日本自動車メーカー、日本規格を知ってるか?

マツダロードスター990Sが日本の宝?990Sに限らず、マツダロードスターは、一体ドコの市場を鑑みて作られるべきクルマなのか?

日本市場ならば、5ナンバーであるべきじゃないの?ヨーロッパならば、1.4リッターにしていれば良かったんじゃないの?5ナンバーサイズにして、1.4リッターターボにでもしていたら、日本でもヨーロッパでも売りやすかったんじゃないの?

このクルマ、キャビンに比べて、4輪周辺だけ5ナンバーよりハミ出ている。引っ込めて整えれば、フェンダーだけ引っ込めたら5ナンバーサイズ枠に収まるハズ。単なるチューナーでも、5ナンバーに収めて公認取れるんじゃないの?

クルマは規格商品なのだ。日本であれ、ヨーロッパであれ、売りたければ当該国の規格に合わせなければ、無差別級で比較され勝ちにくくなる。

ソレが、どれだけ愚かなコトか、思い知るべきだ。

**********************************

新型マツダロードスター990Sは日本の宝だ! 軽いは偉い 軽いが一番のクルマ7選
1/12(水) 17:00 Yahoo!ニュース
 24 
ベストカーWeb
 2021年12月16日、ロードスターが一部改良され、旋回姿勢を安定させる新技術「キネマティック・ポスチャーコントロール」を全モデルに導入するとともに、車両重量990kgのSグレードをベースにした990Sを発表した。

【画像ギャラリー】ロードスター最軽量の特別仕様車「990S」と軽いは偉い楽しいクルマを写真でチェック!!(22枚)

 衝突安全ボディや衝突軽減ブレーキ、ACCの装備などで年々クルマが肥大化し、重くなってきた今、1トンをきる軽いクルマは貴重な存在だ。

 やっぱり軽いクルマだと、何よりもクルマと一体になり、自分でクルマをコントロールする気持ちよさが味わえるからだ。

 そこで、今回は新発売となったマツダロードスター990Sの紹介のほか、軽くて走りが気持ちいいクルマを紹介していきたい。

文/清水草
写真/マツダ、スズキ、トヨタ、ホンダ、ダイハツルノー、スズキ

■車重990kgを守ったロードスター990S
 
[関連写真]
2021年12月16日に特別仕様車として追加された「ロードスター 990S」。最軽量の「S」グレードをベースにバネ下重量の低減と、シャシーとエンジンの専用セッティングを施した。価格は289万3000円
 ロードスターのSは、以前から990kgだったが、そこにブレンボのブレーキキャリパーを追加しながらも990kgを守れたのは、レイズの軽量アルミホイールの採用による。

 これでバネ下を軽くしつつ、プレミアム感も演出できたのだから一石三鳥だ。まだ実際に乗ることはできていないが、おそらく涙が出るような素晴らしいライトウェイトスポーツだろう。

 私は以前から、ロードスターは一番シンプルかつ軽量なSこそ最高!と考えてきたが、今後は990Sが、ロードスターの決定版になるのではないだろうか。

 ロードスターの偉大さは、世界のスポーツカー市場を見ると、より実感できる。いまや真の軽量スポーツカーを作っているメジャーブランドはロータスくらいだが、生産台数は年間2000台前後で非常にニッチだ。

 一方のロードスターは、スポーツカーの販売ランキングで、北米市場で第5位、欧州市場で第3位、日本市場で第1位(2021年上半期)と、世界でまんべんなく売れている。現行モデル(ND)のグローバル販売台数は、年間約3万台。国産スポーツカーの中では文句なしのトップだ。

 またロードスターは、パワーを追わないという点でも、極めて特別な存在だ。たとえばロータスエリーゼは、当初こそ軽さのみで勝負していたが、その後市場の要望に応える形で、排気量アップやスーパーチャージャー化によるパワーアップを重ねた。

 スポーツカーのユーザーは、どんどんニッチ&リッチ化が進んでいて、多くの顧客は、値段が高くてもパワフルなクルマを求めている。そんななか、1.5リッターと2リッターのNAエンジンのみで踏ん張り続けているロードスターは、「世界のスポーツカー界の青い鳥」と言っていいだろう。

 が、振り返れば日本では、ロードスターだけでなく、車両重量1トンを切る軽量スポーツモデルが他にも存在する。それら、軽量の勇者たちを列挙してみよう。

■スズキスイフトスポーツ(6MT)/970kg
 
スズキ『スイフトスポーツ』は140ps/23.4kgmを発生する1371cc直4ターボを搭載。価格は2WD・6MTが201万7400円。スズキセフティサポート非装着車(受注生産)が187万4400円。6ATは6MTより7万1500円高
 6MTモデルはなんと970kg!ロードスターより軽い!スゲエッ!

 この軽さはスズキ独自の軽量化技術に負うところが大きい。なにしろスイフトの素のグレード(1.2リッターNA)は、これより100kgほども軽いのだ。あまりにも軽すぎるせいか、ボディのペナペナ感や剛性不足も微妙に感じるけれど。

 一方のスイスポは、1.4リッターターボの140馬力という適度なハイパワーを持つ。同時にボディの補強もしっかり行われ、車両重量1トン弱で、素晴らしく楽しい走りを実現した。

 FFなので、ロードスターのようなFRならではの後ろから押される感はないものの、動力性能、操縦性ともにロードスターに引けをとらないし、実用トルクに関しては、ダウンサイジングターボのスイスポが圧倒する。そこらをフツーに走っていても、「ググッ」と来るターボのトルクを楽しめるのが、スイスポの醍醐味のひとつだ。

 5ドアハッチバックボディは、実用性も十二分。しかも価格は201万7400円から!ロードスターが最低262万円(S、6MT)なのと比べると、この安さには本当に涙が出る。

トヨタヤリス1.5ガソリン(6MT)/990kg
 
トヨタヤリス1.5Lガソリン車6速MTは直3NA 120ps/14.8kgmを発生する。価格はXグレード154万3000円、Gグレードが171万8000円、Zグレードが188万8000円
 「X」が980kg、「G」が990kgと1トンを切っている。こっちもスイスポに負けず劣らず、走りの楽しいライトウェイトなスポーツホットハッチだ。

 まず、エンジンフィールがいい。新開発の3気筒エンジンは、以前の4気筒よりもはるかにスムーズに気持ちよく吹け上がる。そこにはNAならではの、回転の上昇に伴う自然なパワーの高まりがある。6MTのフィールは、GRヤリスRZの超ガッチリ感にはかなわないが、普段使いするのにちょうどいい節度感を持っている。

 この軽いボディにスポーティな足回り、そして120馬力の控え目なパワーと、作りこまれた6MTの組み合わせは、駆動方式やデザインを無視すれば、ロードスターをもしのぐ「青い鳥」と言えるのではないだろうか!

 そして価格。「X」の6MTなら、なんとたったの154万円から!ロードスターの半額くらいで買えるんだから、またしても涙が止まらない。

■ホンダN-ONE RS(6MT)/840kg
 
ホンダN-ONE スポーティグレードの「RS」。搭載されるS07B型エンジンは658cc直3ターボで64ps/10.6kgmを発生する。価格は6MT、CVTともに199万9800円
 価格は199万9800円と、軽自動車ながらスイスポに迫ってしまうが、「軽」であることのメリットは、維持費の面で大きいので、ハンデにはならないだろう。

 スペックを見ると、車両重量は840kg。軽としてはそれほど軽いわけではないが、絶対的にはメッチャ軽い。さすが軽。そこに自主規制枠いっぱいの64馬力(660ターボ)を搭載して、前輪を駆動する。もちろんトランスミッションは6MTがある!

 実際乗ると、ボディのしっかり感はスイスポやヤリス1.5をも上回る感覚で、シャシーが完全に勝ってしまっている。つまり、「もっとパワーが欲しい!」と思ってしまう。欲が深くてスイマセン。

 スイスポやヤリス1.5ではそういう感覚は芽生えないのだが、これはやっぱり、840kgのボディに64馬力の組み合わせの宿命だろう。2022年3月で生産が終了となるS660も、車両重量はほぼ同じで、同様に「モアパワーを!」と思ってしまいました。いくら軽さが偉大でも、できればパワーウェイトレシオは10kg/psくらいあるとうれしいな、ということか。

 生産が終了した先代アルトワークスだと、こういう物足りなさは感じなかった。それは、アルトの車両重量が、たったの670kg(!)しかなかったからという点に加えて、ボディ剛性が適度にペナペナしていて、スピード感も高かったからではないかと推測しておりまする。

 そう考えると、アルトワークス、惜しい。中古で買ってください。新型にワークスがあるかないかに関しては、「今現在は考えておりません」とスズキ首脳は言っておりますが、登場を期待します。

ダイハツコペンローブ&セロ&GRスポーツ(5MT)/850kg
 
[関連写真]
コペンローブの価格は2WDの5MTが191万700円、7速スーパーアクティブシフト付きCVTは188万8700円。コペンローブSは2WDの5MT車が211万4200円、7速スーパーアクティブシフト付きCVT車が209万2200円
 コペンも軽だけに、オープンながら車両重量は堂々の1トン切り。870kg(AT)と850kg(5MT)であります!

 パワーウェイトレシオはN-ONEより若干不利なのだが、コペンの場合、パワー不足も感じない。それは、ボディが適度に頼りないことと、スポーツカールックゆえの着座位置の低さがもたらすスピード感だ。

 S660だと「これはホンモノのスポーツカー!」と感じるけど、コペンの場合あくまでルックス優先だと最初から思っているので、がんばって走ろうという気持ちが湧かないのがプラス要因ですネ!

ルノートゥインゴS(5MT)/950kg
 
写真はすでに生産終了したルノー『トゥインゴGT』。0.9L直3ターボエンジンは109ps/17.3kgmを発生し、足回りの強化やステアリングギア比の変更などルノースポールに相応しいチューニングが施される。現行型の『トゥインゴS』も5MT車は近々の生産終了がアナウンスされている。
 輸入車ですがコイツも仲間に入れたい。現在新車で買えるトゥインゴ唯一のMTモデルです。エンジンは1リッター3気筒NAの65馬力+5MT、車両重量950kg!

 たった65馬力しかないけれど、ちょうどいい速さに感じます。ポテンシャルを使い切って爆走すれば、「速い!65馬力で無敵じゃん!」なんて思ってしまう。RRで鼻先はメッチャ軽く、操縦性は抜群。超絶軽快に走ってくれる。こんな軽いRR車、もうこれっきり出てこない。大切にしましょうね。

最後の切り札・軽トラ/700kg~800kg台
 
[関連写真]
ダイハツハイゼットトラック』ハイゼットシリーズは2020年11月に60周年迎えた。価格はスタンダード2WD・5MTが96万8000円、スタンダード(スマートアシスト非装着車)2WD・5MTが90万2000円から
 最後に忘れちゃいけないクルマがあった。ニッポンには軽トラがある!ダイハツハイゼットトラックとスズキキャリィは、ともにミドシップの後輪駆動(4WDもアリ)!もちろんMTもアリ!リアのリーフリジットサスは限界低し!

 車両重量は、マイナーチェンジしたばかりのハイゼットトラック(2WD)は5MTが770~830kg、CVTが790~850kg。キャリィ(2WD)は5MTが710~720kg、3ATが730kg。

 操縦性云々以前に、走らせるだけでオモシロイ!これぞ究極の軽量スポーツカー!といってもいいのではないだろうか。

**********************************