原監督の買い被り、小林の"抑え捕手"の人災

捕手を変えると、配球パターンが変わって、打者やベンチの目先が変わって、試合の流れが変わる可能性が高い。

単に、変わるとは、良くなるばかりでなく悪くなるコトもある。それまで何とか凌いでいた流れが、ピシャリと締められるコトも、止まらなくなるコトもあり得る。それは、単に前に出た捕手との違いだけの問題でなく、投手と捕手の相性にも依る。

今年は9回で終わる。延長戦やバカなタイブレークもない。ソコだけを凌げば良いのは、クローザーとして上がる投手も同じだ。

昔、メジャーから城島が阪神に来た時、ベテランばかりの投手陣にとってはあまりに攻撃的リードで、信頼関係を築けなかった。むしろ、フツ~のリードをする藤井の方がありがたがられた。

基本、外人で日本に来ている投手は、変化球投手は少ない。とにかくパワーピッチ。ファーストボール、カットボールツーシームがメインになる。ヘタに遅球や変化球など要求すると、投手の気分も逸れて行く。球種より内外高低変えて押し込む方がノルのだ。

山倉以降阿部まで来ているが、誰にでも同じリードをするとそうなる。

 

 

 

 

 

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【巨人】高木豊氏、小林誠司は試合に入れていたのか…9回糸原への配球に疑問
9/5(日) 7:00 Yahoo!ニュース
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9回無死一塁、大山悠輔が左越えへ逆転サヨナラ2ラン本塁打を放つ(投手・ビエイラ、捕手・小林誠司)(
◆JERAセ・リーグ 阪神4―3巨人(4日・甲子園)

 巨人が逆転サヨナラ負けで首位の座を明け渡した。6回に岡本和真の34号2ランで逆転したが、最終回に守護神・T.ビエイラが大山に逆転サヨナラ2ランを浴びて連敗を喫した。スポーツ報知評論家の高木豊氏が解説した。

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 疑問が残る小林のリードだった。9回、先頭の糸原を追い込みながら、外角高めの直球を要求し三遊間を破られた。左打者にとっては一番バットを出しやすいところ。ビエイラほどの球速があって、糸原は本塁打を警戒する打者ではない。なぜインハイではなかったのか。要求通りのコースを打たれ、3連戦初戦で3安打の大山に回してしまった。最後は失投だが、そこまでの流れが悪かった。

 改めて感じたのは、勝っている試合で捕手を代える難しさ。8回、先頭を死球で出した後、近本に初球のスライダーを右前打されピンチが広がった。前の打席まで近本はストライクゾーンに来たスライダーには全て手を出していた。大城なら外の真っすぐから入って様子を見たのではないか。

 結果的にこの回は無失点で切り抜けたが、小林がベンチにいた時から、しっかり試合に入り込んでいたのかと感じる場面が散見された。慎重さが感じられないまま、4番が逆転弾を打って、絶対に勝たないといけない試合を落とした。

 前半戦、阪神打線を引っ張ったのは大山と佐藤輝。大山と佐藤輝が打ち始めると、阪神は再び勢いに乗ってしまう。第3戦は佐藤輝を眠らせたまま、大山を抑え込むことが、絶対的なテーマになった。(スポーツ報知評論家・高木豊
報知新聞社

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