ホンダS2000、単に中途半端だった。

ホンダは元々、エンジンを売りにしている自動車メーカーだ。特に、当時は第2期F1の後、F1やF3000やF3など、それぞれのカテゴリーで優れたエンジンを送り出しイメージリーダーとして、クルマを販売していた。

オートバイでは大排気量V型4気筒も直列4気筒もあるが、クルマでは2リッターまでは直列4気筒

それなら、キチンと5ナンバーサイズの車体に収めれば良かった。車幅176センチで何?そりゃあ、ホイールベーストレッドも広ければ、車体容量は上がる。しかし、それは無差別級の比較。所詮、エンジンは2リッターでは、無差別級の比較には勝てない。5ナンバーとしてなら、マツダロードスターの上級車たりえた。いや、ホンダがちゃんと作れば、2+2のクローズドクーペで、2リッター直列4気筒で300馬力の1,200キロ以内のクルマを出せたハズだ。BMWZ3/Z4クーペすら超せるクルマになり得た。ターボなら、400~500馬力の2リッター直列4気筒も出せた。1,000キロギリギリなら、世界最高レベルのクルマになり得た。

全ての規格対応やスペック設定が中途半端だったから、こんな形で終わった。

しげの秀一頭文字D」ゴッドアーム城島のクルマとして、実質的に藤原拓海を負かせた。今のところ、何のマンガにもレースにすら使われたモノは見てない。

 

 

 

 

 

 

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9000回転まで高らかに歌い上げる「ホンダミュージック」! 中古価格高騰中の「S2000」が「空前絶後」と言われる理由とは
2021/10/31 11:41 Auto Messe Web3

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ホンダ50周年を記念した硬派オープンスポーツ

 1999年に発売され、2009年に生産を終了したホンダS2000。発表時ホンダが「リアルオープンスポーツ」と表現したこのモデルは、オープンカーながら硬派なモデルでした。2021年現在中古相場が高騰しているS2000ですが、このモデルの特異性を中心に、どんなモデルだったのか振り返ってみましょう。

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東京モーターショーで出展された「SSM」

 S2000の起源は1995年の東京モーターショーで発表された、SSMという2シーターオープンのコンセプトカーにあります。

 この時代に発表されたオープンコンセプトカーとなると、ユーノスロードスターのヒットに端を発したオープンカーブームに乗っかった、軟派なモデルという印象があるかもしれません。しかしSSMの詳細スペックを見ると、ホンダの本気を感じさせます。

 当時ホンダにラインアップがなかったFRレイアウトを採用し、縦置きされた2L直列5気筒エンジンは200psでリッター100psという高性能を実現。重量バランスは前後50:50となっていて、単なる流行りに乗って作っただけではないことがわかるパッケージとなっていました。そのSSMの発表から3年後、ホンダ創立50周年となる1998年に、市販プロトタイプとなるS2000がお披露目されました。

何もかも異例づくしのパッケージ

 1999年に販売が開始されたS2000は「350万円の量産車」という観点から見るとありとあらゆる部分が異例と言えるモデルでした。 まずもっとも驚かされるのは基本メカニズムが車種専用であること。量産車というのは基本的にはコスト削減のため、エンジンやトランスミッション、クルマの土台となるプラットホームが同メーカーの他の車種とある程度共通化されます。

 しかし、先述したようにホンダにはFRレイアウトの市販車がありませんでした。そのためすべての基本メカニズムが、S2000のために新たに設計されているのです。数千万円クラスとなるスーパースポーツであるならば、1車種だけのために専用開発するということはあり得る話ですが、この価格帯の1車種のためだけに専用開発することは、クルマ造りの常識から言えば信じられないことと言えます。

 次にエンジン。2L直4エンジン市販モデルでは2L直4エンジンの「F20C」を搭載。最高出力は自然吸気ながら250psを発生。 リッター当たり125psという性能は、自然吸気エンジンとして当時はもちろん現在でも世界トップレベルの高性能です。このエンジンはスペックだけでなく、その特性にも驚かされます。レブリミットはなんと9000rpm、最高出力発生回転数は8300rpm、最大トルク発生回転数は7500rpmというレーシングエンジン並みの超高回転型ユニットなのです。

 そして走りの性能の土台となるボディ。フロアトンネルをメインフレームの一部として活用し、フロアトンネルを前後のサイドメンバーと同じ高さで水平につなぐX字型の構造を採用。「ハイX(エックス)ボーンフレーム」と名付けられたこの構造により、オープンカーでありながらクローズドボディ以上の剛性を実現しているのです。

インテリアに見る遊び心

 このように数々の専用メカニズムと、突出したスペックを引っ提げて登場したS2000国産車ではスポーツタイプであってもAT設定を用意するモデルがほとんどであったのに対して、S2000は最後までMTオンリーであったところを見ても、走り一辺倒のモデルであったことは間違いないでしょう。

 しかしながら所々にドライバーの高揚感を掻き立てるような遊び心があるのも、S2000のポイントと言えます。とくにそれを感じることができるのがインテリア。

 スポーツカーと言えば視認性に優れた針のメーターで、タコメーターを中心に配置するというのが王道ではありますが、S2000はその先をいっていました。メーターパネルを見ると、レーシングカーを彷彿させるオレンジ基調のデジタルメーターが装備されています。

 そしてエンジンスタートは当時としては珍しいボタン式で、始動の際はレーシングカーのエンジンスタートの光景が頭によぎります。

走りをとことん追求したため如何せん硬派過ぎた

 コンパクトなボディ、ハイパワーNAエンジン、FRというほかにはない唯一無二の存在であったS2000ですが、販売開始から生産終了となる約10年間で国内2万台、世界累計11万台という販売台数的には成功と言えない結果で幕を閉じます。

 以前よりもスポーツカーが売れないなど理由はさまざまですが、いささか「硬派過ぎた」のも理由のひとつでしょう。ハイXボーンフレームの影響もあってか、室内はかなり狭く収納もほとんどなし。ハイパワーな高回転型エンジンは回せば気持ちいいものの実用トルクに欠け、公道では美味しいところが味わえず宝の持ち腐れとなってしまうことも……。ロータスエリーゼやスーパー7といった「割り切れる」車種ならまだしも、ギリギリ普段使いが可能なS2000では、このような硬派過ぎるポイントがマーケティング上、痛手だったかもしれません。

 10年の歴史を振り返ると車速応動可変ギヤレシオステアリング「VGS」の追加や、排気量を2.2Lに拡大し低中速トルクを向上させるなど、ドライバーへの歩み寄りとも見受けられる改良がされています。それは硬派過ぎたことをホンダが感じていた結果なのかもしれません。

まとめ:もうこんなクルマは出てこない!?

 2021年現在、絶版国産スポーツカーの中古車市場は高騰していて、S2000もそれに該当します。絶版国産スポーツカー値上がりの理由のひとつは「もうこんなクルマ出てこないから」ですが、S2000はその理由がもっとも表れているモデルです。車種専用メカニズムが与えられるこのクラスのモデルは、もう二度と出ないと言えるでしょう。そのようなクルマ造り的な観点から見ると、S2000の相場価格はまだ安いという見方もできなくはないかもしれません。

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