根尾に限った話ではないが・・・。

別に、根尾に限った話ではない。アマチュア野球では、指導者のチーム作りの基本は、一番上手い選手や一番大きい選手を投手にする。後は適性に依るが、一番上手い選手で投手に向かなかったら、遊撃手なのだ。だから、主でなくても、今宮はマウンドに上がったし、古くは巨人岡崎も遊撃手だが投手を兼任していた。大阪桐蔭西谷監督は正統な投手として柿木や横川を、遊撃手の位置から出られる投手として根尾を育てた。

甲子園に出るため、良い投手を複数人用意したい。できれば、左右やオーバー/サイド/アンダーや本格派/技巧派バリエーションが欲しい。一方で、ベンチかマウンドかではなく、グラウンドでプレーしてマウンドの方が、ウォームアップでも試合雰囲気慣れからも望ましい。横浜愛甲はマウンド降りると一塁手、松坂は明徳戦はレフトをやっていた。

大谷が日ハムから二刀流提示を受けた時、最初はレギュラー選手引退もあり、遊撃手だった。大谷も提示が遊撃手だったから乗ったが、現実味はなかった。サインプレーやフォーメーション対応や守備範囲で、二塁手遊撃手は厳しい。一塁手と共に接触もある。三塁手もなくはないが、投手兼任するなら、外野手しかないのだ。

ぶっちゃけ、PL⇒オリ嘉勢もできなかった二刀流やるなら、外野手兼任しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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中日・根尾の投球練習に大きな反響「二刀流」熱望論が再燃〈dot.〉
9/7(火) 10:00 Yahoo!ニュース
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中日の根尾昂(c)朝日新聞社
 中日の公式YouTubeチャンネルで話題を呼んでいる動画がある。ある選手が投球練習を行っている内容で、糸を引くような直球を投げ込んでいる。その選手は投手ではない。現在ファームで調整中の根尾昂だ。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 カメラが映し出した映像はファームの選手たちが練習を終えたナゴヤ球場。高卒2年目の岡林勇希がマウンドに立って投球を披露した。非凡な野球センスを兼ね備えた岡林は菰野高で投打の「二刀流」として活躍している。最速153キロを記録した右腕はプロで野手として入団したが、その投球は迫力十分。しかし、左のバッターボックスに立った工藤隆人2軍外野守備走塁コーチから「(捕手が)座った途端、球めっちゃ遅なった」と指摘され、「コントロール重視です」と苦笑いを浮かべた。続いて投球を披露したのが根尾だった。捕手を座らせると、きっちり制球された糸を引くような快速球が次々にキャッチャーミットにおさまる。近くで見ていた仁村徹2軍監督が思わず「全然違うなあ」を唸ると、マウンドの背後で見守った岡林も「違うっすね、甲子園優勝ピッチャーは」と脱帽した。

 根尾は大阪桐蔭で2年春、3年春、3年夏と全国制覇を達成。高校生離れした打撃だけでなく、最速150キロの直球を武器に主戦投手を務めている。根尾はプロ入り時に「野手1本」で勝負することを決断したが、「投手・根尾」の評価はスカウト陣の間で割れたという。

「野手として根尾を見ていた球団が多いのは間違いありません。ただ、『投手として大きな可能性を秘めている』と評価しているスカウトもいました。根尾の一番の武器は打撃でも足でもなく、肩の強さです。制球は良いと言えませんが、バランスの良いフォームから投げ込まれる直球はカット気味で打ちにくい上に威力が凄かった。変化球のスライダー、カーブはまだまだ精度が低かったですが、伸びしろは十分にあった。今回の映像を見て驚いたのが、高校時代と投球フォームが変わっていなかったことです。ブルペンで投げていないとどうしても野手の球質になってしまうんです。岡林が捕手を座らせて球が伸びなくなったのは普段ブルペンで投げていないから仕方ない。でも根尾は野手としてプレーしている現在も、捕手の手元で伸びる『投手の球』を投げていた。投手としての体の動かし方、指先の感覚が身についているんでしょうね」(アマチュア担当記者)

 本職は野手だが、プロ3年目の今季は1軍定着に至っていない。球団の期待は大きく、開幕戦に「8番・左翼」で先発出場。5月4日のDeNA戦でプロ初アーチの満塁本塁打を放ったが、打率1割台に低迷。後半戦はファーム暮らしが続き、ウエスタン・リーグで打率.137、1本塁打、6打点(9月6日現在)と試行錯誤が続いている。

 投球を披露した動画のコメント欄には、「根尾投手で行った方が良いのかな。この球威は凄い」、「根尾君まじで二刀流やればいいのにな」などのコメントが。なかなか結果は出ていないが、根尾の一挙手一投足には華がある。謙虚で練習熱心な姿勢は誰もが認める。「二刀流」という夢を見ながら、野手で大ブレークする日を多くの野球ファンが待ち望んでいる。(梅宮昌宗)

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