巨人のセカンド、ちゃんとわかって書いてる?

この記事のライター、キチンとわかって書いてるのか?

巨人V9を支えた土井、立教大ではショートじゃなかった?当時はショートに広岡や黒江いたから、セカンドになったのではなかった?長嶋茂雄監督解任の時、高田と共に引退した。

歴代巨人のセカンドは、生粋のセカンドではなく、ショートやサードからのコンバートが多いのではない?篠塚は銚子商のサードから、元木は上之宮、岡崎は大分商のショートから、仁志は常総プリンスホテルのサードからだったと思う。

異色は川相、岡山南の投手で甲子園に出たが、巨人はショートコンバート前提でドラフト指名したと言われる。守備と進塁打と走塁のスキルは素晴らしかった。

本来、桑田真澄や斉藤雅樹にもショート守備や打撃の適性が高いと言われていた。

ショートからのコンバートは、左右の動きや内野アクションの上で割と問題ない。三遊間の猛ゴロ対応が、二遊間の対応に代わり打球がやや弱く時間ができる。逆に一二塁間は、左打者が少ないコトもあり、意外と強烈なゴロは少ない。他球団でも、近藤監督が横浜で、落合監督が中日でセカンド⇔ショートコンバートをやっている。

元々、巨人の新人獲得、投手は150キロ出る先発完投型、打者はホームランありきしかなく守備は二の次、だから、坂本ですら守備は雑で守備範囲はリーチのみ、セカンドもムリ。坂本以後、カレを脅かすショートやセカンドを獲得して来なかったのが、今の巨人特に内野守備弱体化の真相だ。

 

 

 

 

 

 

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巨人「セカンド争い」の歴史。篠塚和典仁志敏久に続き「不動」となるのは誰だ
8/25(水) 10:45 Yahoo!ニュース
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華麗な守備でファンを沸かせた仁志敏久
プロ野球の再開初戦となった8月13日。中日を本拠地に迎えた巨人は、8回裏に代打・若林晃弘(2018-/巨人在籍年・以下同)のひと振りで同点に追いつくと、これが呼び水となって逆転勝利をおさめた。今季の若林は自身初の開幕一軍を掴むと、開幕戦では二塁スタメン。だが、レギュラー奪取とはならず、吉川尚輝(2017-)、北村拓己(2018-)らとポジション争いを繰り広げている。

【写真】ダイエーへの入団拒否から1年後、巨人に1位指名された元木大介

 そのなかでレギュラーに近い位置にいるのが、昨季は二塁で87試合にスタメン出場した吉川だ。今季の開幕スタメンは逃したが、交流戦で13試合連続安打を放つなどして3番打者にも定着。6月10日のオリックス戦で死球を受けて骨折し戦列を離れていたが、復帰後もセカンドの一番手で起用されている。ただ、その座は安泰ではない。

 今年も相変わらず"競争"となっている巨人のセカンドだが、その昔、巨人のセカンドといえば"不動"のポジションだった。

 V9巨人を支えた土井正三(1965-1978)は、1965年の入団1年目からポジションを奪うと、プロ生活14年のうち12シーズンで不動の二塁手として活躍。36歳で臨んだ1978年には打率2割8分5厘・リーグ最多27犠打をマーク。初のダイヤモンドクラブ賞に輝いたものの、若返りを図る球団方針もあって引退した。

 その土井の後継者が篠塚和典(1976-1994)。1975年ドラフト1位で入団し、土井のつけていた背番号6を受け継いだ1979年から一軍に定着した。翌1980年のシーズン途中にレギュラーの座を奪いとると、巧みなバットコントロール1984年、1987年に首位打者のタイトルを獲得。レギュラーになった1980年からの10シーズンで打率3割以上を7回記録し、セカンドで不動の地位を築いた。

 1990年に篠塚が腰痛で長期離脱した間、頭角を現したのが緒方耕一(1987-1998)だ。高卒入団4年目の緒方は119試合に出場して打率2割5分9厘の成績を残し、盗塁王にも輝いた。

内外野を守れるユーティリティーな緒方の出現によって、1991年からセカンドは併用体制になった。篠塚は1991年に69試合、1992年に52試合でスタメン出場。外野との併用だった緒方は1991年に21試合、1992年に53試合でスタメン起用された。

 長嶋茂雄が監督に復帰した1993年、セカンドで台頭したのが入団3年目の元木大介(1991-2005)。開幕2戦目に6番セカンドで先発出場すると、この年は篠塚の51試合次ぐ41試合にスタメン出場。打率2割3分7厘、4本塁打、15打点をマークした。このほか三塁と併用された岡崎郁(1980-1996)が21試合、外野との併用で緒方が13試合でスタメンを務めた。

 篠塚、元木、緒方との併用が続いた1994年かぎりで篠塚が引退すると、翌1995年はヤクルトから獲得したジャック・ハウエルが三塁を守ったことで、岡崎が二塁で58試合にスタメン出場。元木が36試合、高村良嘉(1995-1998)が14試合、緒方が10試合、出口雄大(1990-1998)が7試合、福王昭仁(1986-1999)が5試合で先発起用された。

 併用の流れの分岐点となるのが1996年。この年にセカンドで最多スタメンは元木の68試合だったが、これは開幕スタメンを奪って22試合にスタメン起用されたドラフト2位入団のルーキー仁志敏久(1996-2006)がシーズン途中に手薄なサードに回ったため。

 仁志が再び二塁手に転向した1997年からは、『二塁=仁志』の聖域を築いた。1999年から4年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど、2005年までレギュラーとして活躍した。

 2006年からスタートした原辰徳監督の第2次政権(-2015)でも、セカンドの一番手は仁志が予定されていた。しかし、オープン戦で不振を極めて開幕スタメンの座をロッテから移籍加入の小坂誠(2006-2008)に奪われると、シーズンでも併用が続いた。結局、仁志はシーズンオフにトレードを志願してDeNAへ移籍。そして、これを限りに巨人のセカンドは"可動"なポジションへと変わっていった。

2007年から2010年まで、各年の主なスタメンは次のとおり。ちなみに2008年の開幕スタメンには入団2年目の坂本勇人(2007-)が初めてラインナップされたが、そのポジションは土井、篠塚の『背番号6』の系譜を継ぐセカンドだった。

◆2007年=木村拓也(2006-2009)77試合、脇谷亮太(2006-2013,2016-2018)39試合、ルイス・ゴンザレス(2007-2008)21試合

◆2008年=木村82試合、ゴンザレス31試合、古城茂幸(2006-2013)11試合、脇谷10試合

◆2009年=脇谷44試合、木村39試合、古城39試合、寺内崇幸(2007-2018)17試合

◆2010年 脇谷69試合、エドガー・ゴンザレス(2010,2012)57試合、古城16試合

 レギュラー争いに決め手を欠くシーズンが続いたなか、2011年は久しぶりにスタメンで100試合以上に起用された選手が現れた。プロ入り4年目で当時22歳の藤村大介(2008-2017)は、開幕スタメンの脇谷が打撃不振で5月に二軍に降格となると、代わりにチャンスを掴みとる。5月10日にプロ初出場すると、5月13日の広島戦で初スタメン。以降はレギュラーを奪取して盗塁王にも輝いた。

 ショートの坂本とともに球界を代表する"二遊間"への成長を期待された藤村だったが、2003年以降は鳴かず飛ばず。2012年の打率は前年より向上したが、守備の送球が不安定なことから、スタメン出場は63試合(寺内54試合、古城21試合)。2013年は寺内59試合、脇谷28試合、中井大介(2008-2018)24試合に対し、藤村は16試合の起用に終わった。

 2014年は、西武からFA移籍1年目の片岡治大(2014-2017)が113試合にスタメン出場。片岡は翌年も107試合でスタメン出場したが規定打席に到達できず、打率は2割4分4厘に終わったことで、セカンドは翌年からまたも"戦国時代"へと突入した。

高橋由伸監督1年目の2016年は、推定年俸4億8000万円の2年契約で獲得したルイス・クルーズ(2016-2017)が大誤算。前年まで所属した千葉ロッテで見せたような活躍はほとんど拝めず、故障による長期離脱などでスタメン出場は71試合にとどまった。

 その穴埋めは山本泰寛(2016-2020)18試合、片岡17試合、脇谷13試合、吉川大幾(2015-2020)8試合、辻東倫(2013-2018)7試合、中井6試合、寺内2試合、藤村1試合。多くの選手にチャンスが与えられたが、誰も生かせなかった。

 2017年は、長打力が魅力のケーシー・マギー(2017-2018)を阿部慎之助村田修一と共存させるために、サードのほかにセカンドでも60試合にスタメン起用した(次いで中井46試合)。苦肉の策で大砲揃い踏みを実現させたものの、球団史上最長の13連敗を喫するなどしてリーグ4位。2006年以来のBクラス転落となった。

 2018年はドラ1入団2年目の吉川が67試合、ドラ5入団ルーキーの田中俊太(2018-2020)が43試合にスタメン起用されるなど、計6選手がセカンドの先発で起用された。

 3度目の原体制が誕生した2019年、最多スタメン起用は若林で57試合。ほかは山本41試合、田中24試合、吉川11試合、増田大輝(2016-)8試合だった。2020年の最多スタメンは吉川で87試合。若林は10試合、増田は4試合と前年より減らし、北村は13試合に増やした。また、シーズンオフには山本を阪神へ、田中をDeNAに放出した。

 そして今シーズンの巨人は、8月20日までの91試合で吉川38試合、北村20試合、若林18試合、増田と廣岡大志(2021-)が各5試合、そのほか3選手を5試合でセカンドのスタメンに起用している。

 吉川が抜群の身体能力で攻守に高い潜在能力を発揮しながらミスを減らして首脳陣の信頼度を高められるのか。それとも若林が勝負強い打撃と俊足で内外野を守れるユーティリティーさでチャンスを掴むのか。はたまた、北村が安定した守備力と選球眼のよさプラス成長をとげる打撃でアピールするのか。

 リーグ3連覇に向けて首位・阪神を追いかけている巨人。セカンドのレギュラー争いが高い次元で繰り広げられれば、ペナントの行方を大きく変えることになりそうだ。
津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro

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