日本シリーズに勝つ気があるか?

今回の日本シリーズ、両チームの戦力分析と状況、本来は初戦、少なくとも第2戦までで十分だ。

昔の黄金時代の西武では、初戦に東尾が投げ、相手チームのデータを確認し、第2戦以降に中継で登板する。野村ヤクルトでも、最初の日本シリーズでは岡林でそういう使い方をした。

もちろん、チーム構成やスキルや意識の違いもあり、どのチームでも常道とは言わない。しかし、戦力差の小さい対戦ほど有効な戦法になる。

ヤクルト高津、オリックス中嶋の両監督の熱意、感じ取れる?ヤクルトには、10勝投手が1人もいない。ベテランもいるが、絶対的存在はいない。オリックスには、18勝の山本由と13勝の宮城がいる。1~7戦を有利に戦うには、投手の起用法をどうするか?近年はエースを1・6、第2エースを2・7に起用する。コレだと7戦中4戦しか有利でない。1・2戦で通用するコトを確認したら、4・7先発と3~7中継に使い分ければ、全ての試合に投手優位を取れる。例えば、第1・2戦を見れば、オリックスの山本由と宮城でも、ヤクルトの奥川と高橋でも、そういう起用法を取れる。しかし、どちらもそういう起用法を取らなかった。

ヤクルトの奥川は2年目、高橋も若く育成過程、使い過ぎに二の足を踏んでいる。奥川は夏の甲子園準優勝で終わってる。小川や石川にはソフトバンクに1-4の経験や、多少の悔しさはあったかも。

オリックスの山本由は5年目、宮城は2年目しかも日本一を争った経験は高校までなかったハズ。チーム自体、四半世紀リーグ優勝もCS勝ち抜きの日本シリーズ経験すらない。

実のところ、ソコまでして日本一を取りに行くパッションは、両監督や両投手達にはないのだろう。

ヤクルトは第5戦で奥川を起用し、4-1でトドメを刺すチャンスを逃した。オリックスは第4戦で山本由を起用し、タイに戻して流れを引き戻すチャンスを逃した。流れはヤクルトのまま、ジョーンズのホームランに救われ2-3になっただけだ。

 

 

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日本シリーズ】ヤクルト日本一のためなら“禁”を破る…シリーズ残り2戦、先発投手は誰だ
11/26(金) 19:56 Yahoo!ニュース
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笑顔を見せるヤクルト・奥川
◇26日 日本シリーズ ヤクルト練習(ほっともっとフィールド神戸

 ヤクルトが“禁”を破って奥川恭伸投手(20)を先発起用しそうだ。日本一に王手をかけ、ほっともっとフィールド神戸で行った26日の練習。野手陣が午後5時から始める前に、投手陣は早々と終えた。その中には20日のシリーズ第1戦で先発した奥川の姿もあり、プロ最短の登板間隔となる中7日で28日の第7戦に先発する可能性が高くなった。

 報道関係者に入場は許可されたのは午後4時30分以後。報道陣が入ったときは、投手たちがグラウンドから引き揚げるところだった。伊藤智仁投手コーチ(51)は「記者の人たち来ちゃった。来る前に終わらせようと思ったのに」とにやり。これは先発隠しか? その後、高津臣吾監督(53)が「あしたの動きだしの時間に合わせた」と事情を説明し、試合時と同時刻に体を動かすのが目的だったようだ。

 残り2戦。誰が先発するのか。結果的に煙幕を張られる格好に。練習に参加したのは先発陣では小川、高梨、奥川、高橋。これまでの練習からは、27日の第6戦先発は高梨が予想される。第7戦までもつれれば奥川となりそうだ。2年目の奥川はシーズン中、登板と体力強化を同時進行し、登板は基本的に中10日以上あけた。シーズン終盤の最短で中9日だった。その鉄則を曲げてでも、日本一への切り札として使うようだ。

 第2戦を133球の熱投で完封した高橋は、リリーフとしての起用が予想される。総力を注ぎ込み、悔いは残さない。
中日スポーツ

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