キカイダー&キカイダー01

キカイダー、時期は仮面ライダーに似た時期で放送されてた。仮面ライダーは目覚めた正義から揺らぐコトはなかったが、キカイダーは不完全な良心回路をギルの笛の音で狂わされる。時には光明寺博士すら襲った。

テレビとマンガでは、ストーリーが全く異なる。テレビはダブルチョップと大車輪投げと電磁エンドが決め技だったが、マンガでは良心回路により封印されていた破壊光線を使いラスボスたるハカイダーを倒した。マンガでは、キカイダー01や00すら、自らの手で倒すコトになった。テレビでは、土偶をパクったジャイアントデビルを、ワルダーやビジンダーらと倒して終わらなかった?

キカイダー01は良心回路云々はなく、夜間にパワー低下するコトがネガティブ要因。ゼロワンドライバーやブラストエンドが必殺技だった。

キカイダーは、サイドマシンが通常型のサイドカーから(カワサキの)GPマシン型にチェンジしていた。しかし、キカイダー01では、ダブルマシンはチェンジしないままだった。

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どっちが好きだった?『キカイダー』と『キカイダー01』 原作者も認めたカッコイイ要素
10/25(月) 19:11 Yahoo!ニュース
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石ノ森章太郎氏が「いちばん思い入れの強いヒーロー」と語った作品
 
人造人間キカイダー』と『キカイダー01』の両方の主題歌を収録した「キカイダーシリーズソングコレクション」(CD:コロムビア
 1972年、1973年にあいついで放送された特撮番組『人造人間キカイダー』と『キカイダー01』は、ともにNETテレビ(現テレビ朝日)土曜日夜8時から放送されていました。当時、平均視聴率27%のオバケ番組『8時だヨ!全員集合』のウラで「変身大会枠」として挑み、視聴率15%以上も記録する人気を獲得します。今回は、1970年代の昭和の変身ヒーローブーム期に生み出された両作品の魅力を振り返ります。

【画像】「キカイダー」シリーズの魅力を引き立てる、サブキャラやカッコイイガジェットたち(5枚)


●『人造人間キカイダー』はジローの不完全な良心回路が永遠のテーマ

 『人造人間キカイダー』の物語は、主人公が正義と悪の間で揺れる斬新な設定でした。世界征服を企む組織ダークに捕らわれ、アンドロイド製造を強要されていた光明寺博士と娘のミツ子は、密かに正義の人造人間キカイダー/ジローを製造していました。そして、ジローは不完全な人造人間として創られたことに悩みつつも、悪に立ち向かうのです。

 TV版は原作のテーマ「不完全な良心回路を持ち、善と悪との狭間で苦悩する人造人間の戦い」と共通する物語です。原作マンガでは最初に童話「ピノキオ」を引用し、それにジローを重ねていますが、テレビ第1話にはこのようなシーンはありません。最後の回路を組んでジローを完成させる手前で光明寺博士がダークに襲撃されるため、肝心なポイントが視聴者に詳しく伝わっていなかったのです。

 ただ、毎週ダークを率いるロボット工学者ギル博士の笛の音でジローが苦しむシーンで「ジローの体に組み込まれた不完全な良心回路がギリギリの抵抗を試みる。この笛に負けた時、ジローはダークの手先になってしまうのだ!」などとナレーションで説明が入るので、子供にも“ジローは悪にもなりうる”という設定が刷り込まれていったのです。

 この良心回路をめぐる問題は、話数が進むにつれジローと周囲を翻弄していきます。そして、クライマックスに近づくと巨匠・長坂秀佳氏の脚本がさらに凄まじいものになっていくのです。

 同作は通常1話完結の形で進行しますが、第36話から最終回第43話までは続きモノになって、シリアスさがぐっと増します。終盤に毎回登場するようになるサブローことハカイダーは、光明寺博士の脳を移植されたアンドロイドという設定。真っ黒なスーツにスケルトンで脳がむき出しになったハカイダーが、敵か?味方か?という微妙な立ち位置で毎回登場し盛り上がりました。特に第42話「変身不能!?ハカイダー大反逆」は、特撮史に残る名エピソードだと思います。


●『キカイダー01』サブキャラも人気の続編

 続編の『キカイダー01』はダーク壊滅から3年後の物語です。ギルの脳を得て甦ったハカイダー部隊が全世界征服を企みますが、その時仁王像の中で3年間眠り続けていた正義の戦士キカイダー01が甦ったのです。

 キカイダー01イチローは、ジローの兄として光明寺博士に造られた完全な良心回路を持つ人造人間です。実は、ジローのメンタル的な不安定さが視聴者に不評だったため、イチローはヒーローの王道を行く明るく強いお兄さんというキャラクターになりました。

 ただ、キカイダー01が主人公なのに、ハカイダー部隊を倒すためにキカイダーが第3話から9話にかけて登場するなど、本当に新番組なのかわからなくなることもありました。キカイダーは第11、12、14~20、25、26、46話にも登場しています。また、終盤で人気キャラのハカイダーが4体登場するなど、画面は豪華でした。

 そして、ハカイダー部隊は第10話で壊滅。代わって世界大犯罪組織シャドウと戦うことになりますが、そこから『キカイダー01』独特の世界観が展開するかと思いきや、内容は意外と普通でした。毎回の脚本も緻密でしたが、『人造人間キカイダー』のジローの良心回路や博士の行方捜しといった全体を通してのストーリー軸がなく、引っ張りが弱かった気がします。しかも2クールほど経過した時点で、キカイダー役の伴大介氏が『イナズマン』の主役に決まってしまったため出番が減ることになるのです。

 しかし、そんな『キカイダー01』のピンチを救ったのが、第30話から登場した女性ヒーローキャラの「ビジンダー」でした。演じたのは当時高校生の志穂美悦子さんです。当時の特撮に女性ヒーローを入れる大胆さは、カンフル剤として効果絶大で人気はうなぎ登り。後半はビジンダーを中心に脚本が作られるほどでした。

 
サイドカーつきのバイクも子供たちのあこがれの的だった。画像は「S.I.C.VOL.38 キカイダー01&ダブルマシーン」(BANDAI SPIRITS)
●「キカイダー」シリーズの子供たちを惹きつけたカッコイイポイント

人造人間キカイダー』と『キカイダー01』には子供たちを惹きつけるカッコイイ要素が多数ありました。

 まずは登場シーン。キカイダーは赤いギターを弾いて、01は白いトランペットを奏でながら登場するケレン味があり、まるで歌舞伎役者のようです。

 カッコイイフォルムも特徴です。キカイダーは人体模型をヒントにデザインされました。当初スケルトンの頭部は“グロテスク”と不評で、スタート時は視聴者から苦情が殺到します。しかし、子供には中身が見える点が「本物のロボットだ!」と思えて好評だったようです。石ノ森先生も「自身のデザインワークの中でも1、2位を争う傑作だと自負している」と話しています。ちなみに左右で色の違う身体は、赤が悪の心、青が善の心を意味しています。

 また、主人公が乗るバイクに付属していたサイドカーは当時としてはかなり衝撃的で、「あの隣に乗りたい」と誰もが思ったはずです。愛称は、キカイダーが「サイドマシン」で、01が「ダブルマシン」でした。当時は。

 そして、音楽は作曲家・渡辺宙明先生が手がけています。「大人が聴いてもカッコイイ曲に」と、多くの曲をロックテイストで制作。ギルの笛の音は当時珍しかったシンセサイザーを使用していました。挿入歌も複数あり、登場音やBGMなどはシリーズ累計で30曲は作ったそうです。

 このようにカッコよさが詰まっていた等身大ロボットヒーローの傑作『人造人間キカイダー』と『キカイダー01』。あなたはどちらが好きでしたか?
石原久稔

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