フィギュアに限らず、育成はバランスじゃないの?

バカなヤツは「恋をしたら表現力がつく」と噴いた。バカなヤツは鵜呑みにしてか、競技者でありながら、コーチの性奴隷になり2度も堕胎して、挙げ句別れて娘を出産した。

恋愛なんかより、人生に於ける選択の意味を教える必要があるんじゃない?

ある意味、浅田真央紀平梨花の本人周囲とも、バカか甘かったんじゃないの?

女子のカラダのピークは15~20歳まで、男子のカラダのピークは20~25歳まで、その年代で何回世界的大会に出場し、五輪にどういう状況で出られるかを選手個人も周囲もイメージして、迷わず進む必要がある。

年回りの悪さはわかっていた。遅咲き選手ならいざ知らず、浅田真央紀平梨花もフツ~に資格を得るのはいつか、わかっていたハズ。五輪を諦める決断も、あり得たハズ。特別なコトではない。外国でもビールマンなど、早期にアマチュアからプロ転向した幻の選手は結構いる。特に、浅田真央の場合、GPファイナルを最年少で制し、五輪すら期待された。それをスケ連が特別申請せず、出場努力すらしなかったコトを、コーチとしてどう考えたか?自分の担当する選手がそういう立場にあったら、人生の選択についてアドバイスできるのか?

マチュアで活動続けるの、とてつもないカネがかかる。小芝風花だって、ソレが理由でやめたハズ。

浅田真央紀平梨花も、スケ連の鵜になった時期がムダだったんじゃないの?

それをアドバイスできるコーチも周囲も、皆無だったんじゃないの?

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フィギュアの表現力に恋愛は必要か 高橋大輔の恩師が語る、スケーターの才能の伸ばし方
2/9(水) 10:33 Yahoo!ニュース
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「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#41 連載「名伯楽のフィギュアスケート論」第4回
 
北京五輪金メダル候補のワリエワ(右)とコーチのトゥトベリーゼ氏【写真:Getty Images】
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。

 開催中の北京五輪でも日本人フィギュアスケーターの活躍が続いているが、その土台を作った1人に挙げられるのが、数々の選手を育ててきた長光歌子コーチだ。高橋大輔を中学時代から長年指導し、2010年バンクーバー五輪での日本男子初の銅メダル獲得に導いた。そんな歴史を築いた名伯楽が語る「フィギュアスケート論」。今回は選手を見る際に重視する点や、才能をいかに伸ばすかなどについて、自身の指導経験を踏まえて語ってくれた。(取材・文=小宮 良之)

   ◇   ◇   ◇

――フィギュアスケートにおける「表現力」に、恋愛は必要ですか?

 やや俗的な質問にも、長光歌子コーチは明確に、丁寧に答えてくれた。

「表現に恋愛は関係ないですね。表現っていうのは音に対し、全身が反応するもので、練習を重ねてさらに細やかに出せるようにするんです。恋愛をしてハッピーになって、もっと練習を頑張れるなら、それはそれで私の場合は止めないです。人を好きになることは、人生を豊かにすると思っていますし。ただ、表現を豊かにするために恋愛をした方がいい、というのは私にはないですね」

 では、フィギュアスケーターの才能はいかに伸ばすべきなのか?

 高橋大輔など多くの優れたスケーターを育てた長光コーチに、じっくりと話を聞いた。

――まず、性格としてはどんな子供がフィギュアスケーターに向いているのでしょうか?

「昔はコンパルソリー(氷上を滑って課題の図形を描き、その滑走姿勢と滑り跡の正確さを競う種目。1990年に廃止され、ショートプログラムに移行した。図形=フィギュアという言葉がフィギュアスケートの由来)があって、物事をコツコツとできる、寒いところでも続けられる、辛抱強さのような性格が求められました」

――求められる資質も、時代とともに変わりつつあるのでしょうか?

「スケートが好きでいられるか、それは変わらず一番だと思います。結局は、本人がコツコツと練習を積み重ねるしかないので。スケートに対する一途さというのですかね」

まず見るのは「体の使い方やスケーティングのセンス」
――ただ、現実としてはフィジカルも求められる時代になりました。

「フィジカルでは、速筋と反射の速さですかね。今はジャンプを跳べないと点数が出ないので、やはりトップレベルで戦うにはフィジカルは必要です」

――ジャンプもセンスというのはあるのでしょうか?

「(北京五輪代表の)鍵山(優真)くんを見ていると、すごく柔らかい膝を持っているし、瞬発力もあるし、空中のバランスも良くて。すべてを持ち合わせているなあ、と思います」

――男子は4回転を何種類も入れるのが、国際大会では普通になってきていますし、女子もロシア勢は次々に4回転をマスターしています。4回転時代とも言えますが、やはり跳び方は違うのでしょうか?

「ジャンプは少しずつ培って成長できる選手もいるはずですが、4回転を何種類も必要となると、そこまでいける選手は絞られてくるでしょうね。ただ、何も別のジャンプというわけではなくて。3回転、2回転と同じ感覚で跳ぶものだと思います。昔は意識として『難しい』と構えて跳んでいましたから、難しかったのもあったでしょう。最初に跳ぶ人が、やっぱり難しいもので」

――先生は、まず選手のどこを大事に見るのでしょうか?

「才能っていろいろあると思いますが、私は体の使い方やスケーティングのセンスを見てしまいますね。『ちょっとこんな感じで』とさりげなく振り付けをして見せた時、すぐに(感覚を)掴めるか。それが掴める子はセンスがあって、いちいち手と腕をここに持ってきて、と教えなくてもできます。スケートはジャンプだけでなく、結局はパッケージでプログラム全体が大事で」

――どんな練習から試合へのアプローチが基本ですか?

「練習は追い込みますし、ボロボロでいいですよ。泥臭く、美しくなくていい。プログラムをマストで滑って、細かく部分、部分で区切って(曲を)かけていく。リンクの状況もありますが、一番できる範囲内で試合の前は追い込んで、一回落ちて上がって。そのサイクルは作りたいですね」

――女性は成長期で体形が変化するし、思春期もあり、食事管理も大変ですね。

「難しいですね。親御さんはご苦労されているはずで。ケーキや揚げ物の食べ過ぎはまずいですが、しっかり食べさせないといけない。さもないと、栄養が偏って骨が弱くなり、故障につながるし、過食症や拒食症になってしまうこともあります。適度に食べて動いて、という状況を作り出せるか。“食べ力”ってあって、食べることは元気につながるので、そこはいいバランスで。故障が続いた時だけ、お母さんに『栄養士さんにご相談するのはどうですか?』って勧めます」

高橋大輔の親は一言も要求してきたことがない
――受験もネックですね。

「中学、高校、大学と受験が山になってしまいますね。トップスケーターには教育もパッケージでやれないか、とも考えます。受験は将来を考えると大事なので、人生の選択でしょうけど、やりたいのに続けられないのは悲しいですから」

――現代では問題を起こす親御さんも少なくないですが、長光先生はその手の話を聞きません。

「よく続いているね、とは言われます(笑)。でも、皆さん、嫌いじゃないんです。話をすれば、大抵は分かってもらえるというか。一つ大きいのは(高橋)大輔の存在ですね。彼の親御さんが、一言も『こうしてくれ』って要求してきたことがないんです。だから一線を越えそうと思った時だけ、『大輔の良さは親御さんで、彼のように周りの人に愛される選手でないと上達しないですよ』と話しています。もし、彼のようになりたいんだったらって」

(第5回へ続く)

長光歌子
1951年生まれ、兵庫県出身。66年の全日本ジュニア選手権で優勝するなど選手として実績を残すと、引退後は指導者として多くのスケーターを育てる。高橋大輔を中学時代から指導し、2010年バンクーバー五輪で銅メダル、同年の世界選手権で優勝に導いた。フィギュアスケートをこよなく愛し、現在は関大アイススケート部コーチを務める。

小宮 良之
1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。
小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya

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