆スラントノーズ。

 本気のオーラが漂うカーボン製のパネル達。胸に響く心地よい排気音が聞こえてきそうなサイドマフラー。

 前後左右の現代的な形状のエアロダイナミクススポイラー。そして、軽量19インチホイールと225/40タイヤなど、まさに、レーシングカーのヘリテイジとモダンさをミックスしたような魅力を持っていました。

 パワートレインでも、高性能な1.6リッターの直噴ターボエンジン、シンクロレブコントロールによるスポーティな走りが楽しめる、6速MTモードを搭載したCVTの組み合わせをセレクト。

 室内においても、レーシングカーイメージをストレートに表現する真っ赤な「アルカンターラ」を採用。

 さらに、レーシーな気分を盛り上げてくれるスパルタンで精緻な計器類。美しい金属の地肌とコントラストを見せる真っ赤なスエード調トリム素材とそこに施されたブルーのステッチなど、クルマ好きを多いに期待させるクオリティでした。

 これにより、当時のメディアやファンの多くは「シルビアの復活を示唆するコンセプトモデル」とアイディーエックスに大きな期待を寄せたのです。

 しかし、その後はアイディーエックスの話題も次第にしりすぼみとなり、以降も「e-POWERを搭載して登場する」などのさまざまな噂が出ては消えるという状況が続いていました。

■2023年までの構造改革プランで明かされたスポーツモデルは?

 そして、2020年5月28日に日産は2023年度までの4か年計画を発表しました。

 なかでもグローバル市場における「選択と集中」という話において、「C/Dセグメント、電気自動車、スポーツカーをグローバルなコアモデルセグメントとして集中投資する」、「今後18か月で12の新型車を投入する」と明かされました。

 一見、シルビアの復活の予感させる内容ですが、実際には日産が世界に誇る歴史的スポーツモデルの次期型「フェアレディZ」が投入されることが明かされたのです。

 その後、2020年9月にはフェアレディZのプロトタイプが世界初公開され、日産は「50年におよぶ歴史を持つフェアレディZ伝統と現代的な雰囲気を組み合わせた“新しいスポーツカーだ”」と宣言しています。

 また、今後の自動車市場はガソリン車(ディーゼル車)の販売禁止という大きな舵を切っています。

 欧州、北米、中国では、2030年から2040年には電気自動車や燃料電池車以外のクルマが販売出来なくなります。

 そうなると、かろうじてフェアレディZは公表されているV型6気筒ツインターボエンジンを搭載して発売が可能ですが、それ以降に登場するであろう「GT-R」や今回のシルビアが純粋なガソリン車として発売される可能性は低くなります。

 ただし、一部では次期型「GT-R」の開発も着手しているという噂もあり、ホンダ「NSX」のようにハイブリッド化してもスーパースポーツモデルとしての存在意義は薄れません。

 それらを考えると、「2023年までの計画に入っていない」、「日産に現時点で小型FRプラッフォームが無い」、「選択と集中というなかで採算性の低いスポーツモデルの意義」などを考えると、フェアレディZGT-Rは日産の二大看板モデルですが、シルビアはかつてのような手軽で扱いやすいスポーツテイストのモデルとして、復活することはもう無いのかもしれません。