マンガ「サーキットの狼」作者、池沢さとし先生

マンガ「サーキットの狼」作者、池沢さとし先生、今はマセラティグランツーリスモと991カレラS乗ってるのネ!

このヒトも色んなクルマに乗って来た。どんなクルマを乗り継いで来たのかは、まず聞くべきではないのか?

その上で「サーキットの狼」初期に散々出ていた、ロータスヨーロッパのスタビライザー問題は、公道だけの問題だったのか?

他にも、以前違うクルマ番組で喋っていたけど、マセラティークワトロポルテは燃料計は1/3残ってる表示だったのにガス欠した話してたが、まだグランツーリスモを買ったのかとか。

94年からは和田と組んでディアブロJOTAで3年走った話だろうと思うが、もっと掘れなかったのか?

 

 

 

 

 

 

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生涯ナンバーワンの1台はポルシェ911?『サーキットの狼』の原点を探る
11/16(火) 12:12 Yahoo!ニュース
  マセラティ グラントゥーリズモ|Maserati GranTurismo<写真提供:Maserati S.p.A>
1970年代に週刊少年ジャンプに連載され、スーパーカーブームの火付け役となった大ヒット漫画『サーキットの狼』。その作者である池沢早人師先生に、いまだから明かせる漫画制作秘話から、ご自身のカーライフについて話を伺った。連載3回目となる今回は、いよいよ最終回。池沢早人師の”今”に迫る。

【写真で解説】ポルシェ、BMWマセラティ!運転の楽しい車はどれ?

車は走らせてナンボ、である
 1974年12月から1979年まで週刊少年ジャンプ誌上で連載された自動車マンガの金字塔、『サーキットの狼』。日本中に熱狂的なスーパーカーブームを巻き起こした名作の作者・池沢早人師自身のカーライフとはどんなものなのか? 東京都杉並区で聞いた。

――池沢先生とはこの取材以外でもご一緒する機会が多いのですが、見ていて思うのは「この人、本当に運転が上手いな!」ということです。

池沢 いやいや、そんなこともないと思いますけどね。

――ああいったスポーツドライビングというのはどこで習得なさったのですか?

池沢 一番最初はロータス ヨーロッパに乗りながら、当時の車仲間に「ヒール&トウって何?」とか聞きながら(笑)、泥縄式に覚えていきましたね。それが1974年頃かな?

――そして1976年、26歳の頃にレースに出場するようになったと聞いてますが?

池沢 そうですね。26歳のときに筑波でレースデビューして、翌1977年の富士フレッシュマンレースでは開幕1、2戦と連勝したというのが自慢です(笑)。その年は仕事の都合で以降のレースに出場できなくて、シリーズチャンピオンは逃しちゃいましたが。

――そしてその後はマイナーツーリング、FJ、RS、N1、グループAと続き、1992年にはじまったポルシェ カレラカップでは初代チャンピオンに。1994年から3年間はランボルギーニに乗ってGTにも参戦。その間、2年連続でGT-R(R32)をドライブし筑波シリーズチャンピオンになってますね。漫画も素晴らしいけど、実際の腕前も素晴らしいという。

池沢 いやいや、そんな(笑)。

――で、現在お乗りの車が......?

池沢 複数人で乗るとき用のマセラティ グラントゥーリズモと、メインで使ってる991型のポルシェ911カレラSですね。911は自然吸気エンジンを搭載した前期型です。この911は本当に気に入っててね、もう丸9年乗ってますよ。それまでの僕の最長記録ってAMGのSL55とC63のときの「5年で5万km」で、それ以外は「2回目の車検は取ったことがない」ってぐらいだったんです。でも991カレラSの前期型はまったく飽きないんですよね。

――991型前期カレラSの何がそんなに気に入ったのでしょうか?

池沢 もともとポルシェは大好きで、かれこれ15台ぐらいは乗ってきました。ポルシェ911は普段乗りから高速道路、ワインディング、サーキットに至るまでのすべてをそれ1台でカバーしてくれるという、本当に素晴らしい車なんですよね。そのなかでも991型の自然吸気は特に、僕の感性に合ったという感じですね。完全に自分好みになるようなオプション装備もいろいろ付けてますから、そういった意味で愛着もありますし。

――15台ぐらいのポルシェだけでなく、いわば星の数ほどの車を購入されてきた池沢先生にとって「これぞ生涯ナンバーワン!」と言える車はどれでしょうか?

池沢 うーん、これは音楽や映画とかでもそうだと思いますけど、「1つだけ挙げる」っていうのは難しいよね。でもまぁ基本的には「今乗ってる車こそが自分のベスト」というつもりではいますよ。そういう意味では991型ポルシェ911カレラSの前期型こそがマイ・ナンバーワンということになるわけですが、でも正直、今年6月に予約注文受け付けが始まった992型のGTSも気になってますよ。あとは、先日あなた(インタビュアー)と一緒に箱根で試乗した現行型のBMW M3セダンにもかなり興味あるし。......だから「1台だけ選ぶ」ってのはちょっと難しいですね。

――......てっきり「いやキミ、やはり最高なのは1970年代のポルシェ930ターボだよ!」みたいな話になるのかと想像していましたが、池沢先生はいわゆる「回顧趣味の人」ではないのですね?

池沢 往年の車も好きですけどね。先日も、非常にコンディションの良いロータス ヨーロッパにほぼ丸1日試乗させてもらって、「やっぱりいいなぁ、懐かしいなぁ」なんて思いましたよ。でも、古い車というのはどうしたって手がかかるじゃないですか? そこがどうかと思うんですよね。やはり車というのは動かしてナンボ、走ってナンボだと思ってますので、「出かけたはいいけど、帰ってこれるかな......?」みたいな心配が付きまとう車は――あくまで僕にとってはですが――ちょっと違うんですよね。

――コレクター気質ではないと?

池沢 コレクションする人のことを否定はしませんが、僕個人はまったく興味がありませんね。せっかくいい車を持ってるのに乗らないなんて、走らせないなんて、ちょっと意味がわからないな......。やはり車好きたる者、気に入って買った車の性能や味わいはフルに満喫したいじゃないですか? だから先ほどの質問に戻るなら、9年間も乗り続けてる991型ポルシェ911カレラSの前期型こそが、現時点では僕にとっての生涯ナンバーワンな1台、思わず走らせたくなる1台――ということになるのかもしれませんね。まぁ「現時点では」ですが(笑)。

 御年71歳となった池沢先生だが、この「車は走らせてナンボ」という考え方こそが変わらぬ若さの秘訣であり、『サーキットの狼』という「名車たちが走りまくる漫画」を生み出せた“根源“にあたる部分なのだろう。

(文中一部敬称略)
文=伊達軍曹

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