パ・リーグ、ソフトバンクかソレ以外か?

元々、パ・リーグソフトバンクなのだ。去年は数年に1度起きる、ソフトバンクのハズれ年だった。前回ハズれの年は、工藤監督初年度だったか、日ハム大谷唯一の日本一だった。セ・リーグ巨人は殆ど故障負傷者など未稼働多いが、ソフトバンクはソコまで必要ないハズのチーム年俸にして、3チーム分くらい稼働可能戦力を持っている。秋山にしても工藤にしても、不調戦力ダマし起用し、何年かに1度ずつ大ハズれし、オリに最終戦決戦に追い込まれたり日ハムに優勝浚われたりした。また、昔の王監督の時代とも異なり、短期決戦での取り零しもない。

仮にソフトバンクが優勝なら、2位3位がドコであろうと問題なくソフトバンク日本シリーズに行くコトになる。問題は藤本監督以下、コーチ陣もかなり顔触れ変わったコトが、負傷不調選手の入替手腕も不明だというコトだ。工藤1年目、日ハム大谷らに犯した愚を繰り返す可能性は十分ある。

オリは、この2年ならソフトバンクにも互角に戦えるだろうし、楽天のベテラン投手陣の賞味期限もこの1・2年だろう。

 

 

 

 

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鳥谷敬が2022年パ・リーグ順位予想 「又吉克樹の加入がソフトバンクの強みに」
3/14(月) 12:02 Yahoo!ニュース
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中日からFA移籍したソフトバンク又吉克樹。鳥谷は「この投手の加入は非常に大きい」と見ている
 ルーキーイヤーの2004年途中から阪神不動の遊撃手として、攻守に渡ってチームに貢献。20年にロッテに移籍し、翌21年に18年間の現役生活にピリオドを打った、稀代の名手・鳥谷敬氏。今季から野球解説者として活動する鳥谷氏が、現時点でのパ・リーグの順位予想と各チームのキープレイヤーをピックアップして紹介する。

鳥谷敬が2022年セ・リーグ順位予想 「巨人V奪還のキーは2番・吉川尚輝」

選手層が強みのソフトバンク
――セ・リーグに続いて、パ・リーグの展望とキープレイヤーについて聞かせてください。

鳥谷 現時点で、パ・リーグは1位ソフトバンク、2位ロッテ、3位オリックス、4位楽天、5位西武、6位日本ハムの順で予想しています。

――昨季は4位に終わったソフトバンクを優勝と予想。決め手はどこになりますか。

鳥谷 選手層の厚さ、特にリリーフ陣の厚さが決め手です。セ・リーグのときにもお話しましたが、延長12回制に戻ることによって、昨年以上にリリーフの消耗度が激しくなり、1年間戦い抜くだけの枚数が必要になってきます。昨季は、モイネロ投手がキューバ代表、森唯斗投手がケガで離脱し、リリーフに不安を感じながらの継投でしたが、今年は2人ともに戻ってくるはずです。

 さらに大きいのは、中日からFA移籍で加入した又吉克樹投手の存在です。力で圧倒するタイプではないですが、出し入れを上手く使って器用に打ち取る術があり、イニングまたぎにも対応できる。こういうピッチャーがいてくれると、ベンチとしては非常に心強く感じます。

――野手陣はどう見ていますか。

鳥谷 グラシアル選手が戻ってくるのは、かなり大きいですね。昨季は5月にケガをしてしまい、登録抹消。打線全体を考えたときに、大きな痛手となりました。グラシアル選手が三番や四番に座ることで、その前後を打つ柳田悠岐選手や栗原陵矢選手の存在感がより増していくのは間違いありません。

――ソフトバンクのキープレイヤーは誰になりますか?

鳥谷 ここは大学のひとつ先輩である和田毅さんの名前を挙げたいと思います。年齢を考えると、1年間ローテーションを守るのは難しいと思います。和田さんに求められるのは、チームが苦しいときに力を与えるピッチングです。若いピッチャーが多い中で、42歳になる和田さんが懸命に投げる姿は、チームに好影響をもたらすと思います。

連覇のカギを握る吉田正尚
 
昨季は打率.339で首位打者のタイトルを獲得したオリックス吉田正尚。鳥谷が「日本球界で今、最も優れた打撃技術を持つ選手」と絶賛する
――2位予想は古巣のロッテですね。

鳥谷 攻撃力の差、リリーフ陣の層の厚さを考えると、現時点ではロッテよりソフトバンクのほうが上に来るかなと予想しています。

――ロッテのキープレイヤーは誰になりますか?

鳥谷 佐々木朗希投手です。1年間、ローテーションの軸として回ってくれれば、後ろのピッチャーの負担を減らすことができます。延長12回制であることを考えると、リリーフ陣の負担を少しでも減らすことが、後半戦の勝負所での勝敗に関わってくると思います。

――3位はオリックス。連覇は難しいですか?

鳥谷 ソフトバンク、ロッテに比べると、リリーフ陣の層に不安があります。平野佳寿投手、能見篤史投手、吉田凌投手、さらに外国人投手が担うことになると思いますが、1年間同じメンバーで戦い抜くのは非常に難しいことです。誰かがケガや疲労で離脱したときに、カバーできるピッチャーがどれだけいるか。

――キープレイヤーは誰になりますか?

鳥谷 吉田正尚選手です。三番に座ることで、バッテリーからすると前後のバッターの攻め方が変わってきます。それだけ、吉田選手の存在は大きい。昨季後半、ケガで抜けたときがありましたが、チーム全体の攻撃力が一気に落ちてしまいました。つなぎ役の選手をメインに据えるなど、打順を変えざるをえない。確実に3割を打つことができる高い打撃技術を持っているので、シーズン通してケガなく出場することが、連覇のカギを握っています。

新庄剛志監督のチーム改革
 
鳥谷が「チームを変える可能性を秘める」と期待する、日本ハム新庄剛志監督
――ここからはBクラスになります。まずは4位予想の楽天から、キープレイヤーを教えてください。

鳥谷 松井裕樹投手です。昨年の楽天は、松井投手の離脱から流れが悪くなっていきました。投手起用を考えると、9回の1イニングを確実に任せられるピッチャーがいれば、8回までの継投を考えればいいわけです。田中将大投手、則本昂大投手、岸孝之投手、涌井秀章投手と、完投能力のある先発がいますが、「8イニングまで力を出し切ればいい」と考えることもできます。

――5位予想は西武です。

鳥谷 キープレイヤーは森友哉選手です。バッティングへの期待はもちろんですが、キャッチャーとして若いピッチャー陣をどこまでリードできるか。

――ドラフト1位の隅田知一郎投手、2位の佐藤隼輔投手もローテーションに入ってくる可能性があります。

鳥谷 森選手のバッティングの技術は誰もが認めるところなので、隅田、佐藤の両投手をリードする森“捕手”に注目したいですね。

――最後が日本ハムです。

鳥谷 キーパーソンは新庄剛志監督です。今まで「当たり前」だと思っていることにとらわれずに、チームを強くするために本当に必要なことを考えて、動いているように感じます。

――春季キャンプでは武井壮さんを臨時コーチに招いていました。

鳥谷 野球界はやや閉鎖的に感じるところがあるのですが、そういうところを気にせずにやっていますよね。正直、どういう戦いをするのかはまだ見えていません。それでも、ひとつひとつの取り組みが追い風になっているように感じます。今のチームを一番変える可能性があるのは、おそらく新庄監督でしょう。

鳥谷敬(とりたに・たかし)
 
阪神で16年、ロッテで2年。セパの人気チームで多くのファン、選手に慕われた鳥谷敬
1981年、東京都生まれ。2003年のドラフト会議、自由獲得枠で阪神タイガースに入団。入団1年目の04年から遊撃手として101試合に出場。衣笠祥雄に次ぐ歴代2位となる1939試合連続出場、17年に2000安打を達成。20年にロッテに移籍し、21年に現役引退。今季から野球解説者として活動する。通算成績は2243試合出場、打率.278、2099安打、138本塁打、830打点、131盗塁。

(企画構成:スリーライト、執筆:大利実)

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