次期野球侍ジャパン監督選考

野球の、侍ジャパン次期監督選考が始まっている。基本は、任期内のプレ12とWBCのため、常時、NPBやアマチュアを見て、人選のためのスカウティングと、大会に於ける一切のプロセスを定め、遂行指揮するコトになる。

常設になってから、小久保と稲葉が務めた。監督未経験の両者には、メリットもデメリットもあったのは共通だが、成果は真逆に近かった。稲葉やコーチ陣が、前例から学んだ違いかも知れないが。

逆に、監督経験者や現役監督兼任だと、どうだろうか?例えば、第2回プレ12や東京五輪みたいな、新人や若手登用をできただろうか?また、他国を研究・データ収集する上で、監督経験はおかしな色メガネになるのでは?現役監督では、そんな時間も取れないのでは?特に、最新のデータ収集と分析対策が必要になる。北京五輪では疎かにしたツケが回った。実際、第2回WBCを制して、以後のWBCは勝てていないのだ。

緒方や高橋は日本一がなかったり、リーグ優勝すらなかったりする。栗山はこの数年上手く行ってない。宮本は何度も代表に選ばれ、監督に近い位置で野球を見ているが、優勝未経験ではなかった?工藤や原?どちらも、肥大戦力がないと戦えないタイプの監督だ。それなら、GMもやってる石井の方が面白いレベル。大谷起用を考えたいなら、栗山かな?

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侍ジャパン次期監督は誰か?「さわやかさ」重視の選考に疑問の声も
8/12(木) 16:05 Yahoo!ニュース
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次期監督候補の一人として栗山英樹日本ハム監督らの名前も挙がっている(時事通信フォト)
 野球の日本代表「侍ジャパン」を率いるという大役を次に担うのは誰か──。東京五輪で悲願の金メダルを手にした稲葉篤紀監督は勇退する予定で、今後人選が行われていく。北京以来、3大会ぶりに五輪の競技種目に復帰した野球だが、2024年のパリでは除外される。2023年開催予定のWBCワールド・ベースボール・クラシック)制覇が大きな目標となる次期監督候補には、元広島監督の緒方孝市氏や元巨人監督の高橋由伸氏、日本ハム栗山英樹監督、元ヤクルトヘッドコーチの宮本慎也氏などの名前が挙がっている。プロ野球担当記者が話す。

「まず、今回の稲葉氏、前任者の小久保裕紀氏のように監督経験のない人物を据えることは避けるのではないでしょうか。やはり監督業は経験がモノを言う世界。日本代表の監督というととてつもない重圧ですからね。

 稲葉監督も小久保監督も采配を疑問視されることもありましたが、監督経験がないわけですから仕方なかった面もあります。また、東京五輪の金メダル獲得は素晴らしいことですが、6か国しか参加しておらず、メジャーリーガーが出場してないことは覚えておかないといけない」(以下同)

 2013年、侍ジャパンの監督に就任した小久保氏は自著『開き直る権利』(朝日新聞出版)で、監督就任を打診された時のことを綴っている。

「どうして、コーチ経験もない僕に白羽の矢が立ったのですか?」と聞くと、交渉担当者に『さわやかであること』『現役時代からのキャプテンシーが魅力的であること』などを理由に挙げられたという。2017年、侍ジャパン強化委員会は『求心力』『短期決戦対応力』『国際対応力』『五輪対応力』を基準に並べ、稲葉氏を選出している。

「稲葉氏は北京五輪に選手として参加し、小久保ジャパンで打撃コーチを務めていましたが、指揮官として『国際対応力』『五輪対応力』があるのか、どう判断したのか不明瞭だった。『短期決戦対応力』もあまりに未知数。これらは建前で、稲葉氏の抜擢も小久保氏と同じように“さわやかさ”を基準の1つにしていたのではないでしょうか。大っぴらに言えないだけで、強化委員会には『代表監督はイメージが大事で、スポンサーの獲得も必要』と考えていると思います」

本来求められるのは「指揮官として勝てるかどうか」
“稲葉ジャパン”“小久保ジャパン”など日本では監督の名前が全面的に出てくるが、プレーするのはあくまで選手。指揮官に“さわやかさ”は必要なのか。

「後任として名前の挙がっている前巨人監督の高橋由伸氏、日本ハム栗山英樹監督、前広島監督の緒方孝市氏もこの部類に入るのかもしれません。しかし、本来は『指揮官として勝てるかどうか』という1点以外に選考理由はないはず。高橋氏はチームの過渡期だったとはいえ、優勝できなかった。緒方氏は2016年からリーグ3連覇は果たしたが、日本シリーズでは2度敗れ、2017年はクライマックスシリーズDeNAに敗れている。短期決戦でもシーズンと同じ起用にこだわって、負けてしまった」

 国際大会は短期決戦。世間の注目度も高く、プレッシャーも大きい。2004年のアテネ五輪前には長嶋茂雄監督が脳梗塞で倒れ、2006年のWBCで優勝した王貞治監督は帰国後に胃がんが見つかった。2009年にWBC2連覇を果たした後、イチロー胃潰瘍になり、メジャーリーグの開幕に間に合わなかった。

「2013年のWBCでは、当時ソフトバンク秋山幸二監督が推されていましたが、本人が断っています。この職務は誰がやっても批判されるし、相当な激務になる。そのため、短期決戦の強さに加えて、何を言われてもブレない、動じない人が理想的です。現役監督から選べるのであれば、6年で5度の日本一に輝いているソフトバンク工藤公康監督、2009年にWBCを制覇した巨人の原辰徳監督がいいのでしょうけど、兼務は厳しい。

 元中日の落合博満氏が就任したら面白そうです。2007年の日本シリーズ完全試合目前の山井大介から岩瀬仁紀に継投したように、波紋を呼ぶとわかっていながら信念を貫き通せる肝の座り方は魅力的です。ただ、今までの選考理由の“さわやかさ”とはかけ離れている。

 前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏も周囲に批判されながら、大胆な采配を実行できる。現実的に外国人監督はないとは思いますが……。条件の1つとして、現場から離れて時間の経っていない人がいいでしょう。現時点で名前の上がっている中では、栗山監督は日本一にもなっているし、大谷翔平を二刀流として起用するなど信念のある采配も見せている。しかし、ここ2年間はBクラスですし、今年は現在最下位。なぜ名前が上がるのか不思議に思うファンも多いのでは。“さわやかさ”が理由でなければいいですが……」

 すべての人が納得する人選は不可能だが、疑問続出になることだけは避けたい。来年3月まで強化試合の予定がない侍ジャパン。新監督が誰になるのか、注目度は高まる。

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