甲斐が責任負うレベルの問題ではない、ソフトバンクの構造的問題。

責任を感じる?確かに、1シーズンフルにマスクを被ったのなら、ドコで点を取られ、誰をいつ上手くリードできなかったか、わかっているのだろう。

この肥大戦力チーム、監督コーチ陣の投手リレーが甲斐の意見を反映したモノか、不明である。特に、中継や抑えに適性ない投手を工藤らが起用して、起用された本人達はその時の全力で投球しても、相手打線に捉えられていたのではない?このチームではそうそうなかったコトだが、他チームでは結構あるのだ。

特に、今年は正規の中継や抑えが故障不調で、代わりに誰かを起用せざるを得ないケースが増え、やられてしまったのだろう。

ただ、起用自体は工藤以下監督コーチ陣の責任だ。現場の選手達は、エラーでもしてない限り、責められる謂れはない。

 

 

 

 

*********************************

4位低迷に「すごく責任を感じる」 鷹・甲斐拓也が語った2021年と自身の悔恨
11/6(土) 8:30 Yahoo!ニュース
 1
 
「いろんな選択肢があった中でもっとできた、結果が変わる試合が何試合もあった」
 
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:荒川祐史】
 11月5日。秋季キャンプを行う宮崎で節目の30歳の誕生日を迎えたソフトバンクの甲斐拓也捕手。練習開始前には同じく誕生日だった中村晃外野手と共に、後輩の海野隆司捕手からの“熱唱”で祝福を受けて笑顔を浮かべていたが、練習後に行われた取材対応では「僕にとっての最高の1年はリーグ優勝、日本一で終われることなので」と語り、表情を曇らせた。

【動画】ソフトバンク甲斐の30歳の誕生日、海野から贈られた“独特アレンジ”の祝福ソング

 それもそうだ。5年連続日本一を目指した今季、チームは4位に沈み、日本一どころかクライマックスシリーズ進出も逃した。工藤公康監督が就任して7年目で初、球団としては8年ぶりのBクラスだった。自身初となる全試合出場を果たした甲斐だったが、低迷の責任を痛烈に感じていた。

 故障者が相次いだ状況にあって、チームは中盤まで優勝争いに加わっていた。甲斐は東京五輪にも出場し、金メダル獲得の立役者にもなった。だが、上位進出を目論んだはずの後半戦にチームは失速。試合終盤にリリーフ陣が打ち込まれて、白星を取りこぼす試合が多くなった。9月末からは泥沼の8連敗も喫して、優勝争いから脱落した。

「投手は今年も頑張って投げたと思います。防御率も、失点も、数字を見れば良かったと思う。1点差の試合だったり、7回から9回というところで失点をしてという部分で、いろんな選択肢があった中でもっとできたと思う。それで結果が変わる試合が何試合もあったと思う。もっともっと出来た部分があると僕自身は思っています」

 4位に沈んだソフトバンクだが、チーム防御率3.25はパ・リーグトップ。493だった失点数もリーグで最も少なかった。さらに言えば、チーム打率.247はリーグトップタイ、564得点はリーグ2位の多さだった。ただ、結果を見れば4位。投打の歯車が噛み合わずに取りこぼす試合も多かったが、甲斐自身は責任を一身に感じていた。

球団捕手で3人目の全試合出場も「野村さん、城島さんと一緒にしてしまうのは違う」
 今季はキャリアで初めて全143試合に出場した。球団の捕手では野村克也氏、城島健司氏(現会長付特別アドバイザー)以来、3人目の快挙だったが、これにも甲斐は「とてもじゃないけど、野村さん、城島さんと一緒にしてしまうのは違うかな、と思います」と“異”を唱える。

「野村さん、城島さんは全試合に出て、数字も残している。とてもじゃないけど、一緒にしては失礼。全試合出られたのは嬉しく思いますけど、結果が出せない時期でも信用して出していただいたのは監督、コーチに感謝しかない。ただ、その信用してもらったことに野球で返したい思いがあったんですけど、それが今年、結果で返すことが出来ずに悔しいな、という気持ちが強かった1年だったと思います」

 野村氏は6度の全試合出場を果たし、そのうち4年で本塁打王打点王の2冠王に輝いている。城島氏は2004年、116試合の出場ながら、アテネ五輪出場の特例措置で全試合出場扱いに。この年、打率.338、36本塁打91打点を記録している。それだけに、甲斐はこの2人と並び称されることに違和感を唱えた。

「全て出てチームが4位という結果だったということにすごく責任を感じますし、自分の力の足りなさも感じている。この結果は自分自身、受け入れて行かないといけないですし、会長も言っていたように、今年は今年で受け入れて、前に進んでいくしかない」

 新たに指揮官となった藤本博史監督も当然、扇の要として信頼する。ベテランの高谷裕亮捕手が現役を引退し、甲斐にかかるものはより一層大きくなる。この悔しい思いを繰り返さないために、この秋、鷹の正捕手は自分を見直し、さらに高める秋にする。
福谷佑介 / Yusuke Fukutani

*********************************