こんなクルマで自慢していいの?

こんな皮替クルマを112台出すというだけで、こんな自慢しないといけないの?

昔は、ガヤルドの皮替をモーターショーに出していた。違いは、ベースモデルと、売り出したかどうか。

ガンディーニは、別に何も悪く言うワケはないだろう。単に、習作贋作のレベルだ。アヴェンタにカウンタックっぽい皮を被せ直しただけ、そんなモノにもっともらしい値段つけて、買う112人がおめでたいくらいだ。

アヴェンタ自体が、ムルシェ同様、アウディーのR8皮替、V12とドア開閉のランボルギーニっぽいコンポーネントへの置換でしかない。

もはや、カウンタックの味など残ってはいない。当時の得られる限りの馬力&トルクで、ミウラでは及ばなかった300キロを達成するために、ミウラより更に低くコンパクトな前面投影面積、エンジンを横置⇒縦置、エンジン前方にミッションを縦置、エンジン下方にプロペラシャフトを通してリヤデフに伝え、より優れた重量配分を狙った。

このクルマとカウンタック、似てるのは雰囲気だけだ。元々、ミウラでも計算上377馬力あれば300キロに到達できるハズだった。カウンタックはエンジン搭載高や後方視界の都合、ミウラ延長のダウンドラフト搭載を見送り、エスパーダ系のサイドドラフトを搭載せざるを得なかった。そのエンジン、375馬力40キロ近いトルクで、300キロを出すため、余計に低く小さく作る必要があった。

このコンセプトを進める上で、改善方向は様々ある。

一番安直なのは、エンジンパワー。W・ウルフのオーダーなどで、更なるスピードを追求する上で、Jで進めたレーシングエンジンや5リッター化を図った。その過程で、フュエルインジェクション化と共に、サイドドラフトはダウンドラフトに変更された。ディアブロ以降、300キロを遥かに超した。このアヴェンタまでの路線に、このクルマもある。ちゃんとわかるヒトは理解できる。

本来必要なのは、

先述のフュエルインジェクション化とサイドドラフト⇒ダウンドラフト。もう、ドア後方のNASAダクトは要らないし、前面より極端に後方を張り出すプロポーションは要らない。

エンジン高を上げたプロペラシャフトの通し方。横に通すか、ベルトやギヤなど、違う方法で伝達して、エンジン高を下げるか。

リフト対策、車体上面流速より車体下面流速を上げるディフューザーなど。

元々、カウンタックとは、スタンツァーニが速度とハンドリングのため、小さく低く軽くを狙ったクルマだ。

この、長く広く重いクルマは、贋作でしかないと思う。

 

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【まさかの復活】ランボルギーニカウンタック新型 デザイン幹部が明かす、一問一答
2021/08/15 09:32 AUTOCAR JAPAN

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初代デザイナーの反応は?

text:Mike Duff(マイク・ダフ)

【画像】これが新型カウンタック実車を撮影】 全76枚

伝説のスーパーカーランボルギーニカウンタックが復活した。

初代のデザインを受け継ぎつつ、システム出力814psのV12ハイブリッド・ハイパーカーとして登場した「カウンタックLPI800-4」は、112台のみの限定モデルと発表されている。

同社デザイン部門を率いるミィティア・ボルケルトに、この注目の新型車についてインタビューすることができた。

ーー新型を特別な方に披露しましたね。初代カウンタックを描いたマルチェロ・ガンディーニにです。緊張しましたか?

「もう、少年のように舞い上がりましたよ」

ガンディーニは本当に素晴らしい方です。彼が気に入ってくれたのが嬉しくて。それに、初代の哲学を採り入れているのが好きだと話してくれました」

「わたしは彼のデザインを研究していますが、ガンディーニのスタイルは、今でも最高です」

ヴィンケルマンCEOの反応は?

ーー(ランボルギーニに復帰した)ステファン・ヴィンケルマンCEOは、レトロなデザインを好まないことで知られています。彼が今回のプロジェクトを知ったとき、どんな様子でしたか?

「ご理解いただきたいのは、ヴィンケルマンCEOが復帰する前から開発が始まっていたことです。それでも、完成はヴィンケルマンとともに迎えましたよ。もし彼が気に入らなかったら、こうしてお披露目できませんよね」

「ほとんどの作業は、ロックダウンの最中に進めていたのです」

「それはもう大変でした。わたしはドイツに居て、デザイナー陣はサンタガータや、イタリアの南部に拠点を置いていましたし、韓国、アメリカに駐在するメンバーも居ます。何度もオンラインでミーティングを行い、3Dプリンティングで検証しました」

完全コピーにしない理由

ーーオリジナルの完全なコピーにはしませんでした。どのような想いを込めたのですか?

リバイバルに関しての議論はよく耳にします。わたしの考えはこうですよ。デザイナーが正しい方法で行うのなら、つまり真に現代的な解釈を与えているのなら、まったく問題ありません。このクルマはまさにそうですね」

「フォードGTは2005年に素晴らしい形で蘇りました。わたしがポルシェに在籍していたころは、917コンセプトの作業に関わりましたよ。904リビング・レジェンド、911サファリだって、過去の遺産に対してのモダンなアプローチです」

ランボルギーニに来たとき、わたしには、新型カンタックを手掛けるというアイデアがありました。重要なのはやはり、過去にとらわれずにヘリテージを讃えるという点なのです」

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