日本沈没、小松左京の世界

この話、小松左京の30年以上前の話をリメイクしたモノと認識しているが、違うだろうか?

例えば、山崎豊子白い巨塔のように技術進歩の著しい医療で設定を色々変えたのと違い、何十年経ってもヒトの思惑や抱えた利権への執着は変わりようがなく、それほど大きな変更なく作られているように見える。

また、若くして総理になるが、支持母体が弱いコトにより、重鎮に足を引っ張られるなど、ほぼ変わりがない。

一頃、南海トラフと関東震災を散々取り沙汰し、ゼネコン以下建設や設計系企業が儲けるのに一役買った。大阪でも、立派なビルが耐震設計が古いと騒がれ、強制的に空き家になったり、ハシモト大阪府知事以下維新は大阪府庁が耐震に問題あると騒ぎ、もっと地盤悪いの子供でもわかるWTCへの移転を騒ぎ、大阪市から買い取るコトで大阪府に負債を付け替えた。

地震が起きると、ココもアソコもと恐怖や不安を煽りゼネコン以下建設系企業はバカ稼ぎした一方で、建材メーカーの品質偽装や耐震設計~施工プロセス手抜きなどが白日に曝され、ヒトは信じなくなった。

ある意味、地震自体は台風他の風水害同様"神の選択"でしかない。しかし、今の日本、祟られるべきヒトが祟られず、何でフツ~に暮らしているヒトが祟られるのか、不思議でならない。震源霞ヶ関やソコらで起きたら良いと思うし、今のバカな政治家や官僚が祟られたら良いのだと思う。

 

 

 

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日本沈没』関東沈没が現実に 危機を目の前にして表れた天海と常盤のスタンスの違い
10/25(月) 6:08 Yahoo!ニュース
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日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』(c)TBS
「俺には信じられないよ。この東京が沈んでしまうなんて」(常盤紘一)

 日本の浮沈をかけた国政選挙のさなかで放送された日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』(TBS系)第3話。田所博士(香川照之)の予測では関東沈没は1年以内に起こる。高名な地球物理学者のピーター・ジェンキンス教授(モーリー・ロバートソン)も田所説の信ぴょう性を裏付ける証言をし、最新データは半年後にも70%の確率で関東沈没が現実のものになると予想していた。

【写真】『日本沈没』出演時のモーリー・ロバートソン

 避けることのできない破滅的な最後を知った時、人間はどんな反応をするのだろうか? 自分にとって不都合な情報を無視したり、過小評価することを心理学で正常性バイアスという。副総理の里城(石橋蓮司)は「実によくできたフィクション」と現実を認めようとせず、未来推進会議の若手官僚たちは、目に見えない危機にあわてながらもどこか他人事のような雰囲気。それもそのはず。日之島は水没したものの、地震が起こったことをのぞけば、関東地方が海に沈むという大それた出来事の兆候はどこにも見えないのだから。

 そんな一見すると何ごともない日常で危機を叫ぶ人間は、周囲から見れば気がふれたように映る。しかし、本人はいたって真剣で、世界を救わなければという一種の使命感に突き動かされている。天海(小栗旬)と実梨(杏)は、若手官僚と週刊誌記者という立場の違いはあっても同じ危機感を共有していた。関東沈没が現実に起こると知った時、2人の胸に去来したのは、とめどもない喪失感だった。天海は家族に去られた憂愁の中にあり、関東沈没がどうやら本当らしいと知った実梨は家族を失う恐怖に身震いする。

 もし筆者が同じ状況に置かれたら、自分の中で合理的に解釈し、現実から目を背けていたかもしれない。現状維持を望む大多数の間では、そちらの方が何かと都合が良いからだ。だが、天海と実梨はそうすることができない。天海は東山内閣にCOMSを提唱し、関東沈没の原因を作ったことの自覚がある。日之島付近で海流に飲み込まれ、水没の証拠となるスロースリップをその眼で見てきた。実梨は真実を追求するジャーナリストの魂がそれを許さない。危機が目前にあると感じた彼らは、国民に向けて決死のアピールに打って出る。

天海(小栗旬)と常盤(松山ケンイチ)のスタンスの違い
 第3話ではっきりしたのは、天海と常盤(松山ケンイチ)のスタンスの違いだ。若手官僚の有望株としてCOMSを進言し、ともに未来推進会議を主導するなど、親友でライバルでもある2人は、天海が公の場で田所を擁護したことをきっかけに相違点があらわになった。経済を回すことを重視し、国民をパニックに陥れないことを重視する常盤に対して、沈没まで一刻の猶予もないと考える天海は、臆測を呼ばないために国民に一斉に公表すべきだと主張する。天海と常盤の違いを人命と経済の二者択一と言うこともできるが、エリート官僚からコースアウトしつつある天海に対して、様々なものを背負って身動きが取れない人々の代表が常盤と考えることも可能だ。

 主役級の松山ケンイチや杏をサブキャラに置く布陣の豪華さもさることながら、それらの配役が生きるのはセンターにいる小栗旬の存在があってこそ。小栗を中心にした俳優陣による白熱の演技合戦は本作の見どころの一つだ。Netflixで世界配信される『日本沈没-希望のひと-』の英語版タイトルは『JAPAN SINKS: People of Hope』。注目ポイントは、「希望のひと」が「People of Hope」と複数形で訳されているところ。これまでの放送から、危機に瀕した日本で天海が孤軍奮闘するものと想像していたが、どうやら奇跡を起こすのは1人ではないらしい。豪華キャストによる群像劇がどんな方向に進んでいくか注目したい。
石河コウヘイ

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