日本の製品表示はドイツ同様、"カタログスペック以上"という意味である。一頃の普通乗用車のカタログ表示"280馬力"は、"280馬力以上"である。280馬力を超えていれば、281馬力でも340馬力でも良いのだ。アメリカやイタリアやフランスやイギリスらのカタログ表示値は、あくまで性能目安であり、計算値や目標値であるコトが多い。だから、有名な話では、最高速度300キロを謳うランボルギーニ・カウンタックが出現した時、フェラーリは負けじとフェラーリBBで302キロを謳った。前面投影面積や車重や馬力でカウンタックに劣っても、メーカーが謳えばその通りなのだ。実際、ミウラやデイトナ時点で多少のチューニングで300キロは手が届くトコにあり、サラサラ絵空事ではなかった。
単に、それらを知らずに"表示規制"に文句を言うモータージャーナリストやマスコミは多い。280馬力表示規制には文句を言ってたが、660cc軽自動車の64馬力やオートバイ750ccの77馬力や400ccの59馬力や250ccの45馬力に文句を言ったモータージャーナリストやマスコミは皆無だったし、規制値は更に落ちた。
クルマの性能に於いて、馬力は表面上の計算値である。ヒトが感じられるのは、あくまでトルク。馬力が効くのは、アクセルペダルを1分と言わず踏み続ける状態、そんなシチュエーションはサラサラない。性能のピーク値ではあるが、通常性能ではない。この記事の中、馬力ばかりでトルク記述は皆無、ほぼ絵空事に近い。
軽セブンもAZ1もカプチーノも、660ccでもターボ付、1.1リッターNA相当のトルクを出せる。
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ついに軽自動車最強マシンが復活? 超アグレッシブな軽自動車3選
9/24(金) 6:10 Yahoo!ニュース
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アグレッシブ過ぎる軽自動車を振り返る
現在、日本の自動車市場でベストセラーといえば軽自動車です。軽自動車は1949年に自動車の種類のひとつとして法律上で制定され、本格的に普及が始まったのは1950年代に入ってから。現在のようにボディサイズと排気量が明確になったのは1954年です。
【画像】こんな軽自動車アリ!? 超カッコいい軽自動車を見る(27枚)
常識にとらわれていないほどアグレッシブな軽自動車たち
今に続く軽自動車の基礎を確立したのは、1955年に誕生したスズキ初の4輪自動車「スズライト」といわれています。それまでの単に簡素なつくりだった軽自動車とは異なり、スズライトは本格的なFF乗用車として設計されていました。
その後、時代の流れとともに軽自動車は進化して庶民の足として広まった後に、さまざまな種類やボディ形状、パワーユニットのモデルが誕生して現在に至ります。
そんな日本独自の規格である軽自動車ですが、実はわずかながら輸入車にも存在し、2021年9月23日には超高性能な軽自動車であるケータハム「セブン170」が発表・発売されました。
そこで、超アグレッシブな軽自動車を、セブン170と国産モデル2車種の計3車種ピックアップして紹介します。
●ケータハム「セブン170」
ある意味オリジナル「セブン」にもっとも近いスペックといえる「セブン170」
イギリスを代表するスポーツカーメーカーでレーシングカーコンストラクターのロータスは、創業当時からライトウェイトスポーツカーの開発に特化し、1957年には後に傑作と評された「7(セブン)」を発売しました。
セブンは当時としても古典的なデザインで、さしずめFR時代のフォミュラーカーといったところです。オーナーが自分で組み立てることを基本とするキットカーとして販売されたことから、安価な価格を実現し、同社のモデルとしては空前のヒット作になりました。
その後「シリーズ1」から「シリーズ4」まで4世代続き、1973年に生産を終了。同年にはロータスがセブンの製造権と販売権を、同じくイギリスのメーカーであるケータハムに譲渡します。
ケータハムによってつくられたセブンはもっとも人気が高い「シリーズ3」をベースとし、独自の進化を続け、さまざまなモデルを展開しましたが、ストイックな軽量FRスポーツカーという基本的なコンセプトは不変で、欧州のみならず日本でも同種のモデルのなかでも高い人気を誇ってきました。
そして2014年に、エントリーモデルとしてスズキ製の最高出力80馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載した「セブン160」を発売。日本で軽自動車登録できるセブンとして、大いに話題となりました。
一旦、セブン160の生産を終了したことがアナウンスされましたが、2021年9月23日に「セブン170」として復活。
ボディサイズは全長3100mm×全幅1470mm×全高1090mm、ホイールベースが2225mmと、軽自動車規格に収まるナロートレッドを実現。
エンジンはセブン160と同様にスズキ製660cc直列3気筒ターボですが、最高出力は85馬力まで高められました。
グレードは2タイプ設定され、フルウインドスクリーンやヒーター、ソフトトップ、ドアを装備したロード志向の「セブン170S」と、ウインドスクリーンを装備せず、コンポジットシートやカーボン製ダッシュボード、LSD、スポーツサスペンションなど装着されたサーキット志向の「セブン170R」をラインナップ。
車重は440kg(オプション装備による最軽量乾燥重量)と同社の歴代モデルのなかでももっとも軽量です。
絶対的なエンジンパワーは高くないものの超軽量な車体との組み合わせは、まさに原点であるロータス セブンのコンセプトそのもので、ケータハムはスリリングで真のドライビングフィールを実現したとアナウンスしています。
価格(消費税込)はセブン170Sが539万円、セブン170Rが561万円。多彩なオプションが用意されており、自分好みにカスタマイズできるのもケータハム セブンの大きな魅力です。
●ダイハツ「フェローバギィ」
よくぞつくった! という感想しか浮かばないほどアグレッシブなモデル「フェローバギィ」
ダイハツは1907年に創業した国内屈指の老舗メーカーです。当初は産業用エンジンを主力商品としていましたが、1930年には初の3輪トラックを発売して自動車メーカーへと移行しました。
そして、第二次世界大戦後はオート三輪の製造をメインに、1957年には軽商用車の名車「ミゼット」を発売して大ヒットを記録し、後に乗用車製造にも着手しました。
これまで数多くの軽自動車と小型車を販売してきましたが、なかでもとびきりユニークなモデルが、1970年に発売された「フェローバギィ」です。
当初、フェローバギィは軽ピックアップトラックの「フェロートラック」をベースにしたコンセプトカーとして、1968年の第5回全日本自動車ショウ(東京モーターショーの前身)に出展。
外観はアメリカで多く見られた砂地を走る「デューンバギー」を彷彿とさせ、来場者から好評を博したことからダイハツは市販化を決定。安全性に関わる部分の改良を加えたうえで、フェローバギィは100台の限定モデルとして1970年に発売されました。
フェローバギィはフェロートラックのシャシに、ドアすらも無いオープンのバスタブ型強化プラスチック(FRP)製ボディを架装した構造で、乗車定員は2名、登録に際しては最大積載量150kgの軽トラックに分類される商用車です。
エンジンは最高出力26馬力(グロス)の360cc水冷2サイクル2気筒をフロントに搭載し、駆動方式はリアタイヤを駆動するFRとなっています。
車重はわずか440kgと軽量で、横転時に乗員を保護するロールバーや、グリルガード、エンジン・アンダーガードなど装備されており、実際に不整地走行も想定した設計となっていました。
しかし、実際には10インチタイヤで最低地上高が低いことから本格的なオフロード車ではなく、あくまでも砂浜を走る程度のレジャー用途だったようです。
フェローバギィはわずか100台の生産台数ながら新車価格は37万8000円と、当時の一般的な軽乗用車との価格差は少なく、かなりリーズナブルだったといえます。
それにしても、こんなにユニークな軽自動車が市販されたとは、当時はかなりおおらかな時代でした。
まさにバブルの申し子といえる前代未聞の軽自動車「AZ-1」
日本でバブル景気が終わろうとしていた1991年に、ホンダ「ビート」とスズキ「カプチーノ」という2台の軽スポーツカーが矢継ぎ早に発売されました。
そして、この2台に追従するかのように1992年には伝説的なモデル、オートザム(マツダ)「AZ-1」が登場。
AZ-1は現在に至るまで軽自動車で唯一のガルウイングドアを採用したモデルで、2シーターのボディに最高出力64馬力の660cc直列3気筒DOHCターボエンジン(スズキ製)をリアミッドシップに横置き搭載し、モデル概要としてはスーパーカーと同等といえました。
シャシは専用に開発されたスチール製モノコックで、外装にはFRPのパーツを多用して軽量化が図られ、車重は720kgを実現。
また、ステアリングのロック・トゥ・ロックが2.2回転に設定されたクイックステアを採用するなど、ドライブフィールもシャープでした。しかしその反面、足まわりのセッティングは改善の余地があり、アンダーステアから突如オーバーステアに転じることもあるなど、「楽しいけれど危険なクルマ」と評されたほどでした。
AZ-1はすべてが規格外と思える軽自動車ですが、まさにバブル期に企画された賜物といえる歴史的なモデルでしょう。
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かつて、輸入車で軽自動車登録できたモデルといえばスマート「フォーツーK」がありました。
日本専用にトレッドを狭くして軽自動車枠に収まる全幅となっており、高い安全性と個性的なデザイン、比較的安価な価格に設定していたことから、スマッシュヒットを記録したのは記憶に新しいところです。
現在、欧州ではシティコミューターとしてシトロエン「アミ」などの小型EVが販売されていますが、サイズ的には軽自動車枠に入るため、今後はより実用的な輸入軽自動車が誕生するかもしれません。
くるまのニュース編集部
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