激安?価格帯、広過ぎない?

激安?カネの価値を考えて書いているのか?ただ安いのではない?激安と言うなら、200万辺りまでではない?せめて、300万までかな。

それなら、コレらのクルマを選ぶかな?

ワタシが選ぶなら、ポルシェの997、BMWのE60型5リッターV10のM5、メルセデス先代群の6.3リッターV8のAMGを選ぶ。

もちろん、今のポルシェ996やアルピナB12-5.0BMWを維持して行きたいが。

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激安だけど見栄を張れる! 禁断の激安中古輸入車5選
2021/06/15 11:02 ベストカーWeb68

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 現在、50代以上のおじさんが若者だった頃、持っているクルマによって、女にモテる、クルマで見栄を張ることがステイタスという、令和の今では考えられない時代だった。

 時はバブル全盛期(1986~1991年)、女にモテるか、見栄を張れるか、そんなことばっかり考えていた男たちが多かったのだ。

紀州ドン・ファンと美女とクルマの裏事情【第1回】

 そこで、今回は、この令和の時代に、見栄を張れて、激安な輸入中古車はないのか、探してみた! いったいどんなクルマが令和の時代に出てくるのか、楽しみだ!

文/伊達軍曹
写真/メルセデスベンツBMWボルボベントレー

【画像ギャラリー】これでブイブイ、言わせちゃう? 選出された5選をチェック!

■令和の時代にクルマで見栄を張れるのか!?

ここで人間の心の奥底にある混沌を筆者が綴る!? 写真はW221型メルセデスベンツS400ハイブリッド

 冒頭の文を読んだ人のなかには、「クルマで見栄張るとか、今どき意味わかんねえし! 昭和かよ! 」、「ぷぷっ。お金持ちに見られると思ってるのは本人だけで、周りはみんな『あ~、貧乏な奴が無理して中古の輸入車買ったんだなぁ』って思ってるだけですよ。ぷぷっ」

 あとはまぁストレートに「これ書いた奴バカじゃねえの?」といった感じだろうか。そういった指摘(?)も、もちろんわかるつもりではある。

 しかし、人間の心の奥底というのはヤフコメ以上に混沌としているものだ。どれだけ澄ましていても、人間の心の奥底には「人から偉いと思われたい」、「貧乏人と思われるよりは、金持ちだと思われたい」、「ナメられたくない」、「モテたい」などの、あまり格好良くはない感情が渦巻いている。当然、筆者の奥底にもそれはある。

 そんなドロドロとした生身の感情を持つ「格好悪い生き物」だからこそ、私はは「クルマで見栄を張る」という行為を否定しようとは思わない。いや、むしろ応援したいとさえ思っている。

 だが中古の輸入車見栄を張るのは、決して簡単なことではない。車種選択をほんの少しでも間違えると、「ぷぷっ。本人はカッコいいと思ってるみたいだけど、周りから見ると……」という、トホホでダサい状態になってしまうのだ。

 そこで本稿では、筆者の25年にわたる輸入中古車記者経験のすべてをかけて、5車種の「激安だけど見栄を張れる中古輸入車」を本気でピックアップしたいと思う。本気で見栄を張りたい方は、心して読んでいただきたい。

■先々代メルセデス・ベンツSクラス(W221)

メルセデス・ベンツSクラス(W221)


■販売期間:2005~2013年
■中古車相場:60万~560万円

W221型ベンツSクラスの中古車情報はこちら!

 カーマニアのことは置いといて、一般人を「おおっ! 」と思わせるには、やはりなんといってもメルセデス・ベンツが一番である。いや、ここはひとつ「ベンツ」と呼びたいところだ。

 そのベンツのなかでも(マイバッハを除けば)トップ・オブ・トップのモデルである「Sクラス」こそ、人に「おおっ! 」と言わせる絶大なパワーを有している。

 Cクラスあたりを買っても、「あら、お隣の山田さん、主任から係長になったのかしら? 」ぐらいにしか思われないのが関の山だ。

メルセデス・ベンツSクラス(W221)

 本来であれば近所のベンツディーラーで1293万円のS400d 4MATICあたりを買いたいところだが、当然そんなおカネはないため、ここで狙うべきは2世代前のSクラス、W221型になる。

 これの次の世代であるW222型(2013~2020年)は中古でもまだ少々高く、これの前の世代であるW220型(1998~2005年)は、さすがに全身から古臭くて貧乏なオーラがにじみ出てしまっている。

 だが先々代であるW221は、ベンツSクラスとしては破格のロープライスで狙えるにもかかわらず、まだまだ割とハイソなオーラを放っているのだ。

メルセデス・ベンツSクラス(W221)のコクピット

 とはいえ車両価格60万円ぐらいから狙える底値圏の個体はさすがにボロさが目立つため、カーマニア以外のパンピーにも「あ、安い中古車だな」とすぐにバレてしまう。

 そのため車両価格100万~150万円ぐらいでゾーニングを行い、そのなかで、なるべく内外装のコンディションが悪くない個体をじっくり探すのが、この場合の勝利への道だ。

 そのうえでの注意点は下記のとおりである。

●社外パーツでドレスアップされている個体は安っぽく見える。フルノーマルまたはノーマルに近い個体を探すべし
●納車時に磨きとコーティングを行って、ボディをなるべくツヤツヤにせよ
●つるっぱげタイヤは危険なだけでなく、貧乏ったらしく見える。アジアンタイヤでも構わないので新品に交換を!(格安中古車のタイヤはたいていつるっぱげだ)
●そのうえで、日頃の洗車を怠るべからず(ホコリだらけだと安く見える)
●変な改造をすると安っぽく見える。ノーマル状態を保つべし
●腐っても(?)SクラスはSクラス。部品代は高いということを覚悟しておくべし

 もちろんこのほか、購入前の各部チェックや納車時の整備、また購入後の定期的な点検と整備が重要であることは言うまでもないが、本稿はそこを語るものではないのでバッサリ割愛する。そのあたりは各自、常識に基づいて行動されたい。

■先代メルセデス・ベンツEクラス(W212)

メルセデス・ベンツEクラス(W212)前期型

メルセデス・ベンツEクラス(W212)後期型


■販売期間:2009~2013年5月(前期型)、2013年6月~2016年(後期型)
■中古車相場:60万~390万円

W212型ベンツEクラスの中古車情報はこちら!

 Sクラスほどの破壊力はないが、「まあまあ程度の破壊力」は十分に備えているのがメルセデスの、いや「ベンツ」の、上から2番目のモデルにあたるEクラスだ。

 先々代のW211型(2002~2009年)であればさらにお安くイケるが、さすがにW211はもう古く、一般的には貧乏オーラを全開で放っている。

 そのため、W211型を買ってしまうと笑われる前に、思わず自分で笑ってしまうかもしれない。

 だがW212型であればギリギリ大丈夫だ。キレイなW212型でさえあれば、カーマニア以外からは「あら、山田さんベンツ買われたの? 凄いわね(係長から課長になったのかしら……?)」と見られることは間違いない。

メルセデス・ベンツEクラス(W212)前期型

メルセデス・ベンツEクラス(W212)後期型

 もちろんそれでもカーマニアの目はごまかせず、「……あれは100万円ぐらいで売ってる2011年式のE350ブルーエフィシェンシーアバンギャルドだな」とすぐバレるわけだが、なに、まったく気にする必要はない。

 なぜならば、そんな細かいことを知っているカーマニアの数など、日本の全人口の1割にも満たないからだ。たいていの人から見れば「キレイなベンツ=高いベンツ」なのである。

 先代のEクラスを狙う場合も、60万円ぐらいの底値系は貧乏オーラと不吉なムードが満点であるため、せめて車両価格100万~130万円ぐらいのゾーンで探すのが、この場合の勝利への道筋となろう(ただしこの価格帯で買えるのは、顔がちょっとダサい前期型。本当は後期型のほうが金持ちっぽく見えるのだが、仕方ない、ここは我慢だ)。

メルセデス・ベンツEクラス(W212)のコクピット

 そして注意点もSクラスと同じである。変な改造がされていない個体をキレイに磨いて、タイヤも替えて、洗車しながら上品にゆったりと運転していただきたい。金持ちでないとしても、気分だけは「金持ちケンカせず」の精神で行くのだ。

 間違っても先代Eクラスの前期型でオラオラ運転はしないように。「型遅れのベンツやビーエムでオラオラ運転してる奴ほど、ダサくて貧乏に見える奴はいない」と覚えておこう。

 だが逆もまた真なりで、型遅れのフルノーマルベンツでゆったり上品に走っていれば、周囲は「……地主か?」と勘違いしてくれるかもしれない。

■先代BMW5シリーズ(F10)

BMW5シリーズ(F10)


■販売期間:2010~2016年
■中古車相場:70万~400万円

F10型BMW5シリーズの中古車情報はこちら!

 ベンツのEクラスとほぼ同等の車格となるBMW5シリーズ。その先代モデルである。

 全体としてはなかなかステキな先代5シリーズだが、安価な予算で豊富に探せる523i(最初期が2.5L、直6NAで、2011年10月からは2L、直4ターボ)は、運転がつまらない……とまでは言わないが、BMWとしてはさほどエキサイティングなクルマではない(※個人の感想です)。

 しかし本稿の趣旨は「カーマニアとしていかに走りを堪能するか?」ではなく、「いかに安価な予算で見栄を張るか?」である。そのため、この趣旨においては523iでもまったく問題ないと判断したい。

BMW5シリーズ(F10)

 また523iに限った話ではないが、先代5シリーズであるF10型は現行G30型(2017年~)とビジュアルが非常によく似ている。

 もちろんよく見ればぜんぜん違うのだが、遠目では輸入中古車記者生活25年の筆者もしばしば見間違える。

 それもあって先代BMW 5シリーズは、特に安価で流通量がやたらと豊富な523iは、「激安だけど見栄を張れる中古車」としてはきわめて優等生である。

BMW5シリーズ(F10)のインパネ

 とはいえ、これもベンツのSやEと同じで、底値物件は車両70万円あたりから探せるが、そこには若干の不吉なムードと貧乏オーラが漂っている。だが「車両価格で110万円~」というイメージで探せば、意外と悪くない一台に巡り会えるだろう。

 そして注意点は、ベンツのSクラスおよびEクラスとほぼ同様である。

■先代ボルボ V60

ボルボV60前期型(2011年6月~2013年7月)

ボルボV60後期型(2013年8月~2018年)


■販売期間:2011年6月~2013年7月(前期型)、2013年8月~2018年(後期型)
■中古車相場:35万~310万円(※後期型は110万円~)

ボルボV60前期型の中古車情報はこちら!

ボルボV60後期型の中古車情報はこちら!

 ベンツ、BMWとくれば、お次は「アウディ」となりそうなものだが、筆者としてはアウディはお薦めしない。

 いやアウディという車自体はもちろんお薦めできる存在だが、「安く買えるアウディ=年式的に古いアウディ」はお薦めしない、ということだ。

 なぜならば、アウディというのは内外装のデザインが「モードっぽくてカッコいい」という美点がある半面、その副作用として「ちょっと古くなると、なぜか一気に古びて見えてしまう」という特徴があるからだ。

 もともとがダサめなベンツは(すみません……)2世代分ぐらい古くなっても屁でもないのだが、モードなアウディは1世代古くなるだけで、いや極端な話マイチェンを受けるだけで、途端に「前のやつは古くなったな……」みたいに見えてしまうのである。

 まぁこれは筆者の個人的見解に過ぎないため、それでも「安いアウディで見栄を張りたい! 」という人には、先代のA6アバントあたりが良いのではないかと思う。

 しかしそれ以上に適任と思えるのが、ベンツ同様にもともとのデザインが少しダサめである(すみません……)ボルボだ。なかでも中型ステーションワゴン「先代V60」の、後期型がいいだろう。

ボルボV60前期型

ボルボV60後期型

 2011年6月に発売となった先代ボルボV60の前期型は、いいクルマではあるのだがフロントマスクが「おもしろフェイス」であるため、見栄を張るウンヌンには今や向かない選択肢だ。

 しかし2013年8月からは、おもしろフェイスから「ごくオーソドックスな顔立ち」に変更された。その顔立ちは「面白みがない」ともいえるが、オーソドックスなだけに、時がたっても「古く見える」ということがあまりない。

ボルボV60前期型のコクピット

ボルボV60後期型のインパネ

 そんなタイムレスなデザインに、「ボルボ……よく知らないけど北欧の、おしゃれで安全なワゴンのブランド?」という世間一般のイメージが加わることで、100万円台前半の格安中古車であっても「何やら高そう」「おしゃれ」「……地主かな?」というマジックが生まれるのだ。

 車両価格100万円台前半で狙える先代V60後期型のグレードは、T4系またはT5系となる。T4系は1.6L直噴ターボでT5系は2L直噴ターボだが、100万円台前半で探せる後期型の大半はT4系だ。

■先々代ベントレー コンチネンタルGT

ベントレーコンチネンタルGT


■販売期間:2003~2011年
■中古車相場:270万~600万円

ベントレーコンチネンタルGTの中古車情報はこちら!

「激安だけど見栄を張れる中古輸入車」をいろいろと挙げてきたが、究極はコレだろう。初代ベントレー コンチネンタルGTである。

 新車時価格は2145万~2570万円となる英国ブランドのゴージャス&パワフルクーペで、エンジンは最高出力610psを発生する6LのW型12気筒DOHC

 ……普通に見れば「中古でも1000万円は軽く超えるでしょ?」というオーラをまとっているわけだが、実は中古車の底値は270万円から300万円あたり。

 つまり、ホンダ N-BOX EX・ターボの新車にフルフルのオプションを付けた総額(240万円ぐらい)に、数十万円か100万円ぐらいの金額を足せば、あの「ベントレー コンチネンタルGT」が買えてしまう――ということだ。

ベントレーコンチネンタルGT

見栄を張る」という面においてのコスパと破壊力は最強レベルだと言えるだろう。

 ……だがしかし。

 筆者も輸入中古車記者生活25年ゆえ、ベンツやビーエムの格安中古車については実体験と取材経験に基づくいろいろなことが言える。

 例えば先代ベンツEクラスであれば、「壊れることもあるだろうけど、ちゃんと吟味したうえで、細かい部分にカーマニア的にこだわらないのであれば、騙し騙し乗ることはできる。

 また修理するにしても安価なOEM部品や、工賃が比較的安い町工場もあるから、まぁなんとかなる場合が多い的なことを、自信をもって言えるわけだ。

ベントレーコンチネンタルGTのコクピット

 だが激安初代ベントレーコンチネンタルGTについては……大変申し訳ないのだが知識も経験もゼロである。

 200万円台のコンチネンタルGTを買ったらどうなるのか、筆者には見当もつかない。意外とイケるのか、それともやはり地獄を見るのか? すみません、わかりません……。

 だが「車両価格200万円台のベントレー! 」という言葉の甘美な響きに負け、つい紹介してしまった。

 すべてがわからないため推奨はしないが、もしも「よし買ってみよう! 」というサムライがいらっしゃったなら、ぜひベストカーweb編集部気付で、その顛末を教えていただけたら幸甚に存じます。押忍。

【画像ギャラリー】これでブイブイ、言わせちゃう? 選出された5選をチェック!

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