所詮は排気音、シリンダーが吹く笛だ

スポーツカーはいい音が多い?ホントに心からそう思って書いてるのか?特に、近年の大排気量、1気筒当たり500cc以上あるエンジンは、やたら太い音や鈍い音がする。フェラーリで言う430以後のV8やF12以後のV12、今のマセラティーのV6V8両方でもそうだし、ドイツ系は3リッター直6以上はターボが殆ど。タービンのカン高い音をカン違いする位だ。

ワタシ個人的には、気筒数や排気量に依らず、シリンダーの爆発がヒトの口の役割を果たし、排気管を吹き出す笛だと思う。

だから、フォーミュラーカーやGCカーのBMW2リッター直4でも、フェラーリディノのV6やV8もいい音していた。

小さい排気量だと細いソプラノリコーダー、デカい排気量だと太いアルトリコーダー的な意味合いになると思う。

ワタシ、物理で波動が苦手で、大学以降は運動以外の物理はやらなかった。波動得意なヒトなら、マフラー材質による口径と波長や振動数などで、あの高いbフラットを解明デキてるかも知れない。

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同じ排気量とレイアウトでも音が違う! スポーツカーはいい音が多い! カーマニアが大好き「排気音」の謎
10/24(日) 18:08 Yahoo!ニュース
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スポーツカーにとっては排気音も魅力のひとつ
 
モータースポーツの最高峰、F1を走るマシンの排気音は圧巻の音量と音質を奏でる。それぞれの年のマシン毎にファンがいるのもよくある話だ。
 高性能エンジン車の排気音が大きいのは、高性能な迫力を音でも楽しませるためだ。ただ大きいだけでなく、その音色を調整している。

【写真】マフラーの消音材

 レーシングカーでは、排気音を抑えることは、車両規則で定められなければ行わない。そのため、F1をはじめ透き通った高周波音を轟かせながら疾走する。それでも、エンジンメーカーの違いによって、排気の音色は異なる。なぜそうなるのか?

 かつてエンジン開発者に聞いたことがあるが、理由はわからないという。それでも、同じエンジン形式であっても音色が異なって聞こえるのは事実だ。

 以下は想像でしかないが、同じ排気量、同じエンジン形式であっても、燃焼室の大きさや形状はメーカーによって微妙に違うはずだ。同じ排気量であっても、ボア×ストロークの違いにより、ピストン径が異なり、それによって燃焼室の容積が若干変わる。また、バルブ配置やピストン頭頂部の形状の違いで、燃焼室の形も違うものになる。それぞれの技術者の英知や、メーカーの伝統を注ぎ込んだ、独自の燃焼室形状になっていくだろう。

 その燃焼室で燃やされるガソリンは、混合気に点火プラグで着火されたあと、どのように燃え広がるか、燃焼室の違いによって異なるのではないか。そして燃焼音が変わり、排気が振動しながら外へ出される際の音=排気音が違ってくるのだろう。また、ターボエンジンになると排気音が低音になる。排気のエネルギーがターボチャージャーによって減らされるためだ。

市街地を走る市販車の排気音は消音されている
 
法律などで音量が決まっているので市販車はレーシングカーのような音は出せない。しかし、法律の許す範囲で音量や音質がチューニングされているスポーツカーもある。
 レーシングカーでは排気音がそのまま大気へ放出されても、競技の演出のひとつとなる。しかし、市販のスポーツカーでは市街地も走るので騒音公害になる。このため、消音しなければならない。

 消音といっても、音がまったくなくなるわけではない。音の基となるガスの振動を調整することで、雑な音は消し、透き通った音は残す調整が、マフラーと呼ばれる部分で行われる。

 音の調整は、振動を次第に減らすため通路を複雑にしたり、ガラスウールと呼ばれる吸音材に振動を吸収させたり、それらを組み合わせることによって行う。

 ライトウェイトスポーツカーではあるが、マツダロードスターは、オープンカーとクーペのRFでマフラー内の構造を変え、排気音を別の音色にしている。

 もし、排気音をまったくなくそうとするなら、排気のガス振動をなくさなければならない。それは振動を止めることに通じ、排気が滞れば、巡り巡ってエンジン内の燃焼ガスを出し切れなくなり、吸気を十分に導入できなくなって、出力を上げられなくなる。人間も、排出しなければおなかが張って食べられなくなるのと同様といえる。

 エンジンにとって、滑らかに排気を放出することは、適切な出力を得るうえで大切なことであり、排気の消音にも、おのずと限度があるということだ。
御堀直嗣

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