こんなクルマに誰がした?

90年代以降、大排気量化や大排気量ターボは当たり前になった。嘗てのターボは、限られた規格内で最大限のパワー&トルクを得るための装備だった。

それが、メーカー技術者のアタマがプアになったのか、大してサイズ小さくないのにダウンサイジングを謳い、ターボ過給による大パワー&トルクを謳っている。

だが、本来、クルマ作りに於ける技術革新の正当な姿だろうか?

クルマには、商品として機能の追求と規格の遵守と価格コストの健全化という側面が求められる。

ヒトが荷物やヒトを積んで運転し、快適に走り、目的を達成して、無事に帰り着く上で、走る止まる曲がる安全で快適で壊れないコトを追求する必要がある。

商品として販売される以上、世界各国の規格をクリアする必要がある。どのカテゴリーで売られるかも大事だ。日本では5ナンバーのサイズや排気量、ヨーロッパでは排気量1.4リッター以下などがある。

実際に売れるためには、適切な販売価格と採算取れるコスト管理が必要なのだ。大量生産できない、台数売れないクルマは、コスト的にハネ上がる。

大排気量マルチシリンダーエンジンのクルマは、クルマ作りの一部でしかない。それらのクルマでさえ、もっとキチンと売れる企画をしていたら、コストは飛躍的に下がる。しかし、そうしなかった。

一方で、鋼管フレーム+外板のクルマ作りは、そんなにダメな手法だったか?プレス鋼板溶接モノコックは、万能な手法だったか?今のカーボン接着タブやアルミタブは、素晴らしいのか?仮に構造は優れていても、量産性やコスト面やメンテナンス性でまだ早いのではない?

例えば、FRや4WDはプロペラシャフトによる結合がテコの原理で剛性を担え、モノコックでも良いのだろう。しかし、FFやミドシップやRRは、一塊のエンジン&ミッション&デフをキチンと受け止める構造が必要になり、モノコックでは容量不足する。結果、特にFFはマウントがユルいと言われる。ミドシップでは、カーボン接着モノコックなども使われる。トヨタでもMR2をSW20までパワーアップしながら、以後はMRSでパワーダウンしオープンにスリ替えた。

別に、1千万する500馬力のクルマが欲しいワケではない。安く軽くレスポンス良いクルマの方が欲しい。

個人的には、80年代のGCカーみたいな、300馬力で車重600キロに保安部品や装備を着けたモノが欲しい。でも、それで500万では要らない。それを然るべき安値で欲しいのだ。

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所有してたら確実に「自動車税」貧乏! 古き良き大排気量「贅沢エンジン」搭載車5選
8/6(金) 11:40 Yahoo!ニュース
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排気量6Lオーバーのマンモスエンジン搭載車
 
排気量が6Lを超える!?
 昨今はダウンサイジングターボなどによるエンジンの小排気量化が進んでいることもあり、大排気量車は希少な存在になりつつある。という訳でここでは現行車ではない旧世代となる、排気量が6Lを超えるマンモスのような大排気量車をピックアップしてみた。

【画像ギャラリー】税金ドロボー! だけど魅力たっぷりの大排気量エンジン車を希少な写真でチェック

メルセデス・ベンツSクラス450SEL6.9(W116型)
 
450SEL6.9の6.9L V8エンジン
 1972年に登場したSクラスとしては初代となるW116型に、モデルサイクル中盤となる1975年に追加された6.9L V8エンジンを搭載したスペシャルモデル。
 古いクルマだけに「蹴とばされたような加速」など、いろいろな説があるが、YouTubeで加速シーンを見ると意外にジェントルなフィーリングで加速力は現代でも通用するレベルだ。
 また、これだけ古い世代のクルマにも関わらず、メルセデス・ベンツらしい現代の交通環境にも十分対応する高速域でのスタビリティを備えていることにも驚かされる。

ダッヂ・バイパー
 
2代目ダッヂ・ヴァイパー
 シボレー・コルベットに対抗するアメリカンスーパーカーとして、初代モデルは1991年に登場。エンジンは歴代8L級のピックアップトラックにも使われていたV10エンジンを搭載していた。いかにもアメリカンスーパーカーらしいモデルだったのに加え、こんなクルマが3世代に渡り2017年まで販売されていたことにも驚く。

シボレー・コルベット
 
ミッドシップになったC8コルベット
 アメリカンスーパーカーの代名詞でもあるコルベットは2代目と3代目モデル、現行モデルを含む6代目以降が6LオーバーのV8エンジンを搭載。
 6代目と7代目モデルにはスーパーチャージャーもあり、現行型となる8代目モデルでミッドシップとなったが、先代型となる7代目モデルまではFRという伝統を守り続けていた。

マクラーレンF1
 
マクラーレンF1
 1991年に登場した、F1にも参戦するマクラーレンの市販車部門となるマクラーレンカーズが開発したスーパーカー。レーシングカーでいうデザイナーはF1のブラバムマクラーレンで数々のチャンピオンカーを設計したゴードン・マーレー氏である。
 マクレーレンF1は絶対的な性能に加え、運転席が中央にある3人乗りとなる点など、ユニークな点も多数あるスーパーカーだった。エンジンは当初マクラーレンとのタッグでF1黄金期にあったホンダからの供給を望んでいたと言われているが、ホンダからの供給は合意に至らず、BMW製となるNAで600psオーバーの6.1L V12を搭載していた。
 また、マクラーレンF1は95年のル・マン24時間レース総合優勝(ドライバーのひとりは、このときが日本人ではル・マン初優勝となった関谷正徳氏)など、GTカテゴリーのモータースポーツでも大活躍した。

メルセデス・ベンツAMG63系
 
SL63AMG
 現在もメルセデス・ベンツAMG系のモデルおいてフラッグシップになることも多い63系は設定されているが、最近は4L代にダウンサイジングされたターボエンジンを搭載することが多い。
 しかし、しばらく前のAMG63系は6.2LのV8NAを搭載し、とくに先代のSL63 AMGは速さはもちろん、クルマ好きのゴールにも相応しい優雅さも備えていた。

ブガッティ・ヴェイロン
 
8L W16エンジン
 ヴェイロンは現在VWグループ傘下となっている、フランスのハイパーカーメーカーであるブガッティが2005年にリリースしたモデルだ。
 ヴェイロンは1000psオーバーのクワッド(4つ)ターボ8L W16を搭載し、0-100km/h加速2.5秒、最高速は400km/h以上というこの世のものとは思えない性能を持つ。
 また2億円近い価格や約5000万円の予約金が必要なことや購入者の信用調査が行われる点など、逸話も多いモデルでもあった。
永田恵一

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