901の過信が、以後のクルマ作り破綻を招いた。

このライター、ちゃんと考えて書いてるの?

901の成功って、極々足回りに限った成功でしかない。デザインやエンジン他の要因については、何もなし得たモノではない。

挙げ句、技術職の慢心を生んだ。

R32GT-Rの存在が、コトを紛らわしくした。本来、R31GTS-RのRB20DET-Rだったり、例えばR32GT-RにもRB20DETTだったりしたら、R32GT-Rに3ナンバーボディーを与えずに済んだかも知れなかった。GTS-4のエンジン置換版で済んだかも知れなかった。そしたら、R32GTS系とGT-Rの断層も起きなかったかも知れない。

R32GT-RやZ32が売れたコトで、技術職が勘違いをした。機能優れたクルマを作れば、規格などどうでも良いと開発の方向を狂わせた。R33については、2.5リッター化が見えていたため、大した影響はなかった。だが特に、S14シルビアの開発が影響を受けた。クルマが規格商品であるコトを、技術職が忘れてしまった。

そして、開発のあるべき姿を失なった。

何でも積んだり補強すれば、大きくなるし、重くなる。それらのサイズや重量を維持するのが、規格商品の開発なのだ。

ニッサンに限った話ではない。過大装備に過大機能に過大寸法に過大重量に過大馬力に過大トルクに過大価格という、過大スパイラルは世界中の自動車メーカー全てが陥っている。

そして、R35GT-Rも次期Z34と目されるクルマも、そういうスパイラルにあるクルマだ。

 

 

 

 

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R35GT-Rも新型Zが生まれなかった可能性も! 日産の「901運動」はやっぱり偉大だった
9/1(水) 18:13 Yahoo!ニュース
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名車・名機・新技術を生み出した901運動
 
「901運動」を象徴する1台が、第二世代最初のGT-RであるR32GT-Rだろう。レース参戦を見据えて開発された最新技術の塊はレースシーンを席巻した。
 1980年代末から90年代初頭にかけて、日産車は異彩を放っていた。「技術の日産」という理念はもちろん、それが単に技術の先進性だけでなく、クルマとしての総合力を高めていたからだ。背景にあったのが、「901運動」という社内活動である。

【写真】プリメーラ(P10型)のフロントスタイリング!

 901運動の意味は、「90年代までに技術の世界一を目指す」という目標であり、技術開発はもちろん、造形などにも新たな血が注がれた。

 そこから生まれた車種は限りないが、代表的なのがR32スカイラインであり、その延長としてGT-Rの復活がある。ただし、新技術の導入はその前からはじまっており、ATESSAと名付けられた前輪駆動(FWD)車向けの4輪駆動はブルーバードから、ATESSA E-TSは後輪駆動(RWD)車の4輪駆動として、また後輪操舵のHICASGT-Rの前のスカイラインやシルビアから導入され、ほかにマルチリンクサスペンションなども901運動から生まれた。

 新しい車種として登場したP10と呼ばれる4ドアセダンのプリメーラは、そもそもクルマ全体の構成を見直す取り組みがなされ、5ナンバーのFWDセダンにとって最大の合理性を追求しながら、走行性能も高いという、欧州でも評判を呼ぶクルマとなった。「プリメーラ・パッケージ」の言葉で、全体像を宣伝した。

 ガソリンエンジンも、SRと呼ばれた直列4気筒とRBと呼ばれた直列6気筒が誕生し、SR型はプリメーラなど小型車に搭載され、RB型は従来のL型に代わりスカイラインや、排気量を増大しGT-Rにも採用され、それぞれ主力エンジンとなった。

901運動が後にカルロス・ゴーンリバイバルプランにつながる
 
901運動で生まれた技術や伝統は、今でも受け継がれている。「技術の日産」を世に知らしめるきっかけともなった偉大なる活動だったのだ。
 クルマの理想像を追求しながら、次の時代の日産車の姿を明らかにする活動が901運動であり、そこから生まれた新車は、ほかにもパルサー、フェアレディZ、インフィニティQ45、セドリック/グロリアなど枚挙に暇がなく、それぞれに販売成績もよかった。

 しかしながら、90年にバブル経済が崩壊したあと、国内自動車メーカー全体で業績が悪化するなか、日産はより守りの経営姿勢に転じ、901運動で生まれた技術は既存の財産として継承されたが、産まれてくる新車の魅力は色褪せはじめた。

 そして他社との資本提携による生き残りを模索し、最終的にルノーとの提携に落ち着いて、カルロス・ゴーンが社長となり、リバイバルプランが実行されるのである。

 再建のなかでも、R35ニッサンGT-Rが誕生したり、フェアレディZが存続したりした背景に、901運動から生まれた、技術の日産らしく世界と競合できる技術があったからこそといえるだろう。
御堀直嗣

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