さすが、バカ野球マスコミ!野球の本質をわかってないのか?

沢村賞はタイトルではない。ただの記念賞だ。ソコに相応な投手がいないなら、該当者ナシを言えば良い。表彰するために、勝利数と完投数を弛めろ?さすが、バカな野球マスコミだ!それでは、沢村賞は有名無実なモノになる。

実際、大野雄大に10勝で沢村賞をやったのは、個人的には間違いだったと思っている。

選考委員会は、確かにカネ遣って維持されているモノだろうが、それは相応しい投手を選ぶコトが仕事なら、相応しい投手がいないなら、毅然と該当者ナシを宣言するのも仕事だ。

以前は、記者投票やっていたコトもあった。20勝した江川でなく、西本を選ぶという愚考を犯した。

記念賞は、イメージを変えてまで選ぶ必要などない。むしろ、1人マストではなく、相応しい投手がいたら、成績優劣あっても表彰したら良いのだ。

************************************

「勝利数」や「完投数」を撤廃して「K/BB」を導入すべし!時代に合った「新しい沢村賞選考基準」を考える<SLUGGER>
12/4(土) 18:45 Yahoo!ニュース
 19
(写真:THE DIGEST)
 2021年の沢村栄治賞は山本由伸(オリックス)に決定した。誰もが認める現役ナンバーワン投手は18勝、防御率1.39、206奪三振、勝率.783、4完封と5部門で1位。史上8人目の快挙であり、選考委員会でも満場一致だった。

 ところが、これだけ凄い数字を残しても、沢村賞の受賞基準項目中のうち2つを満たしていない。現在の基準は1982年に定められたもので、①15勝 ②150奪三振 ③10完投 ④防御率2.50 ⑤200投球回 ⑥25登板 ⑦勝率6割だが、山本は投球回数(193.2)、完投数(6)で下回った。

 さらに選考委員は、山本以外の選手が候補にすら上がらなかった点に苦言を呈している。堀内恒夫委員長は「セ・リーグの投手の成績では沢村賞には値しない」とバッサリ。村田兆治も「レベルが低すぎるっていうことも正直感じます」と発言していた。

 この発言に真っ向から反論したのがダルビッシュ有パドレス)だ。11月23日付のツイートで「時代が変わってきている分、起用法も変わりますから数字も変わりますよね。 今の時代にあった評価をしてあげるべきでは?」と指摘したように、投手分業制が当たり前となった現代において、「10完投」「200投球回」は現実的な目標とはとても言えない。

 村田は完投数や投球イニング数が減少したことを指して「レベルが低い」と表現しているのだろうが、投手分業制が浸透したのは現代の先発投手が“軟弱”になったからではなく、むしろ球界全体のレベルが向上したからなのだ。

 堀内が村田が全盛期だった頃は、確かにリリーフは二線級の投手の仕事だった。力の落ちる投手を登板させるよりは、先発に長いイニングを投げさせる方が出血は少なかった。 だが、現代のリリーフは、150キロを超えるスピードボールを投げる投手が当たり前になっており、明らかにレベルが上がっている。

 それに加えて、ウェイト・トレーニングの浸透などによる打者のフィジカル面の向上もあって、試合終盤に疲労した先発投手を投げさせる方がかえってリスクが大きいのだ。それこそダルビッシュの言う通り「時代が変わってきている」のだから、沢村賞も時代に合った基準を考え直すべきではないだろうか。


 ただそうは言っても、長いイニングを投げる投手に大きな価値がある点に変わりはない。それならば「先発で7イニング以上」投げた試合数をカウントすればいいのではないか。これなら8回はセットアップ、9回はクローザーに任せるのが主流である現代野球の感覚にも合っている。

 実は、現在も前記の7項目の基準以外に「7回以上3失点以下」の「沢村賞QS(クオリティ・スタート)達成率」という補足項目も設けられているので、選考委員にとっても比較的抵抗感なく受け入れられるのではないか。7イニング以上の登板は山本が20回、セ・リーグだと柳裕也(中日)と森下暢仁(広島)が14回、大野雄大(中日)と大瀬良大地(広島)も13回記録している。基準を緩く設定するなら「先発登板数の半数以上」、厳しめなら「15試合以上」としてもいい。

 投球回数も、200回以上は16年以降パ・リーグでは皆無、セ・リーグでも前述の菅野1人だけという現実に鑑み、175~180イニング程度まで下げるべきだろう。6人ローテーションだと年間の先発数は24試合で、これに前述の7イニングをかけると168回だから、それよりも少しだけ多い勘定になる。この数字でもなお、今季クリアしたのは山本だけ。沢村賞の権威を損わない程度に、しかも達成可能な基準にするなら175イニングが適切ではないか。

 また、勝利数と勝率に関しても再考の余地がある。現代における勝利数は打線の援護やリリーフ投手の投球内容にも左右されやすく、先発投手の実力を表す指標ではなくなっているからだ。MLBサイ・ヤング賞が、18年に10勝9敗ながら防御率1.70(両リーグ1位)だったジェイコブ・デグロム(メッツ)に与えられたように、沢村賞も純粋な投球内容を評価した方が良いだろう。

 そういう意味で、投球の質を評価する項目として、K/BB(奪三振÷与四球)の導入を提案したい。奪三振数は現在も評価項目に入っているが、本来はコントロールの良さも好投手の条件のはず。与四球と奪三振をセットにすることで、「投球の完成度」も評価できる。一般的には3.50以上が優秀とされるが、もう一段階上げて「4.00」とするのはどうか。これを基準に設定すると、今季はセ・リーグ2人、パ・リーグでは4人が該当。山本はここでも5.15で両リーグトップだった。

 最後に、この記事で提案する「現代に合った沢村賞基準」をまとめると、以下のようになる。

 ①150奪三振
 ②防御率2.50
 ③175イニング以上
 ④25登板
 ⑤7イニング以上の登板が15試合以上
 ⑥K/BB4.00以上

 その年の最高の投手を表彰するという意味で、確かに沢村賞の価値は少なくない。だが、40年前の価値基準に固執する意味がどれだけあるのだろうか。あまりに時代の変化からかけ離れてしまうと、賞そのものの存在意義がなくなりかねないだろう。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。

************************************