ポルシェ911

ポルシェ911の良さ、それはクルマのレスポンスと品質ではないだろうか?

901、911、930、964、993という空冷ラインでは、特に馬力競争には不向きなため、余計にエンジンや車体のレスポンス方向の開発がされていたように見えた。取り扱いは難しくても、運転しがいのあるクルマだった。

日本の規格では、993以降の車幅が1.7メートルを超えたが、確かヨーロッパでは車幅による規格はなかったからでは?元々、その車体に、強力なエンジンを積んでいたのだ。

ベンツのAMGやBMWのMやアルピナやシュニッツァーのような存在はないが、RUFがある。ポルシェとRUFは、ベンツやBMWらの関係とはひと味もふた味も違う。

水冷化されたコトで、他車と同等のスペック比較という、同じ土俵に上がり数字で上回らないといけない道を行くようになった。

それが、VWアウディー配下色が濃くなった991や992では、更に濃くなったように感じる。バカみたいなエンジンパワー、大きく重く(値段も)高くなる、ビートル同様雰囲気だけのスタイリング、車種グレード増やし過ぎて、どのクルマも売ろうとし過ぎて、他車種などとも性能構成グチャグチャだ。

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ポルシェ911はなぜいつの時代も支持され続けるのか?【罪なクルマ】
7/4(日) 15:05 Yahoo!ニュース
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ボルシェ911といえばこのヘッドライトという方も多いはず
写真・文/ 松村 透

長きにわたり、熱心なファンの心をつかんで離さない「罪なクルマ」に惚れ込んでしまったら最後。いちど魅せられてしまうと、なかなかその呪縛から逃れられなくなってしまうだけでなく、人生を変えるほどのインパクトを受けることも珍しくありません。

ホンの一例として、クラシックミニや歴代のマツダ ロードスター…などなど。ポルシェ911もその中の1台に挙げられます。1963年のデビューからまもなく60年。911と同じ時代を生きてきた方たちは、そろそろ還暦を迎えるほどの歴史を刻んできたことを意味します。

通称「ナローポルシェ」とよばれるモデルから最新のタイプ992まで、およそ60年・8代にわたって進化してきたポルシェ911

ポルシェ911はなぜいつの時代も支持されるのか?」
 
これまで製造されたボルシェ911の70%以上が現在も走行可能だという
今回、この疑問を紐解いてみたいと思います。経験者の方はもちろんのこと、いつか手に入れてみたいと思われている方の背中を押すきっかけになれば幸いです。

■step1:自ら情報を集め、知識と妄想をふくらませていく
世の中にはポルシェ911の魅力を語る情報があふれています。あるとき、ふとしたきっかけでポルシェ911というクルマが気になりはじめます。

ふと我に返ると、パソコンやスマートフォンなどでポルシェ911にまつわる情報を検索していることに気づきます。

このステップが底なし沼への入口であり、ポルシェ911とは無縁の人生を送る最後のタイミング…でもあります。引き返すならいまのうち。ここがラストチャンスです。

そんなこととはつゆ知らず、日に日にポルシェ911への想いが募っていきます。やがて「本物のポルシェ911に触れてみたい」という、至極自然な欲求が日々増大していきます。

■step2:強烈な原体験が冷静な思考を停止させる
さて、いよいよ「ポルシェ911に乗ってみたい欲」が抑えられない域に到達しました。ここまでくればもはや後戻りは困難。ひとまず前に進めるだけ進んで、これから先のことは追々考えましょう。

さて、ポルシェ911といっても、実に8代・60年近い歴史を紡いできているわけで、どのモデルに興味を抱いたかによってそのアプローチの仕方も異なってきます。

仮に惚れた相手が現行モデルだったとしたら、最寄りの正規ディーラーに連絡をしてスタッフの方に事情を伝えてください。「興味があるのでぜひ試乗させてください」と。しかし、ポルシェのディーラーともなればハードルの高さが気掛かりという方もいらっしゃるはず。それは事実であり、本気度を試されるときなのです。ここで前に進めるか、躊躇するかで運命が大きく変わってきます。そして前に進んだ(試乗の予約ができた)として、ある程度、腕に自信があればご自身でステアリングを握り「ポルシェ911とは?」を味わってみるのもひとつです。緊張する、舞い上がって冷静に運転する自信がないとしたら、スタッフの方にドライバーズシートを託し、ご自身は助手席に座ってポルシェ911を堪能してみることをお勧めいたします。

問題はすでに販売を終了しているモデルです。近年のモデルであれば街の中古車販売店実車が観られるかもしれません。しかし、試乗となると話は別。本気で買う意思を伝えても試乗させてもらえない確率の方が高いでしょう。

 
原体験はとても重要。その後の人生が大きく変わってしまうことも
しかし、最近ではポルシェ911をレンタカーとして貸し出しているサービスもありますし、個人間カーシェアを利用するという方法もありです。または、あらゆるツテをたどってオーナーを紹介してもらい、助手席体験をさせてもらうのもひとつの手です。筆者としてはこれがいちばん安全かつ存分にポルシェ911初体験が済ませられるように思います。

ポルシェ911の運転に慣れた人のドライブで、強烈な加速、そしてブレーキ。これまで世界中の多くのクルマ好きを魅了してきたフィーリングを骨の髄まで知ることになるのです。

 
筆者が所有する1970年式911S。紆余曲折あって現在の姿に
■余談:実は筆者も…
筆者が初めてポルシェ911を体験したのは約30年前。当時は「タイプ964」と呼ばれるモデルが新車で販売されていました。アルバイト先の社長さんが当時の最新モデルに乗り換えるということで、高校3年生だった筆者をディーラーに連れて行ってくださったことがきっかけです。

セールススタッフさんの粋な計らいで「ちょっと乗ってみたら」と、試乗車に同乗させてもらいました。メカニックさんの運転で路上へ。背後で吠える空冷エンジン、横断歩道のわずかな段差を的確に伝えてくる乗り心地。噛みつくように効くブレーキ。クルマ好きの、まもなく運転免許を取得する少年にはあまりにも強烈な体験でした。30年経った今でも当時の記憶が鮮明に残っているほどです。

帰り際、プライスリストを含めたカタログをいただき、その日の夜、自宅で眺めました。「ポルシェ911カレラ2(5速MT)、新車価格1035万円…」。こんな高いクルマ、いったい何をどうすれば買えるんだ、と途方に暮れました。しかし、いつか手に入れたいと思ってしまったことも事実。まさか、このときの体験でその後の人生が変わるとは…。その後、紆余曲折はあったにせよ、縁あって9年前に1970年式911Sを手に入れ、現在も所有しています。

■step3:晴れて念願のオーナーになった瞬間、新たな課題が
閑話休題。いくたの艱難辛苦(?)を乗り越え、晴れて911オーナーとなったあなた。「納車した夜は嬉しさのあまりドライバーズシートに身を預けて寝た」といったエピソードも珍しくありません。しかし、初心忘るべからず。未来永劫、この想いが持続する方であればいいのですが、ポルシェ911というクルマは罪作りな存在です。つまり、憧れのポルシェ911を手にした瞬間、今度は理想のポルシェ911探しの旅がはじまるのです。それはまさに終わりなき旅。

最新モデルを手にした瞬間、近い未来に行われることになるモデルチェンジを気に掛けることになります。常に「最新のポルシェは最良のポルシェ」の教えを体現するには多額のお布施が必要なのです。

さらにタチの悪いケースとなると先祖帰り、いわゆる古いモデルへの興味が挙げられます。これはディープにポルシェ911を愛してしまった方にこそ顕著な傾向にあり、頭では分かっていても、日に日にその衝動が抑えられなくなります。資金と置き場所に余裕があり、腕利きの主治医とのネットワークがある方であればあっという間にガレージのなかは歴代のポルシェ911が増殖していることでしょう。しかし、そうでないとしたら…せっかく手に入れたポルシェ911を手放し、乗り換えなくてはなりません。こうして再び悶々とした日々を送ることになるのです。

■step4:[結論]内燃機関ポルシェ911を堪能できるいまのうちに…
そう遠くない未来に、ハイブリッドまたは電気自動車へと姿を変えた911が登場するかもしれません。

 
およそ60年・8代にわたって進化してきたボルシェ911
過去に356が911へと姿を変え、その後、水冷エンジンを搭載した996がデビューしたとき、受け容れ難いものを内に秘めていた方もいるはず。しかし、今回はこれまでの変遷の比ではないかもしれません。何しろ、水平対向6気筒エンジン、純粋な内燃機関を持つポルシェ911が新車で買えなくなってしまうのですから。さらに、電気自動車やハイブリッドモデルが普及するに呼応して、ガソリンエンジン車への風当たりが強くなる可能性も充分に考えられます。

ポルシェ911はなぜいつの時代も支持され続けるのか? 」

その答えは

「惚れたら最後。代わりになるクルマが存在しないから」

といえそうです。少なくとも、これまでは。果たして今後は…?

人生のアガリの1台として、思い切って純粋な内燃機関を持つポルシェ911を手に入れてみる。もしかしたら、これまでとは違う景色、未体験ゾーンのカーライフが待ち受けているかもしれません。

写真・文/ 松村 透
輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在は自動車の紙媒体・Webメディア等の取材で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、一男一女、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。
サライ.jp

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