新車がいい?中古車がいい?

新車がいい?中古車がいい?1990年までなら、間違いなく前者を選んでいた。しかし、以後は後者を選択する。

90年くらいまではフルチェンジ毎に良くなって出て来たし、値段はソコソコにセダン・クーペ・ワゴン・ミニバン・1BOXやFF・FR・ミドシップなどバリエーションもあった。

それが、バブルに浮かされた自動車メーカーが、値段高く寸法デカく車重重くなったモノを平気で出すようになった。今まで5ナンバー枠に上手く纏めていたクルマを、2センチ~7センチくらいハミ出し、平気で3ナンバーで出して来た。動力が2リッターを超すなら仕方ないかも知れないが、動力2リッターまでなのに車幅だけ3ナンバーって、外車ならいざ知らず国産車なら許せない。元々、日本は長く5ナンバー基準で、道路も家やビルや駐車場らの寸法を作っていた。それを、日本の自動車メーカーが平気でハズすって、バカとしか言い様がない。今の新車、安く小さいクルマは如何にも安っポク、動力的にもダメ、その上で遥かに重い。また、実際に新車購入では、諸費用特に自動車取得税がバカ高くなる。

対して、中古車のデメリットは、タマ的に一期一会になるというコトだ。ある程度、レンジを拡げて考えて置かないと、ピンポイントに一致する確率は極めて低い。まあ、買う時に、最初に希望していた車種・グレード・色・装備が違う様子を見せて置くと、中古車でも値引きを引き出せる可能性もある。3年以上の中古車を選ぶと、値落ち率も高くなる。その上で装備がストライクゾーンにあれば、言うコトない。それは、国産車外車共に言えるコトだ。

今や日本メーカーに限らず、外車メーカーのクルマ作りもおかしくなっている。値段高く寸法デカく車重重く、馬力の高さだけを押す。ポルシェやBMWメルセデスすらそうだ。

VWアウディーはスズキと排ガス不正をバラし合い共倒れ。ポルシェはVWアウディーにコントロールされ、車種グレード増やし過ぎ車種構成性能構成はムチャクチャ。

今のクルマ、買いたいクルマがない。

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新車と中古車どっちがいいの!? 「コスパ面で新車が有利」「中古の方が選択肢が多い」…両者の“意外な言い分”に迫る
7/11(日) 11:12 Yahoo!ニュース
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「車の買い方」に正解はあるのだろうか。

 大きな買い物であればそれだけ、失敗をしたくないものだ。しかし一般に、金額が大きくなるほど購入機会も少なくなるから、予備知識をもって臨むことが難しくなる。

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 そのうえ最近では、「残価設定型ローン」やKINTOをはじめとする「車のサブスク」といった形態が登場し、購入・維持の方法も多様化している。選択肢の多さがかえって、「最適」を選ぶうえでの悩みの種となることもあるかもしれない。

 車の購入を考える際に、最初の大きな分岐点として、「新車か、中古車か」という選択がある。新車派はいつも新車に、中古派はいつも中古に、というケースも多く、特段このポイントを意識することも少ないかもしれないが、それだけに「見直してみると、新たな発見がある」ということも考えられる。

 そこで今回は、新車・中古車それぞれの選択肢に強いこだわりを持つユーザーや、新車・中古車ディーラーのスタッフに話を聞いてみた。

中古なら高級輸入車も選択肢に
 
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 まずは“中古派”の言い分に耳を傾けてみよう。

 やはり、中古車の魅力と言えば「新車では手の届かない車に乗れる」というポイントだ。インフラ関連の企業に勤める40代のAさんは、「外車の値落ち率」がとくに高いことに注目し、高級外車を相場よりも安く乗り継いでいる。

「これまで車を買ったのは5回かな? 毎回1、2年落ちのBMWを選んでますね。BMWって、新しいモデルでも割とすぐ値落ちするから、新車で買うのがバカらしく思えて。今年に入って1年落ちの3シリーズ買って、新車だと600万近くするヤツですけど、税金とか含めて400万しないくらいでしたね」

 中古とはいえ、1、2年程度で内外装や機関が劣化しているとは考えにくい。モノとしてはほとんど同じで、価格が3分の2まで落ちているのだから、こちらを選ばない手はないというわけだ。

「中古のBMWっていうと、軽蔑されそうですけど。でも、ブランド抜きで本当にモノがいいなら、この買い方が一番賢くないですか?」

 高級車の「ステータス性」が重要なのであれば、確かに「新車で買った」という事実が大事なのかもしれない。一方で、高級車であるからには「車としての性能」そのものも高いはずであり、中古であれば高性能なものが割安で手に入るわけである。

「新車を車検ごとに乗り換える」のがコスパ最高?
 一方の“新車派”はどうだろう。

コスパなら断然中古車」という世間の認識に対し、「コスパ面で新車を選ぶ」というユーザーもいる。金融系に勤務する30代のBさんは、社会人になってからずっと、車検ごとに新車を買い換えているという。

「3年おきに車を新しくしていると、お金持ちで車好き、みたいに見られますけどね。別にそんなことないです。むしろ経済的だからこうしてるっていうか」

 頻繁に車を買い換えていれば、周囲から「浪費家」と思われても不思議ではない。それが「むしろ経済的」というのはどういうことだろう。

「最初は就職祝いで祖父にハリアーを買ってもらったんです。細かくはわかりませんが、たぶん350万とか。ちょうど車検が近づいたあたりで、ディーラーから『ハリアーがモデルチェンジしたので試乗どうですか』って案内されて。見積もってもらったら100万ちょっとで買い換えられるっていうので、それならお得じゃんと」

 祖父に買ってもらったハリアーの下取りが高くついたために、乗り換え費用を抑えることができたわけである。この経験から、Bさんは「車検ごとの乗り換え」のメリットを知ることになる。

「その次の車検時にはヴェルファイアが新しくなってて、それを買いました。正直あんま好みじゃないんですけど、そのときの彼女がミニバン好きだったのと、リセールがいいってところで。500万近くしましたけど、ハリアーが200万後半で買い取ってもらえたんで、追い金200万ちょっとですね。その次は兄弟車のアルファードで、100万ちょいで済んだかな。また今年車検なんですけど、彼女とは少し前に別れたので、今またハリアーの納車待ちです。今回は70万くらいで買い換えられました」

「車検ごとの乗り換え」は得なのか
 3年ごとに車体価格400万~500万円の車に乗り換えるというのは、一般にかなり豪華な車遍歴と言えそうだ。周囲にも金遣いが荒いように映るだろうが、実際のところはどうだろう。

 Bさんの話をまとめると、これまで自身で支払った額は470万円ほどとなる。

ハリアーが来たらまた3年乗るんで、15年分の金額ですかね。1年30万くらいって考えるとよくないですか? まぁ、最初に祖父に買ってもらったのが大きいんですけど」

 仮に最初の車を自身で購入していたとすると、総額820万円にも上る。1年あたりに換算すれば約55万円であり、車両価格に充てる額としてはかなり高い部類に入るだろう。

「でもまぁ、最初に自分で買ってたとしても、新車にかけるお金は掛け捨てじゃないですよね。15年で800万っていうと確かにアレですけど、経験上ハリアーなら3年後でも300万近くで売れそうですし」

 Bさんの感覚としては、3年後に300万円が支払われる債権が手元にあるようなイメージなのだろう。確かに、これが見込みどおりにいくのであれば、実質的な負担額としては15年で500万円強、ということになる。年間にして35万円程度だ。

中古車とコスパを比べた「意外な結果」
 車両価格の負担を、中古車の場合と比べるとどうなるか。

 中古車情報メディアのカーセンサーによれば、2020年における中古車の平均購入価格は135.5万円である(出典:「中古車購入実態調査2020」リクルート調べ)。保有期間については、日本自動車工業会の「乗用車市場動向調査」にデータがある。2019年度の調査では、中古車ユーザーの平均保有期間は「6.7年」とされている。1年あたりにすると、「20.2万円」を車両代に充てている計算だ。

 しかし、これだけを見て「中古車はやはり安く済む」と考えるのは早計である。平均値のように中古車を6~7年乗るのであれば、2~3回の車検に加え、少なくとも1回はタイヤ交換が必要になる。これらは「車検ごとに新車乗り換え」のケースでは通常発生しない費用だ。

 これらの費用を30万円と仮定して再度計算すると、1年あたりの負担は約25万円になる。ここで、Bさんのケースと同様、車の「残存価値」を考慮してみる。が、中古車に6~7年も乗れば、一部の車種を除いて価値はゼロに等しくなってしまうだろう。

 実質年35万円ほどの負担で3年ごとに400万~500万円の高額車を乗り継ぐ形と、年25万円ほどの負担で6~7年おきに150万円弱の中古車を乗り継ぐ平均的なモデルとを比べた場合、「コストパフォーマンス」が優れた乗り方はどちらだろうか。価値観にもよるが、「車検ごとの乗り換えが得」という根拠は十分あるように思える。

中古車は「どんな風に使われていたか」を想像してしまう?
 このように、「コスパ」という観点1つでも、中古派と新車派の見解は対立する。どちらが正しいかは状況によるけれども、中古であれば「値落ちの激しい車種」、反対に新車であれば「値落ちしにくい車種」を選ぶことが、コスパを高めるポイントになりそうだ。

 もしろん、コスパ云々以前に、「新品である」ことに価値を置く者も多い。「そもそも人が使ったモノなど考えられない」と、はじめから中古という選択肢を考慮に入れていない新車派もいるだろう。実際に、以下のような経験談も聞かれた。

「若いときは普通に中古買ってましたけどね。自分の子どもを乗せるようになって、何度か車内で吐いちゃうことがあって。そこで『あ、中古ってこういうことか』みたいな、生々しく想像できちゃって。しかも、ミニバン選ぶじゃないですか、子どもがいると。自分も子どもが生まれてミニバン買おうと思ったとき、中古のミニバンってキツいなぁって」

 どんな使われ方をしたのかわからない、というのは中古車全般に言えることだろうが、利便性の高さゆえ広い用途に対応するミニバンは、ことさら「こんな風に使われていたかも……」といった想像の範囲が広がってしまうのかもしれない。

「気兼ねなく使える」中古の魅力
 反対に、「新車だと気を遣ってしまうのであえて中古派」という意見もあった。

「なんか新車のピカピカ感が苦手なんですよね、どうしても気を遣っちゃって。傷つけたくないのもそうだし、『自分はそんな大した人間じゃないのに』みたいに思っちゃうんですよね。自分的には、いわゆる下駄車ですけど、なんも考えずに使い倒したくて。せっかく道具だし、自慢する相手がいるわけでもないですし」

 たとえば免許取り立ての人間に対してであれば、「どうせ最初はぶつけるから中古にしておきな」といった助言がなされることもある。中古の方が気兼ねなく使える、というのはある程度共通了解として通用しているように思えるが、これほど潔く割り切っているのも珍しいだろう。

「ネットなんかだと『中古とか恥ずかしくないの?』みたいな煽りもよく見ますけど、現実でそんなこと言ってくる人いませんしね。他人の車が中古かどうかなんて、普段気にします?」

 確かに、知り合いの車が新車で購入されたかどうかなど、わざわざ詮索したりはしないだろう。中古車に乗ることを「恥ずかしい」と考える向きもあるが、実際に「新車かどうか」を気にしているのは持ち主だけで、他人から見れば中古も新車も同じ、とも言えるのかもしれない。

販売スタッフの考えるメリットは
 新車・中古車を販売するディーラーのスタッフは、それぞれの強みをどのように考えているのだろう。中古車ディーラーの販売員は次のように言う。

「やっぱり中古は選択肢ですかね。同じ予算でも色んな車が選べる。たとえば200万なら、新車だと軽かコンパクトになりますよね。中古なら、ミニバンからSUV、それこそ高級車だって候補に入ります。ちょうどウチに置いてるフーガがコミコミ200万とかになりますかね。5年落ちで7万km近く走ってますけど、もともと600万とかするガチの高級車なんで、乗り心地とか性能とか、コンパクトとは比較できないレベルです」

 新車価格が上昇し、軽自動車でも200万円を超えることが珍しくなくなった現在、限られた予算のなかで用途に合わせた車種を選べる、というのは魅力的である。加えて、先のAさんのケースのように、値落ちの激しい車種であれば「お買い得感」も高くなるわけだ。

「セダン系はやっぱり人気落ちてるんで、値崩れもしやすいですね。人気がないイコール駄目な車ってわけじゃなくて、いい車なのに売れないってパターンも沢山あるので、中古でそういう車種を狙うのは賢い選択だと思います。日産のティアナとか、『そういえばこんな車あったっけ』みたいなヤツですね。クラス的には準高級車って感じでモノはいいのに、3年落ちで100万後半から探せちゃうんで」

 値崩れしやすいのはセダンに限らない。人気カテゴリーのミニバンでも、車種やメーカー次第では格安で購入できる。

「ミニバンは基本的に需要が多いので値落ちしにくいんですが、ちょっと前のマツダ系のはギョッとするくらい安いですね。いわゆるマツダ地獄というか。今のマツダは値崩れしにくくなってるんで、1世代前のが『最後のマツダ地獄モデル』ってことになるんですかね。プレマシーとかビアンテとか。中古的には狙い目ですね」

新車の魅力は「オプションの自由度」と「保証」
 一方、新車のディーラー販売員からはこのような声が聞かれた。

「一番はやはり、カラーやグレード、オプションが自由に選択できるところだと思います。色や内装の素材などが気に入っていれば、愛着も湧きやすいですし。あとは、保証やアフターサービスの面も強みになるんじゃないでしょうか」

 確かに、自動車という大きな買い物をするにあたり、「保証」は無視できない要素だろう。中古車の保証は多くの場合、「走行に関する機関」に範囲が限定されており、たとえば「購入してから傷に気づいた」というケースに対応がなされるとは考えにくい。売る側としてはある程度劣化した状態を前提とした価格設定をしているのであるから、よほどの欠陥がない限り「客側も納得済み」ということになる。

 そもそも保証制度を設けていない業者も存在する。「保証外の修理で想定よりも出費がかさむ」というリスクは、どうしても中古車の方が高くなるだろう。

車に興味がない人ほど、購入方法には注意すべき
 結局のところ、「新車・中古車どちらがよいか」という問題に、決まった答えは存在しない。とはいえ「なんとなく安いから」という理由で中古車を選べば、長期的に見て「安物買いの銭失い」になることもある。一方で、漫然と新車を選んだはいいが、その車種が中古車市場では驚くほど安く売られていることに後から気づく、ということもあるかもしれない。

 もちろん、「損得だけで車を選ぶなんてナンセンス」といった考え方もあるだろう。けれども、「車にあまり興味がない」という人にとっては、こうしたコスパを考慮しながら余計な支出を抑えていく、という観点も有用なはずである。
鹿間 羊市

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