この記事のように、カネを積んでも買えないクルマがあるなら、カネがいくらあっても要らないクルマもあると知るべきではないの?
クルマのポテンシャルや取り扱いやすさ、それぞれに要不要の選択があるのだ。
例えば、日本でブガッティーやマクラーレンエアロのような400キロ狙いのクルマが必要か?もっと言うと、ニュルブルクリンクの約21キロを6分半で走り切るクルマが必要なのか?極端に言えば、筑波で1分ギリギリで走り切るクルマの方が向くのではないの?
こんな値段オンリーでクルマを選ぶのは、この不景気の日本の一握りのカネ余りしかいない。具体的には、前澤や孫など、いや、カネあってもクルマに興味ないヒトも多い。子孫に買い与えれば御の字か?
笑いにするための記事かも知れないが、ポルシェでさえ、激安になど感じない。今やドイツ御三家メルセデス・BMW・ポルシェのクルマ作りにも破綻が見える。ポテンシャルをパワー&トルクでしか語れないクルマばかりになった。
今の世界中の自動車メーカーが作るどの新車にも、カネを出す価値を見出せない。欲しく思うのはポルシェで言えば997、高くなり過ぎないなら993や964、BMWで言えばE90型4リッターV8のM3やE60型5リッターV10のM5、メルセデスで言えば5リッター以上のV8積んだAMGモデルだ。コレらは、空冷ポルシェを除けば、相場的に5百万で収まる可能性が高い。
こんなランキングに載るクルマ、カネは羨ましいがクルマは羨ましくない。単に、値が高い順に選んでるか、ディーラーの言いなりにボッタクられているか、としか思えない。
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ポルシェ911が激安に感じる謎現象! 日本でお金を積めば「多分」買える「超~高額車」ランキングTOP10
7/19(月) 11:41 Yahoo!ニュース
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お金を積んでも買えないクルマも存在する
マクラーレンP1は限定375台で日本での販売価格は9661万5000円だった。
車両本体価格が超絶高いクルマといえば、たとえばの話、いささか古いモデルだが「マクラーレン P1」あたりが該当する。なにせ車両本体だけで9661万5000円、世田谷区内の一等地でまあまあの豪邸が建立できる金額である。
【写真】高価で手が出なかった「昭和のクルマ」5台!
しかしマクラーレンP1のような超限定モデルは、仮に筆者のようなド庶民が7億円ぐらいの宝くじに当選したところで、実際は買うことはできない。
なぜならば、超絶限られた限定車であるその手のクルマは「すでにマクラーレンとの付き合いがある顧客の中から」、「さらに上得意が選抜され」、「その上得意にインポーターから『○×様のためにP1を1台確保いたしました。よろしければお買いになりませんか?』という連絡が入る」というような流れでのみ、販売されているからだ。
我々一見さんの庶民が、仮に諭吉を1万r枚ぐらいボストンバッグに詰めて青山のディーラーまで行ったところで、買うことはできないのである。
これは「パガーニ」やら「ケーニグセグ」やらのハイパーカーでも同じであり、フェラーリのスペチアーレなどでもたぶんそうなのだろう(※買ったことないのでよく知らない)。
ならば今、「普通にディーラーに行けば買えるクルマ」のなかでの価格ランキングはどうなっているのだろうか? どうせ自分には買えないので、どうでもいいといえばどうでもいい話なのだが、ヒマなので調べてみた。
第1位:ロールスロイス ファントム エクステンデッド ホイールベース/6780万円
ロールスロイスのフラッグシップであるファントム エクステンデッド ホイールベース。
ロールス ロイスの正規ディーラーに行ったことがないのであまり自信はないのだが、たぶん、行けば売ってくれるのではないかと思う(※払うモノさえ払えば)。
で、日本におけるすべての正規輸入車のなかで今もっともお高いのがこちら、ロールスロイス ファントムのエクステンデッド ホイールベースである。お値段はじつに6780万円。税金やらオプションやらを含めた総額は、わからないが8000万円ぐらいだろうか?
ちなみにファントムというのはロールスロイスの最上級車種で、各国元首や実業家、超有名アーティストやらが乗っておられるクルマ。そしてエクステンデッド ホイールベースというのは文字どおり、そのホイールベース延長版である。当然ながら筆者のような野良ライターは試乗などしことがないため、その乗り味はいっさい不明である。
第2位:フェラーリ SF90 スパイダー/5856万円
フェラーリのPHEVモデルであるSF90 スパイダーが12気筒モデルを差し置いて第2位にランクイン。
ロールスの最上級モデルに続いて、フェラーリが第2位に入った。5856万円也である。SF90というのはミッドシップ2シーターのプラグインハイブリッド車で、スパイダーはそのオープン版だ。あまり自信はないのだが、これも(カネさえ持っていけば)ディーラーで売ってくれるのではないかと思う。納車まで5年ぐらい待たされるかもしれないが。
第3位:ロールスロイス ファントム/5680万円
ロールスロイス ファントムの通常ホイールベース版も堂々3位のランクイン。
またもや英国の名門、ロールスロイスのご登場である。ファントムの、普通のホイールベース版である。「普通」といっても、そのホイールベースは3550mmもあるのだが。ホイールベースのなかにスズキ アルトがすっぽり収まり、さらに155mm余る計算である。ううむ。
第4位:フェラーリ SF90 ストラダーレ/5340万円
クーペボディのフェラーリ F90ストラダーレは5340万円で手に入る(車両価格のみ)。
フェラーリの2座式ミドシップ・プラグインハイブリッドの、「屋根のあるほう」である。5340万円である。コーンズとかに行けば本当に売ってくれるのか、納車はいつになるのか等々はまったく調べていないが、別にいいですよね? この記事を見て「あ、そういえばSF90買おうかな?」なんて思う人は0人のはずですから!
第5位:ランボルギーニ アヴェンタドールSロードスター/5091万6331円
ここまでロールスロイスとフェラーリに占められていたランキングにランボルギーニ・アヴェンタドールSロードスターが登場。
第5位にやっとランボルギーニが入ってきた。V12ランボの最新世代であるアヴェンタドールSの「固定屋根のないやつ」が、5000万円ちょいである。ただ、オプションやら諸費用やらを加えた総額は6000万円近くになるだろうか? 残価設定ローンを組むこともできるが、ハッキリ言ってやめておいたほうがいいと思う。
第6位:ロールスロイス ドーン ブラックバッジ/4767万円
ロールスロイスは幽霊にちなんだ車名が付けられるのが通例だが、ドーンは「夜明け」を意味する。
ロールスロイスのドーンというのは、クーペの「レイス」をベースとする4座のオープンカーだ。エンジンは最高出力601馬力の6.6リッターV12ターボである……などとエラソーに書いているが、当然、試乗経験はない。ブラックバッジというのは要するに「ロールスロイスの超絶豪華仕様」だと思っておけば、当たらずといえども遠からずだろうか。ていうか、私の人生にはほぼ関係のない話なので、わざわざ覚える必要もない。
第7位:ロールスロイス カリナン ブラックバッジ/4712万円
ロールスロイスの超弩級SUVのカリナンの高級版であるブラックバッジ。カリナンの名は世界最大のダイヤモンドから。
7位はロールスロイスのカリナン ブラックバッジ。
第8位:ロールスロイス レイス ブラックバッジ/4547万円
ロールスロイスの2ドアクーペのレイス。ロールスロイスはベスト10に5台がランクインしている。
7位と8位もロールスロイスのブラックバッジである。カリナンというのはロールスロイス初のSUVで、搭載エンジンは571馬力の6.75リッターV12ターボ。レイスは632馬力の6.6リッターV12ツインターボを搭載する4座の2ドアクーペだ。
第9位:フェラーリ 812GTS/4608万円
フェラーリのフラッグシップである812GTS。フェラーリのフラッグシップがこの順位とは恐るべし。
第9位と、「ベスト10モノ」としては下位ランクになったもまだ4000万円超えである。フェラーリの812GTSとは、800馬力の6.5リッターV12エンジンを搭載するフラッグシップ「812スーパーファスト」のオープントップバージョン。支払総額が仮に5000万円だとして(※実際はもっと高いと思いますが)ローンのシミュレーションをしてみたら、頭金300万円の120回均等払い(金利1.9%)で、月々の支払額は約43万円でした。たはーっ!
第10位:ランボルギーニ アヴェンタドールS クーペ/4574万7867円
ランボルギーニ・アヴェンタドールのクーペが10位に滑り込んだ。10位でも4500万円超となる。
……自分では絶対に買えないモノの値段を延々調べていたら、なんとも投げやりな気分になってきた筆者である。ええと、10位はアヴェンタドールSの屋根があるやつです。お金がある人はぜひどうぞ!(←投げやり)
■まとめ
しかしあれだ、4000万円とか5000万円のクルマばかりを「どれが(買うわけではなく、企画上の)狙い目かな?」みたいな感じの目で見ていると、いつの間にか1429万円のポルシェ911カレラを見て「なんだよ、激安じゃん!」などと感じる身体になってしまった。
だが、1429万円の911を120回払いで買うとした場合の毎月支払額を計算してみて、目が冷めました(月々13万円以上)。……大変失礼いたしました!
伊達軍曹
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