確かに防御率良い数字かも知れないが・・・

チーム救援防御率3.24?

益田は今シーズン6敗している。カレにしては、多かった方ではないの?

特にクローザーの最終回1回限定だから、1点取られただけで9点分効く。むしろ、セットアッパーは2回3回投げるケースがある。

思い当たるのは、球辞苑番組出演してシンカーなどで喋ったため、極端にシンカーを張られたり、ストレートを張られたりして絞ってフルスイングされたのではないの?

特に、クローザーが使う球種は2種類というコトは多いので、研究されて絞られるきっかけを与えてしまったような気がする。

実際、日ハム武田久はシーズン1度も失敗なくCS迄を投げ通した。巨人との日本シリーズでは亀井や阿部にカンカン打たれていたが。

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救援防御率「3.24」ロッテを支えたリリーフ陣
11/16(火) 10:00 Yahoo!ニュース
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ロッテのブルペン陣を支えた益田直也(C) Kyodo News
 リーグ優勝を逃したが2年連続2位でシーズンを終えたロッテ。そのなかでも、リリーフ陣の貢献度が非常に大きかった。

 13年ぶりの2位に入った昨季は唐川侑己、ハーマン、澤村拓一(現レッドソックス)、益田直也の“勝利の方程式”に加え、小野郁、東條大樹といったビハインドゲームで登板の多かったリリーフ陣も1週間の登板管理がされていたこともあり、3連投、1週間に4試合以上登板が非常に少なく、チーム救援防御率はリーグ2位の3.30をマークした。

 今季に向けて、澤村が海外FA権を行使して大リーグ・レッドソックスへ移籍したが、救援陣の大きな補強はなく2021年シーズンが始まった。


◆ 開幕直後は不安定だった救援陣

 開幕直後はハーマンが初登板から3試合連続失点、守護神・益田も初登板から2試合連続失点、昨季ビハインドゲームを中心に自己最多の40試合に登板した小野も“勝ち試合”を任されるも本来の投球を披露することができず、4月終了時点のチーム救援防御率は4.15。昨季は6回終了時点でリードしていた試合は、44勝3敗1分だったが、今季は4月が終了した時点で、6回終了時にリードしていながら逆転され敗れた試合は3度あった。

 それでも、チームが大きく崩れなかったのは打線に加え、救援陣もセットアッパーの唐川が開幕から13試合連続無失点、イニング途中にピンチでマウンドに上がり何度も火消しをした田中靖洋、ビハインドゲームで流れを呼び込む投球で逆転を手繰り寄せた佐々木千隼が、安定した投球を披露していたことが大きい。

 開幕直後は左のリリーフが一軍に不在のなかで、田中は左打者に抜群の強さを発揮し、“左打者”に打順が巡ってきたところでマウンドに上がる機会が多かった。

 4月3日の日本ハム戦では、1-2の6回に先発・美馬学が先頭の浅間大基に中安、二死後、中島卓也を左安で一、三塁とピンチを作り、3回に適時三塁打などこの日2安打されている左打者の西川遥輝の打順のところで田中がマウンドへ。2球目に一塁走者の中島卓也に盗塁を決められたが、西川をインコースやや高めの135キロのカットボールで投手ゴロに打ちとり無失点。直後の7回に5点を奪い逆転に成功し、6回のピンチをしのいだ田中靖が勝利投手になった。


◆ 5月に入り安定

 5月に入ると、救援陣も安定していき、5月の救援防御率は「2.94」と改善。特に5月は6回終了時点でリードしていた試合は8勝0敗2分と、6回までリードしていれば1度も負けなかった。勝ち試合の7回を投げるハーマンが5月12日のソフトバンク戦で5失点を喫したものの、8回の唐川が5月は10試合・10回を投げて7ホールド、防御率2.70、守護神・益田が10試合・10回を投げて8セーブ、防御率0.90の成績を残した。

 ビハインドゲームで投げることの多かった佐々木も5月7試合・6回1/3を投げ防御率0.00、4月終了時点で防御率9.35だった小野も5月は10試合・10回を投げて防御率1.80と調子を取り戻した。

 5月14日の西武戦では2-4とリードを許す展開も7回・小野、8回・河村説人、9回・土居豪人が無失点に抑えると、9回にレアードが同点2ランを放ち引き分けに持ち込んだ。5月25日の阪神戦では1-3の5回から2番手で登板した大嶺祐太が2回を無失点、7回から登板した佐々木が1回を無失点に抑え、2-3の8回にマーティンの逆転2ランが飛び出し、佐々木が白星を手にした。

 “勝利の方程式”の形が見え始め、ビハインドゲームで投げる投手も4月に続き無失点に抑えていれば、試合終盤に逆転、あるいは負け試合を引き分けに持ち込むことができた。


◆ 佐々木がセットアッパーへ

 6月は開幕からビハインドゲームを中心に存在感を示していた佐々木への信頼度がさらに上がった。6月4日に勝ち試合の7回を担当していたハーマンが一軍登録抹消されると、佐々木が勝ち試合の7回を担当。

 27歳の誕生日となった6月8日のヤクルト戦では、6-3の7回に登板し、三塁・安田尚憲、二塁・中村奨吾の好守備にも助けられ、三者凡退に抑えた。

 さらに、6月13日の巨人戦で勝ち試合の8回に登板すると、唐川が6月17日に一軍登録抹消されてからは、本格的に勝ち試合の8回を任されるようになった。

 佐々木は勝ち試合を担当するようになっても、ビハインドゲームで投げていたときと変わらず、テンポの良い投球で打者を封じていき、6月6日のDeNA戦から7月7日のソフトバンク戦にかけて12試合連続で無失点に抑えた。

 故障や不調で一軍を離脱した投手は出たが、しっかりとその穴を埋め、ロッテの救援陣は前半戦終了時点で、チーム救援防御率「3.24」と安定した数字を残した。


◆ 勝利の方程式が確立

 前半戦は守護神・益田以外の勝ちパターンは、故障者や成績不振による離脱が相次ぎ流動的だったが、後半戦に入ってから6月14日に有吉優樹とのトレードでDeNAから加入した国吉佑樹が勝ち試合の7回を担当し、前半戦の終盤は勝ち試合の7回や8回を務めていた佐々木が8回に固定。7回・国吉、8回・佐々木、9回・益田という形が確立された。

 後半戦2戦目となった8月14日のオリックス戦、4-2の7回に国吉が移籍後公式初登板を果たし、一、二塁のピンチを招くもT-岡田を見逃し三振、安達了一を投ゴロで無失点。8回・佐々木、9回・益田はいずれも三者凡退に抑えるパーフェクトリリーフを見せた。

 国吉は益田が3連投中だった8月21日のソフトバンク戦、8-5の9回に登板し、三森大貴に適時打を浴びるも、移籍後初セーブをマークした。

 また、東妻も後半戦に入ってから欠かせない戦力となった。イニングの頭から1イニングを投げるときもあれば、イニング途中に走者を背負った場面でマウンドを上がることもあった。

 8月22日のソフトバンク戦では先発・ロメロが同点に追いつかれ、2-2の5回一死二、三塁で登板し、デスパイネ中村晃を連続三振でピンチを脱した。東妻は「本当になんとかなると思って投げているので、ランナーが出ていようが出ていなかろうが、自分のピッチングをするだけだと思って投げています」とイニングの頭、走者を置いた場面の登板でも“自分の投球”をすることだけを考えマウンドに上がり続けた。


◆ 登板管理

 後半戦はリリーフ陣の投球管理をしながら、勝負所でムチを入れて起用するメリハリがあった。

 昨年、益田は3連投が1度だけだったが、今季は1点を争う試合が多いことに加え、9回で打ち切りということも関係していたのか、3連投が5度あった。国吉も9月3日からの日本ハム3連戦、9月14日からの日本ハムとの3連戦で2度3連投した。

 特に益田は9月3日からの日本ハム戦との3連戦で3連投した後、2日間登板間隔が空いて、9月8日・9日のオリックス戦、10日の楽天戦で3連投。さらに、9月14日からのソフトバンクとの3連戦で3連投と、9月1日の西武戦からの16日のソフトバンク戦までの13試合で9試合に登板した。そして、凄いのがこの間に許した失点は1度もなかったことだ。

 9月前半に3連投があった益田と国吉だが、9月後半は登板数が少なく、益田は9月18日の日本ハム戦から9月30日のオリックス戦にかけての11試合で2登板だった。また、9月24日には離脱していた唐川が一軍に復帰。

 唐川が戻ってきたことで、勝ちパターンの層が厚くなった。9月25日の西武戦では先発・河村が3-0の6回に1点を失い、二死満塁のピンチとなったところでマウンドにあがり、栗山巧を二ゴロに仕留めれば、10月5日の西武戦では、この日ベンチ外だった佐々木に代わって2-0の8回に登板し1回を無失点に抑える好リリーフを見せた。

 佐々木はシーズン通して1度も3連投、1週間に4試合以上の登板がなく、フレッシュな状態で登板することができた。ベンチ外だった10月5日の西武戦だけでなく、佐々木が連投中だった9月5日の日本ハム戦、9月16日のソフトバンク戦は、いずれも8回のマウンドに国吉があがった。シーズン通して安定した投球ができたのも、首脳陣が佐々木を大事に起用してきたことも関係しているだろう。


◆ 絶対的守護神の益田

 そして、マリーンズのブルペンを語る上で忘れてはならないのが守護神・益田の存在だ。

 初登板となった3月27日のソフトバンク戦から2試合連続で敗戦投手と躓いてしまったが、4月1日の楽天戦から10日の西武戦にかけて6試合連続無失点投球。5月は10試合に登板したが安打を許した試合はわずかに2試合、月間リーグトップタイの8セーブを挙げ、月間防御率は0.90をマークした。

 6月に入ってからその安定感はさらに増していった。6月8日のヤクルト戦から9月25日の西武戦にかけて、30試合連続でセーブ機会、同点の場面での失敗がなく、この間の投球成績は30試合・30回を投げて、1勝20S、防御率は0.90。

 勝ち試合はもちろんのこと、同点の場面で登板し、1イニングを無失点に抑え、引き分けで終えることができているからこそ、2年連続で2位になったといえる。

 6回終了時点でリードした試合の試合は49勝5敗6分で、4月24日のソフトバンク戦から9月5日の日本ハム戦にかけて引き分けを挟んで28連勝ということもあった。8月まで先発陣が不安定だったなかで、5月以降大きく崩れることなく救援陣をやりくりし、その中でフロントもシーズン途中に国吉をトレードで補強した。首脳陣、選手、フロントが機能したことで、安定したブルペンを作り上げたといいっていいだろう。

▼ 主な救援陣の投球成績
益田直也 67試 3勝6敗0H38S 防2.24
佐々木千隼 54試 8勝1敗26H1S 防1.26
国吉佑樹 25試 2勝0敗17H2S 防1.44
唐川侑己 38試 4勝2敗22H0S 防2.72
東妻勇輔 37試 1勝0敗4H0S 防2.88
ハーマン 45試 1勝1敗24H0S 防5.19
小野 郁 49試 0勝3敗8H0S 防3.48
田中靖洋 38試 1勝2敗10H0S 防4.54

▼ 3連投した投手(移動日挟む3連投は含まない)
益田直也(8月18・19日西武戦・20日ソフトバンク戦、9月3日~5日 日本ハム戦、9月8・9日オリックス戦・10日楽天戦、9月14日~16日ソフトバンク戦、10月5・6日西武戦・7日楽天戦)
国吉佑樹(9月3日~5日 日本ハム戦、9月14日~16日ソフトバンク戦)

▼ 1週間に4登板以上した投手
益田直也(4月13日~の週、8月24日~の週、10月5日~の週)
田中靖洋(4月20日~の週)
東妻勇輔(8月17日~の週、8月31日~の週)

文=岩下雄太
BASEBALL KING

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