梨田、阪神敗因をゴッチャにしてない?

負けた試合、解説者評論家は阪神を責めやすいが、あまりに何でもカンでも責め過ぎてない?

1つ目は、阪神打線が投手伊藤将のタイムリーによる1点しか取れなかったコト。(チャンスは少なかったが、6回裏の一死二塁走者糸井が三塁ゴロ内野安打で三進してなかったコト。)糸井の足の具合は、本人しかわからないから、走塁エラーか足の不調か言えない。

2つ目は、阪神矢野監督が9回で終わらせる決断で締め継投(岩崎や湯浅で良かった)を考えなかったか、そうでないなら延長12回を勝ち切る継投(岩崎や湯浅なら回跨ぎもデキたハズ)をするべきだったというコト。(斉藤や桐敷には荷が重い場面だった。)

個人的に見て、9回表をゼロに凌ぐべく注ぎ込み、延長になったら、まだ抑えが決まってないと、ゲームを捨てる決断も必要だったハズ。それこそ、斉藤や桐敷に10~12回を預けても仕方なかったろう。

去年だって、スアレスが故障不調な場合を常に考えていたハズ。考えてないなら、指揮官として失格だ。矢野監督は、このチームを2軍監督含めて6年見ているハズ。抑え適性ある投手を1人も見付けられないなら、それもおかしい。

11回表先頭打者大田のライト前、打球が強くスライスしているように見えた。佐藤輝がダイレクトキャッチすべく、打球へ一直線に前進したコトは、打球判断のミスだろう。無死三塁を湯浅はよく凌いだ。

 

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梨田昌孝阪神「延長12回制」に対応する戦力整備できていない 点の取られ方もチグハグ
4/7(木) 0:02 Yahoo!ニュース
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阪神DeNA 阪神伊藤将(左から2人目)はDeNA打線を完封勝利目前で逃し、ベンチで悔しげな表情を見せる(撮影・上山淳一)
阪神1-6DeNA>◇6日◇甲子園

阪神ベンチが同点の延長12回に送り込んだ斎藤、桐敷、馬場のリリーフ陣が崩壊した。この回一気に5点を奪われては、その裏の反発力も望めなかった。

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梨田 それぞれが力を出し切れていないのだろうが、リリーフ陣の層の薄さをさらけ出した。今シーズンは「9回打ち切り」から「延長12回制」にルール改正されて戦い方が変わらなければいけないのに、それに対応する戦力整備ができていないから、開幕から厳しい戦いを強いられている。点の取られ方もチグハグで後手に回った。

最終回の大量失点はさておき、勝負の“アヤ”は9回にあった。8回を終えて球数が92球だった伊藤将がプロ初完封勝利の寸前に追い付かれる。2死二塁から4番牧の適時打で同点になった。

梨田 阪神ベンチは迷ったはずだ。絶対的抑えのスアレスがいれば、伊藤将からスイッチしていた。だが9回のマウンドに送り出すのに球数は問題なかったが、信頼できるストッパーがいないから、ベンチは決断を下せないということだろう。それは前日5日の西勇に9回を投げ切らせた一戦にも言えた。それに牧のカウント1-1になった時点で、伊藤将は二塁にけん制を投じたが、ベンチの指示か、野手からのサインかは不明だが、9回は伊藤将に任せたのだから、結果論でなく4番打者との勝負に集中させてほしかった。

打線もDeNAの先発石田を打ちあぐんだ。5回2死一、二塁から、投手伊藤将の左前タイムリーの1点だけの寂しさだった。

梨田 ただ6回1死二塁の場面で、大山のボテボテの三ゴロがヒットになったが、二塁走者・糸井は三塁に進まないといけなかった。続く糸原が中飛でアウトになったが、糸井が三進していれば犠飛になって追加点になっていた。ちゃんと状況判断をしないと競り合いを拾えない。それは11回に大田の打球に飛び込んで後逸し、三塁打にした佐藤輝の外野守備にも言えることだった。岩崎の投球内容は良くなかったが、湯浅は収穫だった。いずれにしてもリリーフで逃げ切る形を早く作ることに尽きる。【取材・構成=寺尾博和編集委員

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