マンガの実写化ドラマ/映画なんて、昔からあるんだけど？
｢はいからさんが通る｣の映画版で、南野陽子の相手役として阿部寛はデビューしたのではなかった？
｢白鳥麗子でございます｣は、鈴木保奈美や松雪泰子で、テレビも映画にもなった。
｢東京ラブストーリー｣は、柴門ふみのストーリーにわたせせいぞうの絵でマンガだったし。
｢同級生｣とかも、マンガじゃなかった？
*********************
原作ファンも思わず納得！ 見事に成功した実写化ドラマ5選
6/6(日) 8:40 Yahoo!ニュース
70
上野樹里さん、柳楽優弥さん（2020年11月、時事通信フォト）、西島秀俊さん（2019年5月、同）
「○○年代を代表するラブストーリー」「△△役がハマる俳優」など、テレビドラマにまつわるさまざまなテーマについて、テレビドラマに詳しいライターの田幸和歌子さんが「●選」の形式で紹介、解説します。
今回のテーマは「成功した実写化ドラマ5選」です。
アニメを超える実写化「のだめカンタービレ」
■「のだめカンタービレ」（2006～2008年、フジテレビ系）
音楽を一度聴けば、ピアノが弾けてしまう天才的な一面を持つ野田恵（上野樹里さん）、通称「のだめ」が将来有望なエリート学生で指揮者を目指す千秋真一（玉木宏さん）と出会い、音楽や仲間たちとの交流を通して成長していく姿を描いた物語。
「実写化する際の壁の一つに“天才”の描き方が難しいと言われていますが、それを見事に表現しています」（田幸さん）
「好評を博したアニメ版よりも作品がより立体的に描かれ、上野さんの抜群の表現力や玉木さんの上品さは実写化ならではの仕上がりに。アニメを超える実写化作品はあまりなく、特に音楽の演奏シーンは圧巻の一言です」
■「きらきらひかる」（1998～2000年、フジテレビ系）
監察医を目指す医大生・天野ひかる（深津絵里さん）が法医学者・杉裕里子（鈴木京香さん）や監察医・黒川栄子（小林聡美さん）、刑事・月山紀子（松雪泰子さん）らと共に、仕事や恋に奮闘する姿を描いた物語。
「原作をそのまま描かなかったことがドラマのヒットにつながりました」
「物語の中心となる深津さん、鈴木さん、小林さん、松雪さんの4人がスタイリッシュでかっこいい存在に。“生と死”という重いテーマを扱っているにもかかわらず、この4人の存在に加えて、原作から、大事なところだけをピックアップして実写化している点も作品が見やすくなっているポイントです」
1980年代初頭の大阪芸術大学を舞台に、主人公・焔モユル（柳楽優弥さん）が庵野ヒデアキ（安田顕さん）や山賀ヒロユキ（ムロツヨシさん）、赤井タカミ（中村倫也さん）ら強力なライバルたちと出会い、苦悩しながらもクリエーターを目指し奮闘する日々を描いた物語。
「柳楽さんの演技をはじめ、原作の雰囲気をそのまま表現できている作品です」
「数々の実写化作品を手掛けてきた福田雄一監督による同作ですが、福田作品の特徴である遊びや笑いの方向に振り切らず、原作をリスペクトして、細部にまでこだわった作りが成功の要因の一つ。青春を描いた作品として共感する視聴者も多かったはずです」
高橋一生さんを抜てき「岸辺露伴は動かない」
■「岸辺露伴は動かない」（2020年、NHK総合）
「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした、荒木飛呂彦さんの同名漫画をドラマ化。リアリティーを重んじる漫画家・岸辺露伴（高橋一生さん）が相棒の編集者・泉京香（飯豊まりえさん）と共に、取材先で遭遇する奇妙な事件や事象に挑む姿を描いた物語です。
「配信全盛の時代に真っ向勝負できるクオリティーはさすがのNHKです」
「原作では出番の少ない京香を相棒役に据えたりと、実写化する上で陳腐にさせない見せ方が随所に表れている作品。露伴を誰が演じるかを考えたときに、原作を知っている人ならまず、高橋さんは思い浮かびませんが『こんな露伴もありだな』と思わせてくれる高橋さんの表現力はさすがの一言です」
■「きのう何食べた？」（2019～2020年、テレビ東京系）
近所の安売りスーパーへ行くことを仕事終わりの日課にしている弁護士・筧史朗（西島秀俊さん）と、人当たりのいい美容師・矢吹賢二（内野聖陽さん）の恋人同士である2人の、ほろ苦くも温かい毎日と日々の食卓を描いた物語。
「ドラマしか見ていない人はぜひ、原作と見比べてほしいと思う作品です」
「BL（ボーイズラブ）を描いた作品が増えている中、同作はファンタジー的な要素がなく、男性同士のリアルな日常を描いている作品。また、食卓を囲むシーンが多く描かれていますが、そんな日常がいかに尊いかを感じさせてくれる側面もあり、非常に完成度が高いドラマです」
オトナンサー編集部
*********************
