こんなコトしか考えつかないのか?

確か、このヒト、前はカウンタックLP400を持ってなかった?

それなのに、アヴェンタにこんなオーダーするコトしか思いつかないのか?

ホントのランボルギーニのファンなら、まず、RWDにする。フロント左右のドライブシャフトとフロントデフとプロペラシャフトを撤去する。それが第1だ。

アウディーと化してしまった今のランボルギーニ、まずRWDにするコトなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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仕様を決める! そしてひたすら待つ──連載:アヴェンタドールSVJを“自分仕様”にオーダーする vol.02
8/29(日) 21:42 Yahoo!ニュース
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ロッソ・エフェスト色のアヴェンタドール
筆者にも思い出深い存在であるアヴェンタドール。2011年の発表以来、数々の変化を遂げた12気筒ミドシップスーパーカーだが、そのオーダー方法も激変している。その最大の要因である、特別注文システム“アドペルソナム”を、サンタガータで実際にやってみた。後は完成予想コンフィグレーションと見積もりを待つばかり、のはずだったが……。

【写真を見る】特注オーダーのカラーリングはこんな感じ

問題はボディカラーのロッソをどんな“赤”にするか
ボディのメインパートはロッソ(赤系)、そしてクーペだけれどもロードスターのように見える2トーンということでルーフからエンジンフード、ウィングまでをネロ(黒系)で行こう。問題はロッソをどんな赤にするかだ。

ランボルギーニ用の赤として有名な色は、ロッソ・マルスやロッソ・ビアだろう。いずれもフェラーリのロッソコルサほどではないにせよ、明るめの赤だ。しかもロッソ・ビアはSV(スーパーヴェローチェ)専用色として登場した明るいワインレッドで、これをあえて使うという選択肢も面白いと思った。もちろんその他にも、流行りのマット系ロッソ・ミーミルや、もっとオレンジにふったカラー、ブラウン寄りのカラーなどいくつかパターンを見るもしっくり来ない。やっぱりしっかりと赤がいい。そう伝えると、「アジアでは人気のある赤ですが……」と言って見せられたのがロッソ・エフェストだった。

ロッソ・エフェストはいくつかある赤の中でもアヴェンタドールに人気の色だ。実際にはもう少し赤のトーンが落ち着いている。ボディ上部をマットブラックにすることでロードスターのように低くみせる、というのが今回の狙いだったのだが。ウィングステーの赤ラインはデザイナーからの提案だ。

次に組み合わせるネロだ。黒は1種類しかないと思うなかれ、光沢(グロス)ありの黒か、もしくは流行りのマットブラックもある。薄っぺらなクルマをさらに薄くみせたいのであれば、ステルス効果のあるマットがいい。ルーフ側をマットに塗り分けてもらうようお願いする。これがアドペルソナムだ。後日、送られてきたコンフィギュレーションではウィングのステーに赤いラインを入れる“工夫”が施されていた。その他のカーボンパーツは光沢あり。上半身はマットでまとめ、下半身は光らせるというロジックだ。

ホイールはレイリオンというパターンに決めていた。問題は色をどうするかだったが、これも基本は好みのブロンズでと思っていたのだ。決めた色に合わせてみて、違和感がなければ、と思っていたがロッソ・エフェストにブロンズホイールはよく似合う。これ以上、色を増やしたくないのでキャリパーは大人しく黒。

キャリパーの色って今じゃたくさん選べるようになっているけれど、気をつけないとボディカラーと喧嘩してみっともないことになってしまう。せっかくだから色を変えたい気持ちもわかるけれど、ここはグッと堪えてシルバーやブラックなど、目立たない色を選ぶ方がかっこいい。ボディカラーと同系色も注意が必要。例えば同じ赤系で揃えてもトーンが違うとかえってバランスを崩す。

最後にSVJステッカーをどうするか。無しでもいいと思ったけれど、あえて目立たない感じで入れてもいいな、と思い直す。SVの色は自由に決めていいが、Jは黒縁もしくは銀縁のロッソ・エフェストだ。それならSVを黒にしておけば、ボディー全体のトーンにバッチリ合う。Jはボディ同色になるから、きっと目立たない!

メルキュリオというアドペルソナム推奨コンビネーションをベースにステッチなどを好みのパターンにする。グロス仕立てのカーボンインテリアが好きではないので、マットブラック仕上げを指定したのだが、これが後々、問題を引き起こすことになる。

インテリアのカーボンはすべてマットブラックに
エクステリアがまとまると次はインテリア。アドペルソナムのメニューに用意された6つの特別パッケージから好みのイメージをあらかじめ選んでおいた。それはメルキュリオという名のパッケージで、黒のアルカンターラにロッソ・アララという赤いレザーとステッチでコントラストをつけている。エクステリアイメージにもよく合うパターンだった。シートはあえてスポーツタイプのバケットシートではなく、コンフォートを選ぶ。スポーツシートはとても硬くてサーキット以外では使い物にならないと思ったからだ。SVJでコンフォート。このミスマッチが良い。

問題はカーボンモノコックや他のカーボンパーツをどうするか、だった。光沢カーボンがあまり好みでないことと、外装色にマットブラックを取り入れたこともあって、インテリアのカーボンをフロアやタブを含めすべてマットにできないか、と聞いてみた。ちょっと躊躇いつつ、答えはイエス。これでアドペルソナムスタジオまで来た甲斐があったというものだ(当時は六本木のザ・ラウンジがなかった。現在ザ・ラウンジでは本国スタジオとのオンラインミーティング形式でオーダーすることが可能)。

マットカーボンインテリアのゴーサインをひたすら待つ
あとは帰国して、デザインチームからの完成予想コンフィギュレーションと見積りを待つばかり、だったのだが、しばらくして雲行きが怪しくなった。

インテリアをマットカーボンにできるかどうか分からない、とアドペルソナムが言い出したのだ。19年6月の訪問時点では“おそらくできる”だったし、3カ月後の9月に発表された限定車シアンにはマットカーボンインテリアが採用されていたので、問題ないと踏んでいたのだが……。

ここは持久戦で行こうと決めた。生産を急げば急ぐほど、できない可能性が高くなりそうだ。もとより納車を急ぐクルマではない。それよりも結果的に今回の特注(アドペルソナム)オーダーのキモとなったインテリアのマットカーボンができないとなると、今度はエクステリアのマットとのコンビネーションも瓦解して、さらにマットブラックとの2トーンをやめるとなれば、グロスブラックは個人的にNOなわけだから、最終的にはモノトーンを選ぶしかなくなって、ホイールカラーのチョイスにも影響が出てしまう。マットブラックカーボンインテリアのゴーサインをできるだけ待つと本国に伝えてもらい、ひたすら吉報を待ったのだが……。(vol.03へ続く)

文・西川淳 写真・Lamborghini S.p.A. 編集・iconic
文・西川淳 写真・Lamborghini S.p.A. 編集・iconic

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