セ・リーグに戻れた・・・リベンジの時は来た!

大田泰示に限らず、この40年、巨人では打者がキチンと育ち切らない。

中畑や原だって育ち切らなかった。中畑は何を狙うのか、見切りができなかった。原はとにかくチャンスに弱く、足を早く負傷し悪影響した。篠塚だってオンナ遊びや結婚未遂や破談など私生活破綻、トレーニング不足で天性以外になかった。吉村だって、クルマ事故で肩を壊し、フォロー命じられていた栄村と衝突し、致命的負傷をした。駒田は王から一本足打法を押し付けられ荒川道場に幽閉され、逃げたら干された。高橋は、故障リハビリ中に女子アナに手を出し太って更に故障増えた。阿部は、インサイドワークがダメで他チームから指名敬遠され、太って打撃も捕手もダメになった。大田も何年経っても出られず、原がムリヤリ据えたがダメだったし、岡本を据えるためにはFA獲得した村田を引退に追い込んだ。その割に、岡本は今年のCSにはベンチにすらいなかった。ホントの好打者も強打者も育たずにいる。

大田、日ハムでの修業の成果を、巨人に見せつけて欲しいと思う。

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なぜ前日ハム“ノンテンダー”大田泰示は横浜DeNAを新天地に選び年俸半分以下からの再出発を決断したのか…背番号「0」の思い
12/21(火) 6:23 Yahoo!ニュース
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日ハムから「ノンテンダー」となった大田泰示の新天地は横浜DeNAに決まった。背番号は「0」。年俸は半分以下になったがゼロから再出発する(写真提供・横浜DeNAベイスターズ
 日本ハム自由契約となり、複数球団による争奪戦の末に横浜DeNAへの加入が決まっていた大田泰示外野手(31)が20日横浜市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。
 今年8月に国内FA権を取得しながらも、日本ハムから来シーズンの保有権を放棄される「ノンテンダー」として自由契約となったのが今月2日。東海大相模高時代を過ごした神奈川県をフランチャイズとする、横浜DeNAの一員として迎えるプロ14年目のシーズンへ、大田は「それが縁であり、運命だと思う」と早くも気持ちを高ぶらせた。
 年俸は今シーズンの1億3000万円から5000万円へ大幅にダウン。新天地で誓うゼロからの再スタートを物語るように未定だった背番号も「0」に決まった。(金額は推定)

「ノンテンダーについては何も思わない」
 2008年のドラフト1位で加入した巨人、2016年オフに移籍した日本ハムに続くプロ人生で3度目の入団会見。その間に一軍で770試合に出場し、通算75本塁打のうち日本ハムの5年間で66発を放っても、変わらないものがあると大田は苦笑いした。
「あまり人前でしゃべるのが得意ではないので。ファイターズに入ったときも緊張しましたけど、今日の会見でも手汗がすごいです」
 三原一晃球団代表とともに並んだひな壇。ところどころ小さめな声になりながらも、メディアの向こう側にいるファンへ、大田は思いの丈をしっかりと伝えた。
 例えば「ノンテンダー」に対しては「申し上げにくいんですけど、僕にはどうしようもできないことなので」と前置きした上で、こんな言葉を紡いだ。
「選手は完全に契約の社会にいるので、球団から自由契約と言われたらこれは受け入れるしかないので、そういった意味では何も思わないですね」
 大田は8月に国内FA権を取得した。しかし、海外FA権を取得した西川遥輝外野手、国内FA権を取得した秋吉亮投手の3人と協議を重ねた日本ハムは来シーズンの契約を提示せず、今年の場合は12月2日に発表された契約保留選手名簿から外すことを決めた。

 年俸が成績に見合わなくなったと判断した球団側が取るこの「ノンテンダー」は、メジャーリーグでよく用いられる手法だ。今シーズンの大田の年俸は1億3000万円。成績は76試合に出場して打率.204、3本塁打、20打点と打撃3部門で日本ハム移籍後のワーストにあえぎ、6月と9月の二度にわたって出場選手登録を抹消された。
 新任の稲葉篤紀GMは11月16日に、3人の「ノンテンダー」を発表している。西川と秋吉の去就がまだ決まっていないなかで、1ヵ月あまりの日々を経て横浜DeNAのユニフォームへ袖を通した経緯を、大田は必然だったと前向きに受け止める。
「今回は『ノンテンダー』という言われ方をしていますけど、結果的に自由契約になってDeNAベイスターズさんからオファーをいただいて、それに対して僕が『お願いします』と言った形なので。それが縁であり、運命だと僕は思っています」
 縁や運命をさかのぼっていくと、高校時代の3年間に行き着く。
 広島県福山市の城南中学3年時に、当時野球評論家だった巨人の原辰徳監督の野球教室に参加。スイングを褒められたことで、原監督の母校である東海大相模へ進学した。
 高校通算65本塁打を放った大砲として、ドラフト上位候補に育った3年間で、テレビ神奈川の野球中継を介して横浜の試合は常に身近にあったと大田は懐かしがる。
「新しいチームに対する緊張感も少し混ざりながら、自分にとって思い出深い神奈川にあるDeNAベイスターズで野球ができる率直な嬉しさとワクワク感があります」
 大田が「ノンテンダー」にならず、オフに国内FA権を行使したとしても、三原代表は「必ず(獲得を)検討したと思う」と明言した。
 大田を必要とした理由をこう語る。
「三拍子がそろった身体能力の高い選手ですし、編成的には当然注目していました。さらに大田選手の特長としてはスピードがあるので、そちらにも期待したい。大田選手が入ることによって、バリエーションが非常に豊富になると考えています」

 松井秀喜さんの後継を託され、準永久欠番扱いとなっていた「55番」を1年目から背負った巨人時代は、プレッシャーもあって伸び悩んだ。横浜DeNAが大きな期待を寄せているのは、日本ハムに移籍した2017年以降で覚醒した大田となる。
 広大な札幌ドームで4年続けて2桁本塁打をマーク。特に2019年には打率.289、20本塁打、77打点とすべてでキャリアハイを記録し、2020年には強肩を武器にリーグ2位の7捕殺をマーク。自身初のゴールデングラブ賞にも輝いた。
 今シーズンこそ不振にあえいだものの、年齢的にも31歳とまだまだ若く、身長188cm体重93kgと大型ながら50mを6秒1で走破する脚力を含めて、十二分に戦力になると見込まれた。野球選手としての自分自身を、大田もこう表現する。
「足のスペシャリストではないですけど、僕の体で走れるからこそ魅力があると思うし、そこを疎かにしてしまうと魅力も半減してしまう。僕はただ単に野球が、ボールを打ち、投げ、捕るのが大好きなんです。これだけの大きな身体に両親が産んでくれたので、この身体を生かしながら躍動感のある、アグレッシブで泥臭いプレーを見せたい」
 ただ、横浜DeNAの強力な外野陣に割り込むのは容易ではない。レフトは昨シーズンに首位打者を獲得したキャプテンの佐野恵太。センターは切り込み隊長として打率.310、14本塁打をマークし、守備範囲も広い桑原将志。ライトは来日後の2年間で48本塁打を放ち、今季は4番も任された大砲のタイラー・オースティンが不動だ。
「素晴らしい選手たちの間に割り込み、レギュラーを奪いにいくためにも、僕自身、甘い考えは持っていません。自分自身、もっと成長しなければいけない、野球選手としての価値を上げていくことに挑んでいかなければいけないと思っているので」
 新天地にかける覚悟と決意は、入団会見の席で発表された背番号に色濃く反映されている。巨人時代に内野手同士として切磋琢磨したひとつ先輩で、今シーズン限りで引退した中井大介さんが背負っていた「0」にした理由を、大田はこう語っている。
「ファイターズに入ったときもそうでしたけど、今回も再スタートなのは間違いない。再び新たな気持ちで、過去の自分に甘んじることなく、ゼロからひとつずつ自分の番号にしながら、しっかりと前に進んでいきたいと思っています」

 縁と運命に導かれ、大きな期待も背負って凱旋する神奈川の地に、大田は悔しさも刻み込んできた。横浜DeNAの本拠地、横浜スタジアムが舞台となる夏の神奈川県大会決勝で3年続けて敗退。甲子園に一度も立てずに高校野球を終えていたからだ。
「いままでは悔しい思いしかしてこなかったけど、今度は必ずプロ野球選手、DeNAベイスターズの一員として貢献して、横浜スタジアムで三浦監督を胴上げしたい」
 長打力を兼ね備えた大型内野手だった高校時代から、走攻守をすべてハイレベルで魅せる外野手として横浜スタジアムへ帰ってくる来シーズン。最下位からの巻き返しを期す横浜DeNAを舞台に年俸5000万円からはい上がっていく新たなプロ野球人生の軌跡を誰よりも大田本人が楽しみにしている。
(文責・藤江直人/スポーツライター

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