東京五輪での得した/損した選手?

東京五輪野球日本チーム参加/不参加で得した/損した選手を挙げているが、ホントにそうか?

森下や伊藤や栗林は、一番目立った。勝ちを狙う試合で、先発・中継ぎ・抑え各所を支えた。

甲斐・梅野は打撃でも貢献した。しかし、どちらも消極的リードで青柳を火ダルマにした。甲斐は、近藤のバックホームを雑キャッチ&タッチに行き後逸、ピンチを拡げた。

山本や千賀や大野は、プレ12でもパワーピッチが通用するコトを実証している。唯一、千賀は故障回復をアピールできた。

浅村や菊池は、守備打撃共に高い万能性を発揮し、堅く働いて見せた。

坂本と鈴木は、プレ12と状況が逆転した。しかし、それは数字だけの差で、鈴木がマークされていたから、坂本らは数字を残せた。打ち取られていても、鈴木の当たりは良かった。

青柳は気の毒だった。サイド/アンダーハンドの投手は、高低内外緩急のリードが大事なのに、右打者インロー/左打者アウトロー偏重リードで活かされなかった。

今回は、山田が出塁盗塁していたので補えたが、周東の不在は危惧されていた。山田は1番打者として、出塁盗塁もチャンスの適時打も本塁打も、将にミスタートリプルスリーの働きだった。むしろ、柳田は完全な主軸打者として、還す働きに専念した感があった。

山田や柳田や坂本や鈴木は、嘗て国際式ストライクゾーンに棒立ち見逃し三振繰り返した歴代先輩達とは違い、積極性と選球眼を両立し、パワーピッチにも力負けしない、素晴らしい主軸だった。

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侍ジャパン五輪金メダルで「得した選手・損した選手」…辞退組も明暗くっきり
8/11(水) 11:10 Yahoo!ニュース
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2日の米国戦で特大弾を放った鈴木(C)JMPA
 金メダルを獲得した侍ジャパン稲葉篤紀監督(49)は8日の会見で「素晴らしい選手たちと野球がやれて幸せだった」と語った。メジャーリーガーが参加しない6カ国での大会。「勝って当たり前」といわれる中、5連勝で悲願の金メダルをもぎ取った。「これで少しでも野球をやってくれる人が増えてくれれば」と指揮官。そんな大会で株を上げた選手、下げた選手は誰か。ナ・リーグのあるスカウトがこう明かす。

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「まずは千賀滉大(28=ソフトバンク)です。今年4月に左足首の靱帯を損傷して離脱していましたが、予選の米国戦で2回を投げて5奪三振無失点の好投。同じ米国との決勝でも159キロを出して1回無失点だったので安心しました。開幕投手を務めて準決勝の韓国戦でも先発した山本由伸(22=オリックス)はまだ若く、メジャー挑戦は当分先だろうけど、今回の投手の中で注目度はナンバーワンでした。4番の鈴木誠也(26=広島)は準決勝まで1安打と苦しみながらも、予選の米国戦で打った場外に飛び出しそうな特大弾は衝撃的だった。決勝で2安打したし、貴重な四球も選んでいた。右翼の守備力、強肩も含め、評価は変わらない。来オフか今オフか、ポスティングが認められた時の準備は進めている。

 日本以外では、米国の主砲オースティン(29=DeNA)は打率・4割以上(.417、2本塁打、7打点)の活躍で打者の中で最も目立っていた。ドミニカ共和国のエース左腕メルセデス(27=巨人)は日本戦で好投。3位決定戦でもリリーフとしてチームを3位に導き、評価を上げました」

メジャー球団は菅野の獲得に消極的
 
侍ジャパンでフル回転するはずだった巨人・菅野(C)日刊ゲンダイ
 逆に株を下げたのは誰か。

「予選の米国戦で4回途中でKOされた田中将大(32=楽天)は、結局この1試合の登板で終わってしまい、不完全燃焼だったでしょうね。注目された大舞台であの投球では、このオフのメジャー復帰は難しいかもしれない。もうひとりは菅野智之(31=巨人)です。今季は右肘の故障もあって調子が上がらないみたいだし、五輪で状態を確かめたかったのに代表を辞退した。今季中に海外FA権を取るし、今オフの目玉候補ではあるけど、正直なところ、メジャー球団は菅野の獲得について消極的になりつつあります」(前出のスカウト)

 青柳晃洋(27=阪神)は中継ぎとして2試合で5失点。五輪防御率27.00と完全に自信を喪失した。阪神では前半戦8勝2敗、防御率1.79のエース格として首位の原動力になっていただけに、後半戦で立て直せるかが懸念材料である。

「代表辞退組」でも“得”をしたのは、左第十肋骨骨折からの復帰を目指す中川皓太(27=巨人)ではないか。五輪に出られなかったのは残念だろうが、約1カ月半のリハビリ期間を使い、9日に打撃投手ができるまでに回復した。この間の公式戦はほとんど休止中だった。今季は32試合で2勝2敗1セーブ、防御率3.52。巨人の絶対的セットアッパーだけに、原監督はほくそ笑んでいるに違いない。

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