待機児童トップ5中、4つは兵庫県、1つは福岡県!

待機児童、やはり住宅街マンション街で、尚且、公立私立保育施設の新設困難/公共団体の対策が追い付かない両輪なのであろう。

意外なのは、兵庫県4つ福岡県1つであったコト。子供の入所を断られ「ニッポン死ね!」とツブやいたのは、東京の主婦じゃなかった?てっきり、東名阪中心地や政令指定都市やソコに通う周辺市をイメージしていた。

兵庫県西宮市や尼崎市はかなり意外、明石市姫路市は福岡県筑紫野市同様、市内に於ける保育施設存在密度の問題では?

 

 


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待機児童ワースト1位 住みたい街・西宮市のジレンマ
12/12(日) 19:30 Yahoo!ニュース
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住みたい街ランキング上位や積極的な子育て施策で知られる兵庫県南部の自治体の待機児童数が、全国的に見て多い水準で推移している。今年はワースト5位以内に西宮、明石、尼崎、姫路の4市が入り、都道府県別でも兵庫県は2年連続で東京都に次ぐワースト2位だった。専業主婦が多かったこれらの地域で、働く女性が急増したことが背景にあるとみられる。国の推計では保育所利用者数のピークは令和7年とされるが「さらに先まで、保育ニーズが伸び続けるのでは」と分析する自治体もある。

【グラフでみる】施設数と待機児童数の推移

■半減してもなお

厚生労働省によると、都道府県別の4月時点の待機児童の人数で、兵庫県は平成28年以降、ワースト5位以内で推移。ただ、ワースト2位だった今年は769人で、前年(1528人)からほぼ半減しており、県の担当者は「受け皿を拡大するなどの対策に、一定の成果はあった」と強調する。

各市町村もそれぞれに対策を行ってはいるが、ワースト5位以内には①兵庫県西宮市(182人)②兵庫県明石市(149人)③福岡県筑紫野市(137人)④兵庫県尼崎市(118人)⑤兵庫県姫路市(98人)-と、県南部の自治体が並んだ。

さらに、特定の施設のみを希望するなどし、国や自治体では待機児童としてカウントされない「隠れ待機児童」も少なくない。神戸市では待機児童数は過去最少の11人だったが、隠れ待機児童を含めると千人を超えている。

■働く女性が急増

兵庫県内の待機児童が全国的にみて多い理由について、県の担当者は「明確なことは分からない」。ただ、考えられる理由として女性の年代別の労働力率が結婚・出産期(30代)に一旦低下してまた上昇し、アルファベットのMのような曲線を描く「M字カーブ」の変化を挙げる。

結婚・出産後も仕事を続ける女性が増え、全国的にMの谷間は解消されつつあるが、兵庫県では以前、Mの谷間が特に深かった。しかし近年は兵庫県でもMの谷間が浅くなっており、その変化が全国よりも顕著だという。

総務省が5年ごとに行う平成29年就業構造基本調査によると、兵庫県内で育児をしている女性の有業率は62・7%(全国64・2%)。5年前の前回調査と比較してすべての都道府県で増加したが、中でも兵庫県は全国で2番目に低かった前回の43・4%から最も高い伸び率(19・3ポイント増)で上昇していた。

ただ、29年調査の数値も38番目で全国平均よりも低く、今後さらに有業率が高まる余地がありそうだ。

■「住みたい街」でも…

こうした状況に、各自治体も対応を急いでいる。特に今年の待機児童数が全国ワースト1位の西宮市は、住宅メーカーなどによる「住みたい街ランキング」でも上位の人気エリア。西宮市の担当者は「他の地域から選んで引っ越してくれた市民もいるはずだが、子供が保育所に入れず、がっかりさせてしまっている」と反省する。

一刻も早く待機児童を解消しようと、西宮市は保育所など3園の新設と国家戦略特区を活用した小規模保育所8園の開所で今年4月の定員を増加させ、待機児童は前年から163人減少した。来年に向けてさらに定員を増やす計画で、不足枠は20人弱になる見通しだ。調整次第では待機児童をゼロに近づけられる可能性もある。

それでも楽観はしていない。担当者は「入所の申し込みは年々増えており、来年度だけゼロにできても安心できない。保育ニーズが伸びる限り、保育所の整備を続けないと追いつかない」と話した。

■今後もニーズ「増え続ける」

そもそも昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大によって保育ニーズが低下していることもあり、今年4月の待機児童は全国的に調査開始以降最少となっている。姫路市では入所の申し込みが前年を下回ったが、同市の担当者は「コロナ禍による影響だとすれば、一時的なものかもしれない」と指摘する。

西宮市は全国の政令市や中核市に比べて保育所ではなく幼稚園に通う児童の割合が高いといい、保育ニーズはまだまだ伸びると考えている。厚労省の推計では、保育所を利用する児童の人数は令和7年にピークを迎えるとされるが、「保育ニーズが高まり始める時期が遅れていた西宮では、ピークは少し先になる可能性がある」(西宮市の担当者)。他の地域の状況を参考にしながら、必要とされる枠を供給できるよう努めたいとしている。(福井亜加梨)

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