新庄剛志、プロ野球を甘く見てると思うし、指導者/選手目線混同してる。

優勝なんか、目指さない。それは、正しくもあり、間違ってもいる。メジャーであっても、NPBでも、各リーグで3位に入ればプレーオフに行ける。ソコに入っていれば、ポストシーズンに行けるし、日本シリーズへの最低限の入口だ。ホンネは違うかも知れないが、どのチームもリーグ優勝と日本一を唱えてキャンプを過ごし、オープン戦や公式戦を戦う。だけど、日ハムは3年連続5位、オリだって今年久々の優勝どころか久々のCS、6球団中の3位にすら入れないのだ。第1、優勝って、高い目標か?優勝しても、CSファイナル1勝分とオールホーム開催しかメリットはない。

NPB自体、プロ野球選手同士の試合だ。投手対打者は、基本7割以上投手が打ち取る。優勝チームでも7割は勝たない。基本、どんなチームも全部勝ちに行って、そんなモノ。

そういう目標すら持たないって、選手達がゲームを楽しむコトにはなるだろうが、勝つモチュベーションをハズすのではない?

元々、アマでもプロでも、打席に立てば全部打ちたいし、塁を1つでも先を取り、本塁生還したい。投手はアウトを取ろうと投げるし、野手はアウトを取るためにプレーする。それは、試合に勝つためだし、プロの場合は勝ちを7割近く重ねて優勝する目標があるのではない?

明らかに、新庄の発言は選手目線であり、マネージャーとしての監督の目線ではない。だから、混同した発言だと思う。

本来、選手達には、試合に出るコト、試合で良いプレーをしてお客さんに喜んでもらうコトをシーズン全うしてもらうコトだろう。

新庄本人には、選手達の活動をサポートし、試合を楽しくなる演出をし、7割近く勝ってリーグ優勝し、CS勝ち抜き、日本シリーズを勝つコトじゃないの?

 

 

 

 

********************************

日ハム・新庄監督は策士? 「優勝なんか目指しません」発言の不気味
11/5(金) 7:15 Yahoo!ニュース
 53 
監督就任会見で以前と変わらぬエンターテイナーぶりを見せた新庄剛志氏(時事通信フォト)
「優勝なんか一切目指しません」。11月4日、日本ハム監督の新庄剛志氏が就任会見を行い、相変わらずのエンターテイナーぶりを見せつけた。冒頭で「これからは顔を変えずにチームを変えていきたいと思います」と冗談交じりに宣言し、「試合中にインスタライブができれば最高」「監督と呼ばないで。ビッグボスでお願いします」など従来の監督像を打ち破る発言を連発した。

【写真】まるでファッションモデル!サングラス姿でポーズを決める新庄剛志氏の全身写真

 中でも、「優勝なんか一切目指しません」という一言に驚いた人は多かったかもしれない。その直後、「優勝という高い目標を持ちすぎると選手はうまくいかないと僕は思っているんですよ」と発言の意図を説明し、「1日、1日、地味な練習を積み重ねてシーズンを迎えて、何気ない試合、何気ない1日を過ごして勝ちました。勝った、勝った、勝った、勝った……それで9月辺りに優勝争いをしていたら、さあ優勝を目指そう。そこで気合の入り方が違うと思う。そういうチームにしたい」と抱負を語った。プロ野球担当記者が話す。

「新庄監督は引退してから去年まで日本の野球を見ていなかったと言っていましたが、非常に理にかなった発言だと感じました。というのも、最近のパ・リーグは開幕ダッシュをして、そのまま逃げ切るチームはほとんどないからです」(以下同)

 今年25年ぶりに優勝したオリックスは3・4月、5月と2か月連続で負け越し。例年通りのBクラスかと思われたが、交流戦で波に乗って6月は月間首位に。ロッテとのマッチレースとなった10月も月間首位と勝ち星を積み重ね、ペナントを制した。

 それは何も今年に限った話ではない。コロナ禍で開幕がズレ込んだ昨年、ソフトバンクは6月3勝6敗1分とスタートは良くなかった。しかし、7月に18勝9敗と巻き返し、9月は負け越して停滞するも、10月に22勝4敗と驚異的な数字を残し、3年ぶりの優勝を決めている。日本シリーズでは前年に引き続き、巨人を4タテで下した。

「昨年まで4年連続日本一のソフトバンクはいずれもシーズンの終盤にピークを持っていき、プレーオフを勝ち上がっていきました。逆に、巨人は2年連続で終盤に調子を落とし、日本シリーズで惨敗している。クライマックスシリーズができてから、特に終盤の追い上げが重要になっています」

 新庄ビッグボスが現役最終年に優勝を果たした2006年、日本ハムは3・4月を貯金1の月間4位で終え、必ずしもスタートダッシュに成功したとは言い難かった。しかし、夏場以降に調子を上げていき、8月、9月と2か月連続月間首位で、開幕ダッシュに成功した西武を振り切っている。

「最近10年のパ・リーグで、3・4月(2020年は6月)首位のチームが優勝した例は2012年の日本ハムと2018年の西武の2例しかない。むしろ、シーズン終盤に勝てるチームがペナントを制している。そういう意味で、新庄監督の『9月あたりに優勝争いをしていたら、さあ優勝を目指そう』というギアの上げ方は合理的だと思います」

 昨年最下位のオリックスが優勝した今年のパ・リーグ。3年連続5位の日本ハムが来年、“新庄ビッグボス”の手腕で覇権を握ってもおかしくない。「優勝なんか一切目指しません」と言っておきながら、実はなかなかの策士かもしれない。

********************************