テニスプレイヤーが憧れるテニスプレイヤー

テニスも、随分と年月が経ってしまった。

テニスプレイヤーが憧れるテニスプレイヤー、もはやフェデラーナダルが挙げたモヤやマリーの挙げたアガシが古いくらい。もはや、それ以前のグランドストローカーやサーブ&ボレーヤー、ボルグやレンドルやビランデルやコナーズ、マッケンローやベッカーやキャッシュやエドバーグやサンプラスらの名前すら挙がらない。

きっと、ジュニアのプレイヤーらがテニスのプレースタイルなどのレクチャーを受ける時も、カレらのプレーの画像すら見てはいないのだろう。

今のテニス、バックコートからのフォア強打とバックハンド両手打ちが主流になっている。90年代には死滅するとすら言われた、バックハンド両手打ちが今は割と主流になっている。

サーブ&ボレーが復活する芽はないのだろうか?

 

 

 

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錦織圭にテニスの面白さを教えてくれた元世界22位の選手とは?
7/18(日) 17:00 Yahoo!ニュース
 
写真は「ATP500 ロッテルダム」での錦織圭
現在トップレベルで活躍する選手も、かつてはテレビ画面の中のスター選手に憧れる子供たちだった。先日ATP(男子プロテニス協会)の取材に選手らが答え、幼い頃好きだった選手についてコメントしている動画がYouTubeに投稿された。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

【実際の動画】選手たちが語る子供の頃に一番好きだったプレーヤー

まず、多くの選手が挙げたのがロジャー・フェデラー(スイス)の名前だった。マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、そして錦織圭(日本/日清食品)が次々とフェデラーの名前を挙げた。

シャポバロフは、「ロジャー・フェデラーだね。彼は僕のヒーローだった。彼のようなテニスをしたいとずっと思ってた」と語った。ベレッティーニは、フェデラーのプレースタイルが憧れだったようだ。「必死に努力しているように見えないんだ。足運びがスムーズで軽やかなのさ。だから、最初に彼とプレーした時は、“何が起こっているんだ?”って感じだったよ」と笑った。ズベレフも幼い頃に同様の感想を抱いていた。「彼がプレーする様子は、とても肩の力が抜けているように見えたんだ。まるでボールで遊んでいるみたいにね。彼を見るのが一番好きだった」

全仏オープン」13勝のラファエル・ナダル(スペイン)も同じ質問をされ、即座にカルロス・モヤ(スペイン)の名前を挙げた。現在モヤはナダルのコーチを務めている。ちなみにナダルはモヤと8度対戦しており、そのうち6試合に勝利している。

フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が挙げたのはジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)だ。「僕が好きだったのはツォンガさ。当時、ツアーに参戦している有色人種の選手は少なくて、彼とガエル・モンフィス(フランス)くらいだったんじゃないかな。だからすごく共感が持てたし、彼の試合はとても面白くて見るのが楽しかった」

グランドスラム3勝のアンディ・マレー(イギリス)もフェデラー、そしてギジェルモ・コリア(アルゼンチン)やティム・ヘンマン(イギリス)を挙げたが、最も憧れたのはアンドレ・アガシアメリカ)だった。「僕が小さい頃憧れたのはアガシだった。彼は他と違っていた。彼の個性が好きだったんだ。一番最初に試合を見るのが楽しいと思えた選手だった。マネをしたいと思ったよ。彼のウェアを持っていたし、彼が髪をポニーテールにしていた時は、両親がフェイクのポニーテールがくっついた帽子をくれたこともあった。彼みたいになりたいと思った最初の選手だった」

グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、スタン・ワウリンカ(スイス)は、グランドスラム14勝を誇り「ピストル・ピート」の異名を持つピート・サンプラスアメリカ)の名前を挙げた。ディミトロフは「ウィンブルドン」決勝がお気に入りで、何度も繰り返し見たと語った。ディミトロフとワウリンカがサンプラスと同じ片手バックハンドを使うのはきっと偶然ではないだろう。

サンプラスの他にパトリック・ラフター(オーストラリア)とアレックス・コレチャ(スペイン)が好きだったというワウリンカは、「ずっと彼らのファンだった。それぞれ別の理由でね。彼らの試合を見ている時は、いつも特別な時間だったよ」と語った。

ステファノス・チチパス(ギリシャ)のアイドルは、元世界ランキング112位で同じギリシャ出身のコンスタンティノス・エコノミディス(ギリシャ)だったという。「ギリシャでそんなハイレベルのテニスをしていたのは彼だけだったんだ。だから彼にすごく憧れた。ギリシャのテニスにインパクトを与えたい、と力を入れるようになった理由の1つさ」

アレックス・デミノー(オーストラリア)は同胞のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)の他に、ニコライ・ダビデンコ(ロシア)が好きだったと答えた。「ちょっと変わっているかもしれないけど、幼い頃は彼のプレーを見るのが楽しかった。彼のプレースタイル、彼の素早い動きを。子供の頃は坊主頭にして超短髪にしてたんだ、ダビデンコみたいにね」

ダニール・メドベージェフ(ロシア)とアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、マラト・サフィン(ロシア)に憧れていたという。メドベージェフは、2005年のサフィンの「全豪オープン」優勝が特に記憶に残っているようだ。「確か僕が9歳くらいの時に、サフィンが“全豪オープン”で優勝したんだ。準決勝でロジャーを破ってね。決勝も見た。何時だったか覚えていないけど、たぶんもう夜になっていたと思う。子供の頃だから、もう寝る時間で学校の準備をしなきゃいけなかったはずだけど、彼はヒューイットに勝ったんだ。全員ヒューイットを応援しているであろう地元の観客の前でね」

動画の最後で錦織は「もう1人いるんだ」と、少し照れくさそうにイシャム・アラジ(モロッコ)の名前を挙げた。アラジは1993年から2007年頃まで活躍した選手で、2001年に自身最高の世界ランキング22位に到達。この年には、当時世界2位のアガシ、4位のフアン カルロス・フェレロ(スペイン)、5位のヒューイットに勝利するなど、トップ5相手にも好成績を残した。なんとアラジは、錦織が最初に好きになった選手だという。

「僕が一番最初に好きになった選手なんだ。10歳か11歳の頃、“ジャパンオープン”を見に行った時、そこで彼がプレーしていた。彼の試合を見るのはすごく楽しかった。テニスじゃなくてサーカスを見ているみたいだった。彼を見てとても楽しくて、“テニスって面白いスポーツなんだ”って感じたんだ。それが始まりだったと思う」

(テニスデイリー編集部)

 

※写真は「ATP500 ロッテルダム」での錦織圭
(Photo by John Berry/Getty Images)
(c)テニスデイリー

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