MFゴースト、片桐夏向は初代86のままか?

しげの秀一の「バリバリ伝説」や「頭文字D」を見てる?バリバリ伝説の全日本250でも、世界GP500でも、割と早い内から頭角を表し優勝した。しかし、途中から手強いライバルが現れ苦戦する。ソコで新たなマシンを手にして逆転する。頭文字Dでは、ノーマルにクロスミッション組んだAE86だったが、ランエボとのバトルでエンジンブロー、グループAデチューンエンジンに換装しリターンマッチ、以後、プロジェクトDに参加し神奈川迄を無敗で勝ち抜き、解散した。

頭文字D主人公、藤原拓海はイギリスに渡り、イギリス国内ラリーのタイトルを奪取。翌年からWRCにフルエントリーするオフシーズン、練習中にマシントラブルで谷底へ転落、大ケガにより現役を断念、RDRSの講師として片桐夏向と出会う。

藤原拓海とMFGの主宰高橋涼介との関係で、MFGへのフルエントリーが決まった。オガタ自動車に手配されたクルマは、初代86、ほぼノーマルに近い車両だった。しかし、途中からゼロの奥山によるチューニングを受けられるようになった。

今のところ、3戦経過して勝利ナシの表彰台1回のみ。当面のライバル、M・ベッケンバウアーはフルマーク、今の状況では追い付く見込もない。自称元カノ、エマ・グリーンはアストンマーチンでエントリー、高橋啓介の資格、諸星瀬名はスープラでエントリー、更に状況は厳しくなって行く。

この初代86をチューニングして戦うのか?それとも、2代目のGR86にスイッチするコトになる?

 

 

 

 

 

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拓海のハチロクを継ぐカナタの愛機!!『MFゴースト』名車列伝06 トヨタ 86 編
1/21(金) 19:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 伝説のクルママンガ『頭文字D』の意思を現代に受け継ぐ次世代のクルママンガ、『MFゴースト』。2017年の連載開始時から圧倒的な読者人気を獲得しており、13巻発売時点の現在で、ついに単行本累計発行部数320万部を突破した。

【画像 ギャラリー】名車の実車を写真で見る!トヨタ 86 編(12枚)

 同作品に登場したクルマたちの世界観と魅力を読み解いていく本連載。第6回となる今回は、主人公・片桐夏向が駆るトヨタ 86をフィーチャー。はたしてこのクルマは、AE86の何を受け継ぎ、何を後世に残そうとしているのか?

文/安藤修也
マンガ/しげの秀一

■冬の時代を経て誕生した正統派スポーツクーペ
 
トヨタ 86(先代型・GTリミテッド)/全長4240×全幅1775×全高1300mm、パワーユニット:2.0L 水平対向4気筒DOHCエンジン、最高出力:200ps/7000rpm、最大トルク:205Nm/6400-6600rpm
 『頭文字D』の熱心な読者であれば、トヨタ 86のことはよく知っているはずである。藤原拓海とAE86型スプリンタートレノの活躍、そしてそれを支えた読者の熱狂が誕生させたと言っても過言ではないモデルで、近年販売された国産スポーツカーのなかでもその存在感は際立っている。

 日本において2000年代はスポーツカー冬の時代であった。そもそもクーペモデルに対するニーズが減ったことに加えて、ハイパワー車が環境問題対策の影響を受けるなど、1990年代まで人気を博してきたスポーツカーは、この時代にことごとく姿を消していくことになる。スプリンタートレノに関しても同様で、AE86型以後3代続いたものの、2000年にトヨタのラインナップから消滅してしまった。

 クルマ好きにとって実に寂しいこのような状況に際して、トヨタが2012年に打ち出したのが、新時代のライトウェイトスポーツカー「トヨタ 86」だ。同社が初めてスバルと共同開発した86は(スバル側では「BRZ」として発売)、2+2シートの2ドアクーペで、コントローラブルなFR駆動を採用し、チューニングベースとしても優れたモデルであった。

 若者を夢中にさせるほど、手に入れやすい価格設定とはならなかったが、それでも長らく販売されて2代目へモデルチェンジを果たしている。また、同世代の国産スポーツカーと比べても特別に性能が高かったということはないが、最も価値のあるスポーツカーだったと言いきってしまっても問題ないだろう。

■ドリフトでMFG関係者を驚愕させる
 『MFゴースト』の作中では、主人公である片桐夏向の操る主役格のモデルとして登場。ライバルたちのマシンは海外のハイパワーモデルが多いことに対して、いかんせんトヨタ 86は非力である。

 しかし、MFG第1戦「小田原パイクスピーク」の予選では、夏向は初参戦ながら16位につけて善戦。レギュレーション違反で1名失格者が出たために繰り上がりで決勝レースに出場すると、大胆かつクレバーなレース運びを見せて9位でフィニッシュ。オーディエンスやMFG関係者を驚愕させた。

 そして、第2戦の「芦ノ湖GT」では、最初から期待と注目を集めるなか、またも予選で素晴らしい走りを披露する。その要因は、第1戦終了後にチューナーの奥山広也によって、足まわり、吸排気、ブレーキなどのチューニングが施されたこと。奥山が目指したのは「しなやかにストロークさせて、タイヤのグリップを使い切ったところからさらに粘るような」足まわり。あくまでもサーキット向けでなく、公道レース向けのセッティングである。

 夏向と86は、予選6日目に登場した。芦ノ湖GTのコースはアップダウンが少なく、比較的フラットで、非力な86にとって不利なレイアウトと思われたが、スタート後にゆるく上った最初のチェックポイントで、いきなり13位のタイムを記録する。次に火山灰の細かな粒子が路面に付着した通称「死神(デスエリア)」では、なんと師匠である藤原拓海の「ゼロカウンタードリフト」を披露!これには作中の人物だけでなく、読んでいるこちらも歓声をあげてしまう。

 経過タイムの順位が、10位、9位、8位…そして7位と上がっていくのにあわせて、こちらも俄然テンションが上がっていく。コースの最後エリア、ゴール前の長いストレートやヒルクライムではひとつ順位を落としたものの、最終的には予選順位を8位で確定。この予選における片桐夏向の壮絶な走りは、夏向自身の評価を高めただけでなく、MFGの"パワー至上主義"に終止符を打つものとなった。

■今後の活躍次第では歴史に残るクルマになれる
 そのあと第2戦終了後、86はエンジンにターボを装着することになるが、こういった部分がトヨタ 86の真価であり、そのバリューを示すものでもある。チューニングのベースとして優れたクルマであること、そして、アンダーパワーのモデルでハイパワー車たちを打倒するという戦い方は、かつてのAE86トレノを彷彿させるではないか。

 なおリアルワールドでは、2021年に新型である「GR86」が発売されている(名称が変更された)。エンジンは先代型同様水平対向4気筒ながら、排気量は2.4Lへとアップされ、全体的なバランスを崩さずに戦闘力を向上。

 今後、『MFゴースト』の作中に、この新型GR86が登場するかどうかについては(2022年1月現在)まだ不明だが、もし夏向のマシンが GR86へ変更されたとしても、コントローラブルでドライバーファーストなモデルであることは変わらない。

  『頭文字D』という伝説のマンガが存在したことで、国産スポーツカーのなかでもシンボリックなモデルとなったトヨタ 86。同車がAE86型トレノのように、日本車の歴史に残るモデルになるか否かは、MFGにおけるこれからの夏向の活躍にかかっているのかもしれない。

 ■掲載巻と最新刊情報

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