話題作ではあるが、完成品ではない。

LP500カウンタック、スタンツァーニやガンディーニらが手塩にかけた話題作ではあるが、このクルマに限っては完成品ではない。アメリカ輸出に当たって、義務付けられたクラッシュテストにコレを充てた。今やったら犯罪だろうし、クラッシュテスト担当したアメリカのお役人は何てバカなんだろうと思ったけど、そうやって処分した品だった。

セミモノコックの生産性や剛性と重量、オーバーヒート冷却性他、問題抱えたモノを、ワザワザそのまんま復刻させるの?つまり、問題そのものを解決せずにまんま作るって、バカじゃないの?せめて、キャブレター⇒フュエルインジェクション、各部冷却や潤滑の置換はやるべきじゃないの?

元々、ドライバー後方の視界を遮らないよう、エンジン全高を下げるために、ミウラのダウンドラフトではなくエスパーダらのサイドドラフトを使った。フュエルインジェクションならダウンドラフトにでき、より空力配慮しつつ吸気と冷却用の空気取入を設定するべきではないの?

蘇るって、トラブルも蘇っては現代の技術とは言えないんじゃないの?

 

 

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生誕50周年で蘇った幻のカウンタック 世界最古のクラシックカーの祭典に登場
11/11(木) 8:10 Yahoo!ニュース
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蘇った幻のカウンタック
 
喝采を浴びる「カウンタック LP500」の復刻車。1971年に発表されてから今年で50周年を迎えた。
イタリア・コモ湖畔を舞台にした世界最古のヒストリックカーの祭典、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステが約2年4カ月ぶりに開催された。そこでゲストたちの目を奪ったのは……。

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◆審査員が選ぶベスト・オブ・ショーに輝いたのは?

2020年に新型コロナウイルスにより中止を余儀なくされたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステは今回、季節を春から秋に移し、10月1~3日に開催された。隣接するヴィラ・エルバでの一般公開は省略され、招待者のみが参加した。ただし2019年同様、8つのクラスが用意され、出品台数も2019年の49台に対して47台とほぼ同水準が維持された。

ヴィラ・デステでは以前から参加車の若返り化が試みられてきたが、今回はついに「1990年代のハイパーカー」クラスが設けられ、ブガッティEB110など6台が集まった。いっぽうでガスタービンの耐久レーサー「ホーメットTX」のような、現存する世界最古のコンクールならではの貴重なモデルも多数、披露された。

招待者投票によるコッパ・ドーロには、英国「カールトン」の製作によるドロップヘッド・クーペボディをもつランチア・ディラムダ・セーリエI(1930年)が選ばれ、審査員によるベスト・オブ・ショーにはピニン・ファリーナ製ボディのフェラーリ250GT TDF(1956年)が輝いた。このフェラーリの初代オーナーは、車両登録日にそのままミッレミリアに参戦したそうだ。

◆1974年のクラッシュテストで消滅

しかし今回、ゲストたちを驚かせたのは、ランボルギーニがコンセプトカー・クラスに持ち込んだカウンタックLP500の復刻車だ。1971年のジュネーヴ・ショーでデビューしたこのプロトタイプは今年で生誕50周年。自動車界に衝撃を巻き起こしたものの、1974年にクラッシュテストに供され消滅し、同年、市販タイプのLP400がデビューした。今回の復刻はあるコレクターがランボルギーニにオーダーし、実現したものである。

復刻作業は、その後の市販モデルのカウンタックに使用されたチューブラー・フレームとはまったく異なるシャシー部分から始められた。再現不可能な部品はスクラッチビルドされ、総製作時間は2万5000時間に達したという。

エア・インテークやスポイラーなどが年々付加されていった歴代生産型と異なり、このカウンタックからはデザイナーのマルチェッロ・ガンディーニが意図したピュアなフォルムの美しさが直接、伝わってくる。スーパーカーとそのデザインは20世紀イタリアが誇る工業遺産である。それを後世に伝える舞台として、ヴィラ・デステほど相応しい場所はないだろう。

文・写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA

(ENGINE2021年12月号)
ENGINE編集部

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