史上最も醜いZ、今更何になる?

史上最も醜いZの双璧たる、Z33Z34、片やフルチェンジもなくキャリーオーバー、片やこんなパーツ出して何の意味や価値があるの?

Zも、FY31⇒Q45&FY32同様の設定エラーを犯した。パワー数値が多ければ良いと、判断を誤った。

Z32で3リッターV6ツインターボを出して、ドライバーに"5リッターNA同等のトルク"を味わわせてしまったのに、Z33Z34で4リッター弱NAにしてしまった。

仮に、排気量やトルクで劣っても、車両重量が軽ければ、トルクウエイトレシオ的に乗り味は平行する。しかし、フルチェンジ毎に100~200キロ増量してしまう新車開発では、乗り味向上しない。

特にニッサンは、80年代後半から90年中盤のモデルチェンジ期に、馬力&トルク設定を誤った。ドライバーが感じるスペックは第1にトルクであり、トルクウエイトレシオだとわかっていなかった。カタログ値に謳われるトルクカーブは、パワーカーブのための表示で、実態値とは違うとわかっていなかった。

そのせいで、3リッターターボ以後の生産エンジンスペック設定を誤り、特にNAは5リッター以上が必要だったのに、MAX4.5リッターにしてしまった。それは、90年以降30年以上も祟った。どのクルマも、馬力&トルクアップしても車両重量大増量に相殺され、車体サイズを膨らませた程度のポテンシャルアップしかできなくなった。

挙げ句、Z33デザインはニッサンの生え抜きでもない中村史郎Z34はその細部変更、血統すらなくした。

見るに価しない。

 

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ニスモシリーズ前夜にファンを熱狂させた1台! Z33フェアレディZバージョンニスモの衝撃
4/6(水) 11:45 Yahoo!ニュース
  
Z32型生産終了から約2年後に復活したZ33
 
専用エアロなどを採用したフェアレディZバージョンニスモ
 2002年に日産復活の象徴としてデビューした5代目Z33フェアレディZ。日本仕様は2シーターのみの設定ながら、ロードスターも追加されて2009年に6代目のモデルチェンジまで発売された。その5代目Zには特別なモデル、日産のモータースポーツの歴史に輝くNISMO(以下:ニスモ)が手掛けたモデルが存在する。

【写真】カーボンのエンジンカバーがカッコいい! ニスモが手掛けたZ33の画像を見る

レース参戦ベース車から始まった
 
タイプEをベースにニスモが手を加えたS-tune GT
 2004年に発売された「S-tune GT」は、同時に発表された「タイプE」と同じエアロを纏って登場。「タイプE」とはフェアレディZJGTC(現在のスーパーGT)に参戦するために発売したモデルで、レースの規則で外観を大幅に変えることができないからと、前後のバンパーやブレーキ冷却用のダクト(空気取り入れ口)などが与えられたモデル。

 そのエアロを基本としながらも、当時のニスモの高性能パーツをてんこ盛り。エンジンはカムシャフトや強化バルブスプリング、エンジンオイルクーラーに加えて、パワステオイルクーラーまでが備わり、エンジンは最高出力300ps(221kW)/6400rpm、最大トルク37.0kg-m(363Nm)/4400rpmを発揮した。

 カーボン製エンジンカバー&エアダクト、19インチ鍛造ホイールで軽量化も図られており、強化されたサスペンションとブレンボのアルミ合金製の大径ブレーキキャリパーもあって、一段と走りに特化したモデルとして注目を集めた。

 販売価格は当時685万2000円であった。しかし、追加されたパーツの多くはニスモから市販されていたパーツながら、それらを全部装着するとこの金額では収まらずかなりのバーゲンプライスだった。

レースエンジンのデチューン版搭載モデルまで登場
 
3.8Lの専用エンジンを搭載した380RS
 2007年にはマイナーチェンジのタイミングで、「バージョンニスモ」と「バージョンニスモ タイプ380RS」、「バージョンニスモ タイプ380RSコンペティション」が登場。

「バージョンニスモ」では、すでに定評のあるヤマハ製フォーマンスダンパ―とレイズ製アルミ合金製ホイールを備えたほか、モータースポーツの経験から作られた専用エアロパーツを装備。この効果によって空力はマイナスリフトのエアロダイナミクスを向上させた。

 ベース車両同様にエンジンはVQ35HR型の最高出力313ps(230kW )/6800rpm、最大トルク36.5kg-m(358N・m )/4800rpmとなった高性能を存分に発揮させるボディを持ったことで、フェアレディZの魅力をさらに広げることとなる。

「380RSコンペティション」はその名の通りモータースポーツ参戦用の特殊なモデルで、価格は2000万円以上。3.8Lまで排気量が拡大されたエンジンは最高出力400ps(294kW)/7500rpm、最大トルク43.0kg-m(421N・m)/5200rpmを発揮した。こちらはスーパー耐久参戦などのモータースポーツ専用だが、次に紹介する「380RS」はナンバーが付いた競技車と言っても言い過ぎではないほど、ニスモの技術が詰め込まれたモデルだった。

「380RSコンペティション」の市販仕様が「380RS」で、コンペティションのデチューン版エンジンを搭載。専用のアルミ合金製の鍛造ピストンや強化されたコンロッド、専用カムシャフトやバルブスリングもあって、高出力を達成している。最高出力350ps(257kW)/7200rpm、最大トルク40.5kg-m(397Nm)/4800rpmという性能で、赤いエンジンのカバーは伊達ではないことを証明した。

 その走りは大排気量FR、MTを搭載する2シータースポーツモデルの未来を期待させるもの。日産の象徴として復活した5代目のZ33フェアレディZは、しっかりとその役目をはたした。

Z34型にもニスモのDNAは受け継がれた
 その結果、DNAを受け継ぐ6代目のZ34型のフェアレディZも登場し、引き続きバージョンニスモ(のちにニスモに改名)も設定された。そして、新型の登場を待つこととなる。どうやらビッグマイナーチェンジとなるようだが、2シーターのMTがあるFRのスポーツカーであることは間違いない。これは日産の総力と世界中のファンが生み出した結果だ。

 フェアレディZは、日産と日産のグループ、つまり総力を投入するに値するモデルであり、優れた商品はユーザーが評価して購入する。売れるから次期型の開発費が出て新型が登場する。このサイクルが終わらないことを願いたい。
佐藤幹郎

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