要因は様々だけど・・・考えたらわかるコト。

全世界、全メーカーのクルマについて、こういうデータを取ったら、もっと顕著に出るんじゃないの?

ある程度は考えたらわかるのでは?

まず、熱源のエンジンがドコにあるか。風の当たりやすいフロントエンジンは幾分マシ。ミドシップは風当たらないし、抜けも悪い。リヤエンジンは風当たらないが、抜けは構造次第。

そして、大抵は水冷エンジンのため、ラジエーターが前にあるか、ミドシップなどでサイドにあるか。

配線はバッテリーの位置にも依る。フロントエンジンでリヤにバッテリーあれば、配線はリヤからになる。ミドシップやリヤエンジンでフロントにバッテリーある場合も然り。今のクルマ、フロントエンジンやミドシップで同じトコにバッテリーも纏めてあれば、生産効率や配線経路は短くデキる。

後は、排熱の構造の問題。ボンネットやサイドにアウトレットを儲けてあるかないか。

インナーエアロダイナミクスと言うが、取り入れた空気が上手く熱源を冷却し、効率よく流れて排出されるかだ。

 

 

 

 

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フェラーリは燃えやすい」は本当か? 車両火災データから見えた衝撃の事実
9/7(火) 17:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 フェラーリランボルギーニ、ポルシェといったスーパーカーが燃えるとニュースになり、ネット上では「フェラーリやランボは燃える」という誤解を持つ人すら多く存在している。

【画像ギャラリー】車両火災のデータから判明したある事実とは?

 では、真実はどうなっているのか?自身もこの春からフェラーリオーナーとなった柳川洋一氏が、自動車保険会社の事故火災情報や消防庁のデータなどから、その実態を分析。

 文/柳川洋一、写真/柳川洋一、フォッケウルフ

■"対岸の火事"では済まされない車両火災
 
[関連写真]
フェラーリの40周年記念車として誕生した「F40」
 2021年5月、「箱根でフェラーリ F40が全焼した」というニュースをご覧になった方も多いと思う。60代の夫婦が箱根ターンパイクの上りをF40でドライブ中、車体の左後方から煙が出ていることに気付いて脱出。

 その後、通報によりポンプ車数台が駆けつけたものの、撮影スポットとしても有名な「御所ノ入り駐車場」の先でF40は全焼してしまった。2人に怪我はなかったが、この火災により、箱根ターンパイクは3時間にわたって通行止めとなった。

 フェラーリF40といえば、1987年にエンツォ・フェラーリ自らの手により発表され、わずか1311台のみが世に送り出された、世界の宝である。現在の時価は2億円を超えるといわれる同車のうちの1台が、この世から燃えてなくなってしまった。原因は明らかにされていないが、なんらかの理由でガソリンが漏れ、それが排気系にかかって炎上した可能性がある。

 このニュースは、筆者にとっても対岸の火事ではなかった。現在の愛車であるフェラーリ 458イタリアは、新車発表から1年経たない2010年に、炎上の可能性があるとして、当時出荷済みだった1248台がすべてリコールとなった。

 後輪のホイールアーチに使われていた可燃性(!)の接着剤が、エンジンの熱によって発煙・炎上。その結果、断熱材が溶けてホイールアーチ部が発火すると発表されたのだ。その後、問題の部分はリベット接合に変更されたのだが、この1248台のうちの1台が、2021年4月から筆者の手元にやってきた。

 他人事ではない車両火災。最近のクルマは燃えなくなったといわれているが、まずはフェラーリに限らず、車両火災全般がどういった原因でどれぐらいの頻度で起きているのか調べてみた。

■車両火災が1日に約10件起きている事実!
 
消防庁『令和2年(1月~12月)における火災の概要(概数)について』より筆者作成
 まずは念のため、消防庁による"車両火災"の定義を確認しておくと、エンジンやモーターが付いた車両やトレーラー、またこれらに積載されていたものが燃えると"車両火災"にカウントされることになっている。

 ゴミ収集車のゴミから出火というケースや、新幹線が放火されたというのも"車両火災"だ。一方、車庫にあるクルマが燃えた、というケースでは"建物火災"とカウントされ、"車両火災"にはならない。

 ここで、消防庁による最新の『消防白書』(令和2年版)の「令和2年(1~12月)における火災の状況(確定値)」で、車両火災の統計を見てみたい。

 令和2(2020)年に、車両火災は3453件発生し、死亡者は90名。つまり日本中で1日に10件弱の車両火災が発生している計算となる。車両火災の死者というのは放火自殺が多く、令和元年は死亡者数102人に対し放火自殺者等は60人と約6割を占めた。

 また、令和元年の車両損害額は18億1610万円。単純に車両損害額を火災発生件数で割ると、一件あたりの損害額は50.7万円となる。

 令和2年の車両火災の「出火原因」を見てみると、ワースト3は、排気管(552件、16.0%)、交通機関内配線(306件、8.9%)、電気機器(266件、7.7%)となっており、やはり燃料・排気系と電気系トラブルが出火原因の多くを占めている。これは、ガソリンなどの着火物や可燃物や、高温になったエグゾーストパイプなどが、燃えやすいものに接触したり、電気回線がショートして出火するようなパターンが多いということだ。

フェラーリは「エンジンルームからの出火」が大半
 
消費者庁『事故情報データバンクシステム』、国土交通省『自動車のリコール・不具合情報』より筆者作成
 これら消防庁の統計とは別に、消費者庁の『事故情報データバンクシステム』や、国土交通省の『自動車のリコール・不具合情報』では、メーカー別の車両火災情報を見ることができる。

 フェラーリF40の火災事故は、ここにも3件登録されており、その希少性から考えても、イメージ通り燃えやすいクルマなのだと思われる。データベースに登録されているフェラーリの火災情報は、全期間(約10年間?)において20件。いずれも人的被害はなかった。車種別でみると、20件中、360系が5件、F40と456GTがそれぞれ3件とやや多くなっている。

 一番新しい事案は、2018年6月に発生した430スパイダー、2005年式、走行距離1万7500kmの車両の火災だ。スパイダーの幌を作動させる油圧パイプが熱に弱いため、エンジンルームの熱で破損し、漏れた油が排気管にかかって炎上したというものだ。この車両は、2009年に発表されたリコール作業が未実施だったために事故に至ったと推定されている。

 ちなみに、ランボルギーニは火災の情報登録が全期間で1件のみ。2018年7月に起きた、駐車中のアヴェンタドールから異音および黒煙が発生し、その後、出火したという事例。2012年登録、走行距離不明の個体で、社外品の電気部品の配線ショートで出火に至ったと推定されているが、原因の特定までは至らなかった。

■定説「フェラーリはよく燃える」は本当か?
 ここで本題。はたしてフェラーリは他のクルマよりも燃えやすいのだろうか?ざっくりとした計算にはなってしまうが、令和2年3月末時点の保有台数に対して、消費者庁データベースに掲載された火災情報(メーカー名+「火災事故、発煙・発火・過熱」で検索)がどれだけあるかを指標として、他のメーカーのクルマと比較してみた。

 ■フェラーリ:保有台数 1万4770台に対し火災情報 20件
(1万台あたり13.5台)
■ポルシェ:保有台数 9万7329台に対し火災情報 33件
(1万台あたり3.4台)
メルセデスベンツ(ダイムラー):保有台数 73万5485台に対し火災情報 21件
(1万台あたり0.3台)
トヨタ:保有台数 2126万4688台に対し火災情報 1473件
(1万台あたり0.7台)
■日産:保有台数 879万5148台に対し火災情報 1019件
(1万台あたり1.2台)
■ホンダ:保有台数 1044万4016台に対し火災情報 772件
(1万台あたり0.7台)

 ■全メーカー平均:日本の四輪車全保有台数 7763万8430台に対し火災情報 1万6278件
(1万台あたり2.1台)

 あくまで単純計算であり、参考程度の数字ではあるが、やはりフェラーリは他社のクルマと比較して、燃えやすいと言わざるを得ない。たとえギリギリのローンで買ったとしても、車両火災までカバーされる車両保険に入れるなど、余力は残しておきたいところだ。

 筆者は小心者につき、「やっぱり車載消火器は積んでおこう」と思っている。

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