機動戦士ガンダムSEED、フリーダム

ガンダムSEEDに於いて、フリーダムやジャスティスは近接戦闘に於いては最強の部類だったろうけど、最強ではなかったハズ。

兵器に於いては特に、最新の兵器が最強の兵器。フツ~に、プロビデンスが一番強いハズ。あのドラグーン、フラガさんも子供扱いだった。唯一の弱点は、固定ビーム砲がなかったコトくらい。

だから、フリーダムが勝つには、唯一、最後の力を尽くした特攻戦法しかなかった。

その弱点は、レジェンドにも引き継がれてしまった。ストライクフリーダムには腹部にビーム砲が装備され、ドラグーンと共にフリーダムを無欠の補強を受けたコトになった。

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ガンダムSEED』キラのMS「フリーダム」が最強である、シンプルな理由
7/27(火) 11:50 Yahoo!ニュース
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最強のスペックを持ったフリーダム
 
「MG 機動戦士ガンダムSEED フリーダムガンダム Ver.2.0 1/100スケール 色分け済みプラモデル」(バンダイスピリッツ)
機動戦士ガンダムSEED』後半の主役MS(モビルスーツ)である「ZGMF-X10A フリーダム」。SEED世界を代表するMSとしてファンの人気も高く、初めて日本国外(中国・上海)に実物大立像が建造されたことでも話題になりました。文中では劇中の設定に従って、フリーダムをはじめとするガンダムに、「ガンダム」の名称を付けずご紹介します。

【画像】上海の「フリーダム」立像を1/100で立体化(5枚)

 デザインは数々のMSを手がけた大河原邦男さん。福田己津央監督から、前半の主役MSだった「GAT-X105 ストライク」の持つ3つの装備をひとつにまとめ、その機能を使うたびにシルエットが変わるというコンセプトで発注されたそうです。

 その後、デザインを進めていくうちにソードストライクの対艦刀をイメージした部分は両腰のレールガンへと変化し、ストライクの3形態を持つというコンセプトから、決定稿のフルバーストモードとハイマットモードの2種類に変形するという形に落ち着きました。

 ちなみに名称は当初、「ファイヤーガンダム」の予定だったそうですが、周囲からの反対により再考され、『機動戦士ガンダム』の初期名称だった「フリーダムファイター」から福田監督が発想を受け、「フリーダム」の名前を正式採用したそうです。語呂の悪さからまたもや周囲の反対があったそうですが、今度は福田監督がそのまま押し通しました。

 劇中の設定では、兄弟機になる「ZGMF-X09A ジャスティス」とMA-M20 ルプスビームライフル、MA-M01 ラケルタビームサーベルラミネートアンチビームシールドは色違いの同型とされています。

 フリーダムが独自の装備であるM100 バラエーナプラズマ収束ビーム砲とMMI-M15 クスィフィアスレール砲、それに手持ちのビームライフルを一斉掃射する形態が前述したフルバーストモード。これを同時に制御すること、いわゆるマルチロックオンするのは並みのコーディネイターでは不可能で、キラ・ヤマトだからこそ使えるモードでした。最強のMSとして誕生した本機が最強たりえるのは、スーパーコーディネイターであるキラがパイロットだからというわけです。

 これらの装備に加えて、母艦である「エターナル」に装備されている「ミーティア」により圧倒的な火力を使用することも可能。最終決戦の戦場では、プラントめがけて発射された核ミサイルをすべて迎撃するという活躍を見せました。

※以降、『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するキャラクターの生死に関わる記載があります。

「自由」の名を持つキラの剣
 このフリーダムの最大の特徴は「N(ニュートロン)ジャマーキャンセラー」搭載MSであることです。これによりフリーダムはNジャマーの影響を受けません。

 Nジャマーとは、プラント側が地球圏にバラまいた装置で、核分裂を抑制させることによって核兵器原子力発電を使用不可にすることができます。

 さらに電波妨害によるレーダーの無効化で精密誘導兵器の使用を妨げ、有視界接近戦闘、つまりMS中心の戦闘を引き起こしました。

 いわゆる宇宙世紀で言う「ミノフスキー粒子」と「南極条約」を合わせた舞台装置です。

 このNジャマーキャンセラーにより、他のMSと違い核エンジンで起動するフリーダムはパワーや稼働時間など、あらゆる面でバッテリーを動力源としていた従来のMSを超えた存在になりました。さらにエネルギー供給は無限とする記述も多く、ほぼ無限機関となっています。このことからも現代の核機関とは、まったく別のテクノロジーと考えられるでしょう。

 ちなみに、このNジャマーキャンセラーを完成させたユーリ・アマルフィは戦争穏健派で、当初は兵器としての使用を反対していたそうです。しかし、息子であるニコル・アマルフィがストライクとの戦いで戦死したことで一転して搭載に踏み切った……という設定があります。

 この強力すぎるMSを手に入れたことで、キラは「できるだけ相手を殺さない」という誓いを立て、以降の戦いで実践することになりました。最初の戦いとなったアラスカで、かつて目の前で難民船を撃墜したという因縁の相手であるイザーク・ジュールのデュエルに対してでさえ、戦闘力を奪うだけにとどめています。

 その後も破竹の勢いで戦場を駆け抜け、フレイのことで動揺していた後期GAT-Xシリーズ3機との戦いと、最終決戦でのラウ・ル・クルーゼプロヴィデンス以外からは、大きなダメージを受けていません。

 前述のプロヴィデンスとの戦いで大破しますが秘かに修復され、次回作『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』で再び登場しました。そして、かつての主役機らしい活躍を劇中で何度も見せます。

 ところが、このフリーダムが最期を迎えるきっかけは、皮肉なことに暴走状態になってしまったデストロイに攻撃したことで、パイロットのステラ・ルーシェが亡くなってしまったことでした。これをきっかけにフリーダムを復讐の対象としたシン・アスカは、徹底的にキラの動きを研究した結果、インパルスでの撃墜に成功します。

 こうしてフリーダムは撃墜されますが、インパルスの攻撃が命中する直前にキラが原子炉閉鎖ボタンを押していたため、核エンジン爆発という最悪の事態は避けられました。そして、九死に一生を得たキラは、フリーダムの後継機である「ZGMF-X20A ストライクフリーダム」へと乗り換えます。

 最終的には撃墜されてしまいましたが、苦戦らしい苦戦も少ないうえに、次回作へまたがっての活躍と、「ガンダム」シリーズの主役機のなかでも破格の扱いでした。その無双ぶりが、フリーダムの人気の秘密なのかもしれません。
加々美利治

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