レストモッドって・・・あくまでコスト見合いじゃないの?

どんなクルマであっても、「もっと、ココがこうだったら良いのに・・・」とかいう部分があったりする。しかし、ソコに飛躍的改善を期待してはいない。ワタシは過去、NAのクルマにしか乗ったコトはない。NAでは、簡単なパワーアップできる手段はない。仮に、エンジン的にあと1・2キロトルクがあればとか、あと5~10馬力あればとかできるかどうかしかない。

莫大な費用投じて、ターボや周辺箇所のチューニングするくらいなら、もはや別のクルマすら買えてしまう。

レストアで完全に元に戻して、そのクルマの弱点まで再生するのでは意味がない。だから、その上で一段上の対策をレストモッドに期待したいし、程々のコストで仕上げて欲しいと思う。

 

 

 

 

 

******************************

レストアしつつの魔改造! いま世界的ブームの旧車の「レストモッド」とは
2022/04/13 18:32 WEB CARTOP9

1/17
Next
すべてみる
全17枚
 この記事をまとめると

■「レストモッド」とは「レストア」「モディファイ」を合わせた造語だ

マニアすらも驚くレアっぷり! しかも安くてイケてる「脱定番」旧車4選

■「レストモッド」はレストアするだけでなく現代の技術とセンスでモディファイを施す

スーパーカーや貴重なスポーツカーだけでなく日本車もレストモッドの対象になっている

 旧車を現代で乗るために見直されているカスタム手法

 いまや世界的なトレンドといえる「レストモッド」。そもそも、どういう意味かというと「レストア」と「モディファイ」を合わせた造語で、旧車を現代の技術でよみがえらせ、ついでに新たな解釈を加えるという流れ。なので、単なるカスタム(改造)とは一線を画しているというのがレストモッド派の主張です。

 これまでのレストアは「オリジナル原理主義」的な面もありました。たとえば、エンジンルーム内の眺めが、オリジナルカタログと同じでないとダメ! つまり、オリジナルが赤いケーブルを使っていたら死んでも赤! 黒やブルー、はたまた太めサイズにしただけで原理主義者は眉をひそめるわけです。

 一例をあげれば、フェラーリが自社内で行う公認レストレーション「フェラーリ・クラシケ」は、原理主義者が大歓迎する「オリジナル上等!」なもののトップランナークラシックカー市場で「クラシケもの」は異様なほどの高騰を見せている一因でしょう。

 一方で、レストモッドは原理主義に比べたら、自由でクリエイティブな側面を持っているといえます。前述のケーブルにしても色はともかく「太くするとリークの危険が低くなり、かつパワーアップにも対応できる」と考えるわけです。あるいは、錆びてボロボロになった外板をカーボンなど異なる素材に置き換えることもレストモッドの主流モディファイ。軽量化や強度アップ、あるいは再解釈したデザインの表現も可能となるなどセンスの見せどころでもあります。

 この再解釈という微妙で、個人のセンスや価値観が支配する領域こそレストモッドの特徴。再解釈したカスタマイズがダサければ、当然市場からは受け入れられません。オリジナル原理主義者をも黙らせるようなセンス、そしてテクニックが光ればこそ、再解釈は許され、また大きな価値を生むというわけです。

 そんな優れたレストモッドを行うファクトリーが続々と登場しているのはご存じのとおり。中でも「新車よりクオリティ&パフォーマンスが高い」と絶賛を浴びているのがアメリカの「シンガー」です。ポルシェ911(主に964タイプ)をベースに、ボディやエンジン、インテリアまでシンガー流の再解釈を加え、自社のみならずF1チームや有名チューナー、果ては外部のインダストリアルデザイナーまで巻き込んだ作品は世界中から注目の的。レストモッドの価値を急上昇させた立役者といってもいいでしょう。

 彼らはレストモッドに飽き足らなかったのか、75台の限定ながらレストモッドの量産モデルという(もはや訳が分からなくなる寸前の)DSLをリリース。

 お値段は2億円とかなり張りこみますが、生産前からすでに完売という売れっ子ぶりを示していることからも、いかにシンガーが世界的に評価されているかがうかがえます。

 海外でも人気の高いS30型フェアレディZは格好の素材

 シンガーのポルシェよりも、再解釈の幅を広げているのがイタリアのキメラ。彼らはオリジナルをレストアするのでなく広義での兄弟車をつかって、上級モデルにモディファイするという手法をとっているのが特徴です。

 すなわち、ランチア037ラリーというレース参戦用のクルマ(グループBカテゴリ)を、同じくランチアミッドシップ市販車「モンテカルロ」をベースにモディファイ。といっても、活かすのはキャビンのみで、前後ボディは鋼管スペースフレームを使ってゼロから作るという手の込んだもの。

 エンジンはオリジナルのターボに加え、スーパーチャージャーを搭載することでグループBマシンらしく500馬力オーバー。

 洒落ているのが生産台数で、037の車名にちなみ、37台の限定生産となっています。こちらは約6400万円と高価には違いありませんが、オリジナルのラリーカーはすでに天文学的な価格だし、シンガーに比べればだいぶお求めやすい価格といえなくもないでしょう。

 グループBといえば、フランスからはルノー5ターボのレストモッド、その名も「ターボ3」がレジェンデ・アウトモビーリ社からリリースされています。なるほど、初代5ターボは限定車で、量産モデルは5ターボ2とされたためレストモッドには「3」がふさわしいのかもしれません。

 そもそも5ターボは、2ボックスのFF車(ルノー5)を、無理やりミッドシップに改造しながらもラリーで大活躍した異色のマシン。オリジナルが十分すぎるほど個性的だからか、大幅な再解釈はなされていません。

 それでも、ディテールのモダナイズ、インテリアのリデザインと仕上げはさすがに美しく、またいかにもフランスらしいオシャレ感がグイグイと漂います。

 さらに、環境企業とコラボをしてバンパーやリヤウイングといった樹脂パーツ部分に再生プラスチックを用いているところも、前の2車とは違ったスタンス。いろんな意味でオリジナルとケンカをしない存在といえるでしょう。

 もちろん、日本の旧車だってレストモッドのターゲットになっています。海外でもタマ数の多いS30、フェアレディZは、世界的にカスタムや魔改造マニアに大人気。

 ブルガリアカスタムファクトリー「ヴィルナー」は、インテリアのカスタマイズが本業なようですが、ドイツで元空軍士官が車庫にしまい込んでいたS30をレストモッドしました。

 バンパーレス、スムージング、さらにはリヤスポイラー追加といったモディファイに加え、あえてビンテージレザーを使ったゴージャスなインテリアはインパクトも抜群です。

 価格などのディテールは未公表ですが、ブルガリアという馴染みの薄い国でレストモッドされたZがあるということ自体、ちょっとした驚きです!

******************************