GRMNヤリス、コレをポルシェ911GT3に例えるステージはある?

GRMNヤリス、こんなクルマに一体どんな活躍ステージがあるというのか?基本、ラリー系のステージしかないよネ?30年近く前に、マイナーなレースで使われていたN14ニッサンパルサーGTI-Rみたいに、使い途あるの?

1.6リッターターボ、所詮5ナンバーレベル動力に過ぎないのに、車幅だけ1.7m超すバカバカしい3ナンバー車両に700万?まして、後部座席は取り払われてる?極々わずかしかないステージ用モータースポーツベースマシンでしかない。

ポルシェ911GT3とは、対応モータースポーツステージの広さが段違い過ぎる。

全く喩えがハマらない。

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ポルシェで言うならコイツは911GT3だ! GRMNヤリスに筑波サーキットで乗った!!
3/6(日) 15:00 Yahoo!ニュース
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なんと価格は731万円!!
 
GRMNヤリス“サーキット・パッケージ”
出るぞ、出るぞ、と言われながら、なかなか姿をみせなかったGRMNチューンのヤリスが、東京オートサロンでついにデビュー。ジャーナリストの島下泰久氏が筑波サーキットで初試乗した。

【写真18枚】GRヤリスの最強バージョン、GRMNヤリスの詳細画像はコチラ

◆731万円のヤリス!!!

東京オートサロン2022で発表されたGRMNヤリスは、好評のGRヤリスをベースに、モータースポーツの現場からフィードバックされたパーツ、制御を取り入れることで、そのまま実戦投入も可能なマシンとして仕立てられたモデルである。価格は何と731万7千円から。そして販売台数は500台の限定車だ。

一番の“キモ”が鍛え抜かれた体幹=ボディである。GRヤリスに対してスポット溶接が545箇所増やされ、構造用接着剤の塗布長は12m伸ばされているのだが、GRヤリスのボディ自体、ヤリスに対してスポット溶接約200箇所増、構造用接着剤の塗布長11m延長だけに、徹底ぶりは半端じゃない。

その狙いはタイヤを見れば明らかだ。今回試乗したサーキット・パッケージが装着するのはヨコハマタイヤのアドバンA052。ほぼSタイヤ並みのハイグリップをフルに引き出すには、それだけのボディが必要だったのである。

すべてがそんな具合で、手が入れられているのは走りに効く部分ばかりだ。ルーフとエンジン・フードを高剛性の綾織CFRP製として、後席は撤去して代わりにボディ補強ブレースを追加。車重は約20kg軽量化された。シートはレカロ製のサイドエアバッグ付きフルバケットだ。

1.6リッターターボ・エンジンは最高出力こそ272PSと不変だが、最大トルクは20Nm増の390Nmとされている。6速MTはクロースレシオ化されてファイナルギア比もローギアード化。1、3、4,5速とファイナルにはSNCM材を使い、その上でショット処理まで施して強度を高めているのは、まさにレース現場からのフィードバックに拠る。更に、前後のLSDは機械式を採用する。

サーキット・パッケージは、これに前述のアドバンA052をBBS製18インチ・ホイールに組んで装着。大径ブレーキ、ビルシュタイン製ダンパー、綾織CFRP製リア・スポイラー、サイド・スカート、リップ・スポイラーを組み合わせている。

テストの舞台は走り慣れた筑波。まず感じたのは乗り心地がかなりハードで室内も騒々しいということだ。まるで競技用車両。一般道では結構疲れるだろうなと容易に想像できる。

その割り切りの分、サーキットでの走りは刺激、快感に満ちあふれていた。ごく控えめに言っても、これはサイコーに楽しい!

エンジン・パワーは変わっていないが、クロースレシオ化とファイナルギア比の変更の恩恵で、加速感は一層歯切れが良くなった。ヘアピンでも3速のまま、最終コーナー手前では5速に入れても一瞬だけというギア比は富士辺りの方が向いていそうだが、それでもバックストレートの最高速は170km/hオーバーと速さは文句ナシである。

何より痛快なのがコーナリングだ。強力なタイヤ・グリップを頑強なボディがしっかり路面に接地させ続けるから、多少縁石に乗ろうと安心してリミットまで攻めていける。機械式LSDの採用で、アクセレレーターを踏み込むとフロントはステアリングを切った方向にグイグイ引き込まれ、同時にリアは絶妙にスライドしながらクルマを前に進めていく。アンダーステアとは無縁で、踏めば踏むほど曲がっていく様は、まさにドーパミンがあふれ出して止まらないという感覚なのだ。

この日はプロドライバーによるタイムアタックも行なわれ、非公式ながら1分3秒を切るラップタイムが記録された。エンジン・パワーはほぼ変わっていないのに、GRヤリスより約3秒速いのである。

分かりやすく言えば、GRヤリスが911カレラだとしたら、GRMNヤリスは911GT3だ。快適性などは犠牲にしつつもモータースポーツの知見と技術で研ぎ澄ませた走りっぷりは刺激にあふれている。

そんなクルマだけに、限定車といえども手に入れられた幸運な方はガレージにしまい込まずにガンガン走らせてほしい。尚、購入はウェブサイトを通じての抽選予約とされ、申込締切は2月28日となる。つまり、気になった方、まだ間に合います!

文=島下泰久 写真=トヨタ自動車

■GRMNヤリス“サーキット・パッケージ”
駆動方式 エンジン・フロント横置き4WD
全長×全幅×全高 4030×1815×1475mm
ホイールベース 2560mm
トレッド(前/後) 1535/1570mm
車両重量 1260kg
エンジン形式 直噴直列3気筒DOHCターボ
排気量 1618cc
最高出力 272ps/6500rpm
最大トルク 390Nm/3000-4000rpm
トランスミッション 6段MT
サスペンション(前) マクファーソン式ストラット/コイル
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン/コイル
ブレーキ 通気冷却式ディスク
タイヤ 225/40R18
車両本体価格(税込み) 846万7000円

(ENGINE2022年4月号)
ENGINE編集部

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