元々、テニスって・・・。

テニスは、シングルス・ダブルスの競技だ。だから、勝敗はもちろん、ケガや故障を抱えたら、個人やパートナーに影響する。特に、シングルスでもダブルスでも、ランキング制なので、負けたり欠場すれば前年同期のポイントと引き換えるため、アベレージポイントもランキングも落ちる。

だから、選手達はできる限り多くの大会に出場し、できる限りコンスタントな成績を挙げようと努力する。1試合1大会で、全てが終わり叶うワケではない。極端には、翌週にも大会・試合がある。4大大会のように、2週間に渡る大大会はもちろん、ビッグトーナメントはポイントも高い。可能な限り参加しないと、ランキングは次戦以降のトーナメントドローにも影響するのだ。わかりやすくは、4>8>16シードでもそうだし、順位でより強敵と早く当たるリスクが増える。

誰でも、エントリーした試合に、負けたり棄権したくはないのだ。プロ選手であるため、スポンサーもいる。スポンサーのイメージを背負っているため、印象を悪くする行動はできない。というか、大会・試合だけでなく、記者会見や目に触れる私生活まで、イメージに関わるのだ。

そんな中、故障を抱える選手は、キチンとセルフコントロールしないといけない。大坂なおみがホントに鬱かサボタージュかは知らないが、ヒザの故障抱えたフェデラーの方が信憑性はある。

 

 

 

 

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「なぜ批判されるのかわからない」フェデラーの全仏棄権へ集まる批判の声にメドベージェフは反対意見「テニスは残酷」<SMASH
6/8(火) 21:15 Yahoo!ニュース
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棄権したフェデラーへの理解を示したメドベージェフ。(C)Getty Images
 現在開催中の「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス:パリ/クレーコートグランドスラム)で第8シードのロジャー・フェデラー(スイス/8位)が、第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/9位)との4回戦を棄権したことは、大きな注目を集めたが、一部では身勝手な行動だとして批判も巻き起こった。

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 2年ぶりに全仏の舞台へと帰ってきた39歳のフェデラーは、5日に行なわれた3回戦で世界59位のドミニク・コプファー(ドイツ)と対戦。3時間35分にも及ぶ激闘の末、7-6(5)、6-7(3)、7-6(4)、7-5で勝利し、全仏15度目のベスト16進出を果たしていた。

 しかし、直後の会見でフェデラーは「次戦をプレーするかはわからない。ヒザに負担をかけ続けるのはリスクが大きすぎるか、身体を休めたほうが良いか」と4回戦を前にして棄権を示唆。その後、「2度にわたるヒザの手術と1年以上のリハビリを終えた後では、自分の身体に耳を傾け、追い込み過ぎないようにすることが大切だと思った」として棄権を発表した。

 このフェデラーの行動に、元デ杯アメリカ代表キャプテンのパトリック・マッケンロー氏は「大会の途中で棄権するのは見栄えが悪い」とコメント。また、元全豪オープン大会ディレクターのポール・マクナミー氏は「彼の行動は他人や大会に大きな影響を与える。どこに出店するかを好きに選べるキャンディートラックではない」と痛烈な批判を述べている。

 さらに、フェデラーに3回戦で負けたコプファーへの不公平感を指摘する声なども上がっているが、今大会で準々決勝進出を決めている第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/2位)は、これらの批判について「なぜ彼が批判されるのかわからない」と反対意見を主張している。

「テニスは時に残酷なものだ。コプファーには申し訳ないけど、彼はロジャーに勝つ必要があった。負けた後に彼(フェデラー)が棄権しても関係ない。次のラウンドに進むためには、相手にただ勝つことだよ。それがテニスというものなんだ」

 また、メドベージェフは「ロジャーはもう39歳だ。試合後に手術したヒザに痛みを感じたのかもしれない」として、フェデラーがテニス選手としては非常に高齢な点と、昨年手術した右ヒザの状態を指摘。

 さらに、「もし次の試合でさらに痛めてしまえば、しばらくプレーできないということを知っているんだ。若い選手はこういう時に失敗しがちだが、これは彼のように経験を積んでこそわかることだ。だからなぜ彼が批判されるのかわからないよ」と、テニス界の生ける伝説の選択に理解を示している。

構成●スマッシュ編集部
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